学習コラムColumn
TOEIC®は、英語を母国語としない人へ向けた、英語コミュニケーション能力を測るテストです。合否ではなくスコアで成績が表示されるため、自身の英語力をより相対的に把握できます。
この記事では、TOEIC®のスコアを7段階に分け、それぞれがどのくらいのレベルを表しているのか、リーディングやリスニングのレベル、英検との比較、企業が求めるスコアや評価を徹底解説します。
実際にTOEIC®を受験した人が「何点から履歴書に記入しているか」のアンケートも実施しました。TOEIC®のスコアを短期間でアップさせる方法やおすすめの教材も解説しますので、TOEIC®の受験を検討している人はぜひ参考にしてください。
※サイト内に記載している各企業の目安スコアはあくまで参考値です。最新の情報は各企業の公式サイトをご覧ください。
TOEIC®の点数目安|350点未満のレベルは?
350点未満の人の特徴は「まだ英語の基本的なことが理解できていない段階」です。
各段階 | 評価内容 |
リーディングレベル | 多少難しい英単語が出てきた途端に理解できなくなる |
リスニングレベル | 簡単な会話がかろうじて理解できる |
英検でのレベル | 英検4〜5級と同等レベル |
採用基準にしている企業 | なし |
企業からの評価 | 履歴書に書くべきでない |
TOEIC®公式サイトには「TOEIC®スコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表 PROFICIENCY SCALE」が提示されており、A〜Eの5段階評価となっています。
350点未満の人はE〜Dであり、「コミュニケーションができるまでに至っていない」「通常会話で最低限のコミュニケーションができる」レベルとされています。
中学基礎レベルの文法や単語力であり、高校基礎には達しておらず、当然コミュニケーションができるまでに至っていません。
参照:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「TOEIC®スコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表 PROFICIENCY SCALE」
350点未満のリーディングレベル
日常で使うような簡単な英単語なら一部を読み解くことはできますが、多少難しい英単語が出てきた途端に理解できなくなるレベルです。
350点未満のリスニングレベル
簡単な英単語での質問や短文の会話の聞き取りはできますが、長文であったり少しでも難しい単語が出てきた場合には聞き取れなくなります。
350点前後のスコアの人は、ゆっくりと会話してもらったり繰り返しまたは言い換えをしてもらったりすることで、簡単な会話がかろうじて理解できるレベルです。
TOEIC®と英検の難易度比較
TOEIC®350点未満は、英検4〜5級と同等のレベルです。
英検4級は英語の学習を始めて最初の目標となる5級の次に目指す級であり、レベルとしては中学中級程度とされています。
TOEIC®350点を採用基準にしている企業
TOEIC®のスコアは新卒・中途採用の合格基準に利用されることがあります。「企業・団体が求めるTOEIC® Programスコア」によると、社員・職員に期待するTOEIC®スコア平均は新入社員で545点、中途社員で620点です。
TOEIC®350点を基準にしている企業は見つけられませんでした。
TOEIC®350点未満の企業評価
TOEIC®350点は平均スコアを大きく下回り、英語力が中学レベルであることの証明になってしまうため、履歴書に書くべきではありません。
履歴書に書いて有効なのは一般的に平均スコアである600点あたりに達してからなので、継続してTOEIC®を受験する場合は600点を目指しましょう。
短期間でTOEIC®のスコアアップを目指したいなら、まずはTOEIC®のプロに相談しましょう。
→TOEICの基礎からしっかり固めたい方向けの無料カウンセリング詳細はこちら
TOEIC®の点数目安|350点〜495点のレベルは?
TOEIC®のスコアが350点〜495点の人は、一部問題は正答できても、ほとんど正確な理解はできていないレベルです。
各段階 | 評価内容 |
リーディングレベル | 高校中級レベルの文法や単語も完璧ではなく読解力に欠けている |
リスニングレベル | 基本的な短文での質問には答えられるが複雑な質問は難しい |
英検でのレベル | 英検準2級と同等レベル |
採用基準にしている企業 | 一部企業 |
企業からの評価 | 英語力のアピールにはならない |
「TOEIC®スコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表」ではDに位置し、「通常会話で最低限のコミュニケーションができる」レベルとされています。
ゆっくり話してもらったり、何度も繰り返してもらったり、言い換えてもらったりしてやっと理解できるレベルで、高校の中級程度の英語力です。日常生活に必要な英語を理解し使用できることが求められます。
350点〜495点のリーディングレベル
英語の基礎力は多少ついていますが、高校中級レベルの文法や単語も完璧ではなく読解力に欠けています。
読解力や語彙力、文法力はまだまだ不足している段階で、大学入学共通テストレベルの長文や簡単な英字の広告文が理解できるレベルでしょう。
350点〜495点のリスニングレベル
基本的な短文での質問には答えられても、長文の場合は部分的に読解できるレベルで、自らの意思を伝えたり複雑な質問に応答することはできません。
聞いたことのある英単語は聞き取れることもありますが、全般的には何を話しているのか理解できないレベルです。
TOEIC®と英検の難易度比較
TOEIC®350点〜495点は、英検準2級と同等のレベルです。
英検準2級は、英語の基礎力と基本的な応用力を身につけており、高校中級程度とされています。
350点~495点を基準にしている企業
350点〜495点を採用基準にしている企業は下記の通りです。
450点以上
- パナソニック(主任)
470点以上
- AGC(課長補佐)
350点~495点の企業評価
350点〜495点は、就職や転職でアピールするには難しいスコア帯です。英語力がある証明にはならない点数とされているので、やはり600点を目指しましょう。
リーディングに関しては、基本的な短い文章や単語なら理解できるレベルといえます。リスニングにおいては、細かい部分は理解できず最低限の単語が聞き取れるレベルです。
TOEIC®スコアは、低ければ低いほど伸びしろがありスコアアップが望めるため、継続して受験する価値は十分あるでしょう。
短期間でTOEIC®のスコアアップを目指すなら、まずはTOEIC®のプロに相談しましょう。
→TOEIC®の基礎からしっかり固めたい方向けの無料カウンセリング詳細はこちら
TOEIC®の点数目安|500点〜595点のレベルは?
社会生活に必要な英語を理解し使用できるのが500点〜595点のレベルです。
各段階 | 評価内容 |
リーディングレベル | 高校2年から3年卒業時レベルの英文法を習得し、基本的な文法や構文は理解できる |
リスニングレベル | 英文を全て聞き取ることができないが、話している内容をある程度正確に聞き取れるレベル |
英検でのレベル | 英検2級と同等レベル |
採用基準にしている企業 | 一部企業 |
企業からの評価 | ビジネスで英語を使うには最低限のレベル |
「TOEIC®スコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表」ではCに位置し、「日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる」とされています。
企業が新卒者や中途採用者に求めるおおよそのスコアレベルです。
500点〜595点のリーディングレベル
高校2年から3年卒業時レベルの英文法を習得し、基本的な文法や構文は身についています。表現力の不足はありつつも自分の意思を伝える語彙力を備えているレベルです。
ある程度の長さの文章を簡単に推測できたり、文と文の情報を結びつけ関連性から正解を導くことができたりします。語彙力は中級レベルで、頻出する規則に基づいた文法構造が理解できるレベルであるとされます。
ただし、高難易度の現在分詞や過去分詞による修飾や仮定法過去・過去完了の使い分けや倒置法の理解は不十分です。
500点〜595点のリスニングレベル
英文全部を完璧に聞き取ることはできませんが、聞いたことのある英単語や表現をつなげて、話している内容をある程度正確に聞き取れるレベルです。
短い会話では基本的な文脈が理解でき、中級レベルの語彙を利用して話の内容が詳細まで分かるでしょう。長い会話においては基本的な文脈が理解でき、難しい言い回しであっても内容を推測して理解できるレベルです。
まさに「限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる」レベルです。
TOEIC®と英検の難易度比較
TOEIC®500点〜595点は、英検2級と同等のレベルです。
英検2級は、準2級まで身につけてきた英語力を実生活の様々な分野で応用できる英語力があり、レベルは高校卒業程度とされています。
500点~595点を基準にしている企業
500〜595点を採用基準にしている企業は下記になります。
500点以上
- 川崎重工業(プラント関係)
- 三菱電機(部長)
- 日本精工(係長・課長)
- クラレ(課長)
- 小松製作所(課長)
550点以上
- パナソニック(昇格候補者)
580点以上
- 三菱商事(全社員昇格)
500点~595点の企業評価
特別「英語ができる」という評価を受けることはなく、就活や転職で有利になるスコアとはいえませんが、ビジネスで英語を使うには最低限のレベルといえるでしょう。
英語初学者の最初の目標としてTOEIC®500点が紹介されることが多く、英語が苦手な人はまずこのスコア帯を目指しましょう。
短期間でTOEIC®のスコアアップを目指すなら、まずはTOEIC®のプロに相談しましょう。
→TOEIC®︎ L&R TESTで600点以上を目指したい方向けの無料カウンセリング詳細はこちら
TOEIC®の点数目安|600点〜695点のレベルは?
社会生活で求められる英語を十分理解し使用できることができるレベルで、大学中級程度です。
各段階 | 評価内容 |
リーディングレベル | 基礎的な語彙が網羅でき、中級レベルの語彙が文脈の中に出てきても理解可能 |
リスニングレベル | 通常会話であれば趣旨を理解し、聞かれたことに対して応答することができるレベル |
英検でのレベル | 英検2級~準1級と同等レベル |
採用基準にしている企業 | 多数の企業 |
企業からの評価 | 簡易的な業務を英語で行えるレベル |
TOEIC®スコア600点は平均スコアあたりに位置し、就職・転職でも強みになるステータスなので、まず目指したいスコア帯です。
2022年12月18日の第311回の公開テストにおける平均スコアは595.8点で、「TOEIC®スコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表」ではCレベル、「日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる」レベルです。
参照:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「公開テスト 平均スコア・スコア分布 一覧」
参照:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「TOEIC®スコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表 PROFICIENCY SCALE」
600点〜695点のリーディングレベル
基礎的な語彙が網羅できており、中級レベルの語彙が文脈の中に出てきても理解できます。短文では何が言いたいのか前後の文脈から推測し理解でき、長文ではある程度なら複数の文の関係性がつかめるレベルです。
単語や参考書の丸暗記や反復だけでは足りず、ビジネス的な文章に慣れておき、分からない単語は推測する応用力を身につけておく必要があります。
600点〜695点のリスニングレベル
通常会話であれば趣旨を理解し、聞かれたことに対して応答することに支障のないレベルです。
難解な単語が使用されていない場合は、短い会話なら話の要点や目的を読み解くことができます。
ただし、短い会話であっても難解な単語は網羅できていない状態のため、趣旨を理解できないことがあります。
TOEIC®と英検の難易度比較
TOEIC®600点〜695点は、英検2級〜準1級と同等のレベルです。
英検2級は高校卒業程度、準1級は最上級である1級の手前まで着実に力をつけているレベルで、大学中級程度とされています。
600点~695点を基準にしている企業
600〜695点を採用基準にしている企業は下記の通りです。
600点以上
- 出光興産(新卒・中途)
- 王子製紙(新卒・中途)
- 富士通(エンジニア・事業企画担当)
- 第一実業(営業)
- 日本オラクル(セールス)
- 三井物産(入社時)
- 日産トレーデイングオペレーションジャパン(輸入貿易事務)
- 日本アイ・ビー・エム(課長)
- トヨタ自動車(係長)
- マツダ(課長)
650点以上
- アサヒビール(新卒・中途)
- 佐川グローバルロジスティクス(新卒・中途)
- シチズン時計(新卒・中途)
- 芝浦機械(工作機械営業)
- ソニー(係長・課長)
- ブリヂストン(開発企画職上級)
600点~695点の企業評価
600点〜695点は履歴書に記載できるレベルです。
「企業・団体が求めるTOEIC® Programスコア」の社員・職員に期待するTOEIC®スコア平均は新入社員で545点、中途社員で620点と言われているので、その点数はクリアしています。
600点以上はビジネスシーンにおいて、簡易的な業務を英語で行えるレベルとされています。就職・転職の際は履歴書に記入し、ビジネスに役立つ基礎的な英語力・英会話力があることをアピールするとよいでしょう。
ただし、海外部門で活躍するためには最低でも700点は欲しいところです。
TOEIC®600点のレベル・難易度に関するさらに詳しい情報を知りたい人は、下記の記事をご覧ください。
参照:プレゼンス「学習コラム|TOEIC®600点のレベル・難易度は?勉強方法や勉強時間などを紹介」
短期間でTOEIC®のスコアアップを目指すなら、まずはTOEIC®のプロに相談しましょう。
→TOEIC®︎ L&R TESTで750点以上を目指したい方向けの無料カウンセリング詳細はこちら
TOEIC®の点数目安|700点〜795点のレベルは?
社会生活で英語をスムーズに理解することができ、就活・転職の時に評価される傾向にある点数です。
各段階 | 評価内容 |
リーディングレベル | 英文法や英文読解の基礎が完璧に身についている |
リスニングレベル | 英語をスムーズに理解でき、相手の話している内容が80%理解できるレベル |
英検でのレベル | 英検準1級と同等レベル |
採用基準にしている企業 | 多数の企業 |
企業評価 | 就活や転職で評価される |
「TOEIC®スコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表」ではBレベルで、「どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている」レベルとされています。
通常会話なら完全に理解でき、受け答えのスピードも速く、会話の話題が多岐にわたっても対応できる英語力があります。業務上、支障をきたすことはありません。
700点〜795点のリーディングレベル
リーディングでは350点を取ることができるレベルです。
リーディングで350点を取得するには、英文法や英文読解の基礎が完璧に身についていることが大前提です。
比較級や不定詞、現在分詞・過去分詞による修飾、分詞構文、仮定法過去・仮定過去完了の丁寧表現の使い分けなどの高難易度の英文法表現を、落ち着いて時間をかければ理解できる基礎力が必要です。
TOEIC®のリーディングは75分という時間制限があるため、時間内に素早く正解を選択する力が必要になります。
700点〜795点のリスニングレベル
聞き取った英語をスムーズに理解でき、相手の話している内容が80%理解できるレベルで、英語を日本語に訳すことなく、英語でそのまま聞き取れるレベルです。
ただし3人以上の会話では英語の聞き取りに集中力を使うため、スムーズな会話についていけなかったり、ネイティブ同士の会話で速度が速く言い回しが複雑になったりした場合は、理解できないこともあります。
TOEIC®と英検の難易度比較
TOEIC®700点〜795点は、英検準1級レベルです。
英検準1級はおよそ大学中級程度とされています。
700点~795点を基準にしている企業
700〜795点を採用基準にしている企業は下記の通りです。
700点以上
- 東京電力ホールディングス(新卒・中途)
- NTT東日本(新卒・中途)
- ファーストリテイリング(新卒・中途)
- ヤマト運輸(新卒・中途)
- 資生堂(新卒・中途)
- マツダ(SE)
- 三菱自動車工業(事務職)
- ファーストリテイリング(本部管理職)
- 三菱電機(営業)
- 伊藤忠商事(入社4年目社員)
730点以上
- ソフトバンク(新卒・中途)
- 武田薬品工業(新卒・中途)
- 丸紅(入社5年目社員)
- NTTコミュニケーションズ(新人の1年間派遣権利)
- 住友商事(入社11年目管理職条件)
750点以上
- 日産自動車(一般職)
- 丸紅(入社5年目社員)
- 三井物産(入社3年目社員)
700点~795点の企業評価
就活や転職でアピールできるスコアのため、履歴書に強みとして書くことができます。
就活や転職だけでなく昇進にもつながりやすく、海外営業など職種の幅も広がるでしょう。TOEIC®︎700点のレベルについてさらに知りたい人は、下記の記事をご覧ください。
参照:プレゼンス「学習コラム|TOEIC®︎700点のレベルは?企業の評価や2ヶ月で取る方法を解説」
短期間でTOEIC®のスコアアップを目指すなら、まずはTOEIC®のプロに相談しましょう。
→TOEIC®︎ L&R TESTで900点以上を目指したい方向けの無料カウンセリング詳細はこちら
TOEIC®の点数目安|800点〜895点のレベルは?
TOEIC®800点〜895点は、広く社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用できるレベルです。
各段階 | 評価内容 |
リーディングレベル | 英文法・英文読解の基礎を習得しており、難易度の高い英文法表現も理解できる |
リスニングレベル | 通常の会話で話の要点や目的を把握し、文意を正確に理解できる |
英検でのレベル | 英検準1級と同等レベル |
採用基準にしている企業 | 多数の企業 |
企業からの評価 | 魅力的なスキルとして英語力が評価される |
「TOEIC®スコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表」ではA〜Bに位置し、860点を超えるスコアは「Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる」とされています。
通常会話は完全に理解でき、応答も速く話題が多岐にわたっても対応できる英語力があります。もちろん業務に支障をきたすことはないでしょう。
正確さと流暢さには個人差がありますが、文法や構文上で誤りがあったとしても意思疎通を妨げるほどではありません。
800点〜895点のリーディングレベル
英文法・英文読解の基礎を習得しており、難易度の高い英文法表現もしっかりと理解できるだけの基礎力があります。洋書や英字新聞、雑誌の記事やWEB記事など、様々なジャンルの文章を抵抗なく読むことができ、大まかに読み取れます。
英文を読み取る感覚が備わっているため、多少分からない単語があっても全体の内容をすんなり理解できるレベルです。
800点〜895点のリスニングレベル
通常の会話においては短文・長文にかかわらず、話の要点や目的を把握し、文意を正確に聞き取れます。
難解な構文や語彙が使われる理解が困難な文章も、文脈から内容を推測し聞き取りができるレベルです。
テレビやラジオ、洋画、洋楽などは専門的な用語が頻出する分野でなければ、しっかりと聞き取れます。
業務においても大きな支障なしに聞き取れ、応答も速いですが、ネイティブによる独特な言い回しや早口の会話では、聞き取れない部分も出てきます。
TOEIC®と英検の難易度比較
TOEIC®800点〜895点は、英検準1級レベルです。
英検準1級はおよそ大学中級程度とされています。
800点~895点を基準にしている企業
800〜895点を採用基準にしている企業は下記の通りです。
800点以上
- 楽天グループ
- 住友不動産(新卒・中途)
- 野村不動産 (新卒・中途)
- 韓国・LGグループ(新卒・中途)
- 韓国・ヒョンデ(新卒・中途)
- コナミデジタルエンタテインメント(ゲームプランナー)
- 大阪ガス(国際会計)
850点以上
- オーストラリア大使館(商務官)
- 野村ホールディングス(グローバル型社員)
- 富士通(海外出張)
- 三菱商事(社内留学)
800点~895点の企業評価
英語力が魅力的なスキルとしてアピールでき、取得すると英語ができる人であると一目置かれるスコアレベルです。
就職時に有利であるだけでなく、就職後も英語力が重要視される部門やプロジェクト、海外出張など働けるフィールドが大きく広がります。
年収アップやインセンティブにもつながるため、800点はビジネスシーンでのメリットがかなりあるといえます。
TOEIC®800点のレベル・難易度に関するさらに詳しい情報は下記をご確認ください。
参照:プレゼンス「学習コラム|TOEIC®︎800点のレベルは?正答率や就職・転職に十分かを解説」
短期間でTOEIC®のスコアアップを目指すなら、まずはTOEIC®のプロに相談しましょう。
→TOEIC®︎ L&R TESTで900点以上を目指したい方向けの無料カウンセリング詳細はこちら
TOEIC®の点数目安|900点以上のレベルは?
TOEIC®900点は全受験者の約1%と狭き門のため強力なブランドになります。
各段階 | 評価内容 |
リーディングレベル | 難易度の高い英文法表現を理解でき、問題を正確かつ速いスピードで解答することが可能 |
リスニングレベル | 9割は正確に回答でき、英語のままで理解することができる |
英検でのレベル | 英検1級と同等レベル |
採用基準にしている企業 | 多数の企業 |
企業からの評価 | 極めて秀でたスキルとして英語力が評価される |
通訳なしでの海外出張に行けるのはもちろん、海外赴任もできます。
英語で行われる会議でも、語彙・文法・構文のいずれも正確に把握しているため流暢に議論することができます。
「TOEIC®スコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表」ではAに位置します。900点を超えるスコアは、Non-NativeとしてNative Speakerと遜色ないコミュニケーションができるレベルです。
900点以上のリーディングレベル
難易度の高い英文法表現を理解できる基礎があり、問題を正確かつ速いスピードで解答することが可能です。
業務では、英語の資料や業務に必要な文章を読んで即座に理解できるレベルです。
さらに英文を読む際に高度な学術論文などでない限りは読み返すことなく理解できます。
900点以上のリスニングレベル
リスニングにおいては英語を日本語に訳すのではなく、英語のままで理解することが可能なレベルです。
リスニング問題のうち約9割程度は正確に解答し、話の内容も十分に理解できます。
業務においても英語が支障なく聞き取れ、応答も速いですが、やはりネイティブによる独特な言い回しや早口の会話では、多少聞き取れないこともあります。
TOEIC®と英検の難易度比較
TOEIC®900点以上は、英検1級レベルです。
英検1級は、大学の単位認定、海外留学など役立つシーンは広範囲にわたり、特に全国通訳案内士(通訳ガイド)試験の外国語(英語)の筆記試験が免除されるなど、高い評価を得ています。
900点以上を基準にしている企業
900点以上を採用基準にしている企業は下記の通りです。
900点以上
- 韓国・サムスン電子(新卒・中途)
- パナソニック(国際広報担当)
900点以上の企業評価
900点以上のスコアは極めて秀でたスキルとして就職時や転職時にアピールできます。
入社後にも武器となります。報奨金や資格手当が出る企業も多くあり、グローバルに活躍できるのも魅力です。
TOEIC®900点のレベル・難易度に関するさらに詳しい情報は下記の記事をご覧ください。
参照:プレゼンス「学習コラム|TOEIC®︎900点のレベルは?何問ミスなのか、転職での活かし方を解説」
TOEIC®の点数分布
ここからはTOEIC®公式サイトで公開されている「平均スコア・スコア分布」を参考に、TOEIC®の平均スコアと点数分布を見ていきましょう。
TOEIC®の平均スコア
第311回(2022年12月18日午後)に実施された公開テストの平均スコア等は以下です。
項目 | リスニングセクション | リーディングセクション | トータル |
---|---|---|---|
最高スコア | 495点 | 495点 | 990点 |
最低スコア | 5点 | 5点 | 10点 |
平均スコア | 326.1点 | 269.7点 | 595.8点 |
標準偏差 | 84.4 | 93.9 | 170.3 |
※TOEIC®の最高スコアはリスニングとリーディングを合計した990点です。
参照:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「平均スコア・スコア分布 詳細(2022年12月18日 午後)」
第311回の平均スコアは、リスニング326.1点・リーディング269.7点の合計595.8点です。
TOEIC®の平均スコアは約600点であることが分かります。
標準偏差とは全受験者の点数が平均点からどのくらいの幅にばらついているかを示す数値で、標準偏差の数値が大きければ、受験者のテスト結果は平均点から広範囲に分布していることになり、逆に数値が小さければ、平均点から狭い範囲内に分布していることになります。
第311回の場合、全てのスコアが正規分布しているという仮説に立てば、766.1(平均スコア+標準偏差)から 425.5(平均スコア-標準偏差)の間に、全受験者の68%が含まれていることになります。
TOEIC®の平均点に関するさらに詳しい情報は下記の記事をご確認ください。
参照:プレゼンス「学習コラム| TOEIC®の平均点は?大学生/高校生・社会人(業種/職種別)・国別の平均点を解説」
TOEIC®のスコア分布
次にトータルのスコア区分にどのくらいの受験者がいるか、スコア分布(トータル)を見ていきましょう。
スコア区分(トータル) | 人数 | Percentile Rank(%) |
895点〜 | 1,096 | 96.6 |
845〜 | 1,414 | 92.2 |
795〜 | 2,131 | 85.6 |
745〜 | 2,429 | 78.0 |
695〜 | 2,791 | 69.3 |
645〜 | 3,124 | 59.6 |
595〜 | 3,277 | 49.4 |
545〜 | 3,271 | 39.2 |
>495〜 | 3,095 | 29.6 |
445〜 | 2,791 | 20.9 |
395〜 | 2,411 | 13.4 |
345〜 | 1,982 | 7.2 |
295〜 | 1,297 | 3.2 |
245〜 | 757 | 0.8 |
195〜 | 233 | 0.1 |
145〜 | 22 | 0.0 |
95〜 | 5 | 0.0 |
45〜 | 4 | 0.0 |
10〜 | 4 | – |
合計 | 32,134 | – |
受験者数は32,134人で、最も割合の多いスコア帯は595点〜の3,277人、続いて545点〜が多く3,271人です。
895点以上の受験者は1,096人で3.4%しかいないことが分かります。
自己のスコアが全受験者中でどのあたりに位置するかは、Percentile Rank(下位者100分比)で判断されます。
Percentile Rankは、取得したスコアに満たない受験者が全体でどのくらいを占めているかをパーセントで示しています。
例えば、第311回TOEIC®公開テストにおいてスコア合計745点の場合、その78.0%は745点未満の人々の占有率を示しているため、当人は上位22.0(100-78.0)%、すなわち7,070番(1,096+1,414+2,131+2,429)までに入っていることを表しています。
参照:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「TOEIC® Listening & Reading Test 公式データ・資料|平均スコア・スコア分布 詳細 (第311回)」
2020年度で最も多いスコア帯は595点〜
国際ビジネスコミュニケーション協会「TOEIC® Program DATA & ANALYSIS 2021」によると、2021年度の受験者は900,684人で、最も多いスコア帯はスコア帯は「595点〜」が96,044人で全体の10.7%でした。
「545点〜」((10.4%))、「645点〜」((10.3%))と続き、「895点〜」はわずか全体の4.2%という結果になりました。
参照:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「TOEIC® Program DATA & ANALYSIS 2022」
TOEIC®のスコアは何点から履歴書に書く?
TOEIC®スコアを保持している208人に「TOEIC®の点数を何点から履歴書に書くか」のアンケートを実施しました。
スコア | 人数 | 履歴書に記載した人数 | 履歴書に記載した割合 |
〜350点 | 5人 | 0人 | 0% |
350〜495点 | 24人 | 2人 | 8% |
500〜595点 | 45人 | 11人 | 24% |
600〜695点 | 44人 | 24人 | 54% |
700〜795点 | 42人 | 24人 | 57% |
800〜895点 | 35人 | 29人 | 82% |
900点〜 | 13人 | 12人 | 92% |
総計 | 208人 | 102人 | 49% |
高得点層になるほど履歴書に記載した人数は増えていることが分かります。
495点以下で履歴書に書いた人はわずか2人
495点以下の29人のうち履歴書に書いた人はわずか2人のみで、記載しなかった理由は以下の通りです。
- 点数が低すぎて恥ずかしくて書けない
- あまりにもスコアが良くなかった
中にはご自分のTOEIC®スコアよりも評価の高い英検2級を履歴書に記入した人もいました。
逆に記載した人の理由としては「履歴書記載に必須であったため」「就職などで英語のスキルのアピールになるとネットで知り履歴書に記載した」ということでした。
500~595点では24%が履歴書に記載
500〜595点では45人中11人が履歴書に記載、その割合は24%でした。
記載した理由は以下の通りです。
- 今の会社の採用条件の1つに、TOEIC®のスコアが必要だったため
- 今後仕事の業務で英語に関することで必要になると思ったから
- 外資系企業に応募したため、エージェントのアドバイスに従って履歴書に記載した
- 500点以上あれば記載して問題ないと聞いたから
- 希望する職業が550点以上ないと応募できなかったため記載した
500〜595点あたりから採用条件に採用されるスコア帯になることが分かります。
ですが、大半の人は凡庸なスコアだったので記載していないというのが現状です。
600~695点では54%が履歴書に記載
600〜695点では44人中24人が履歴書に記載、その割合は54%。半数を超える人が記載しています。
記載した理由は以下の通りです。
- 600点を超えたら履歴書に書いてもいい(マイナスにならない)という話を聞いたため
- 600点以上あると就職に有利だということをネットで見たから
- 700点を超えていなかったが、ついで程度に書いた
600〜695点は平均スコアライン、企業が求める平均スコアを超えているため記載する人が一気に増えています。
記載しなかった人の回答は「そこまで高くない点数だし、英語を使う仕事ではなかったので記載しなかった」や「英語力が一切問われない仕事だったのでしなかった」など、TOEIC®スコアが業務に直結しない場合が多い印象です。
700~795点では57%が履歴書に記載
700〜795点では42人中24人が履歴書に記載、その割合は57%でした。
思った以上に履歴書に記載した人が少ない原因は、調査対象にすでに就職している人が多くいたためです。
- 記載した人:24人
- 転職・就職に活用しない人:11人
- その他:7人
すでに就職している人や、自分の実力を測るためなど転職・就職に活用しない人が11人いたため、履歴書に記載した割合は下がっています。
実際に履歴書に記載するシーンがあれば、履歴書に記載される割合は57%以上になるでしょう。
800~895点では82%が履歴書に記載
800〜895点では35人中29人が履歴書に記載、割合は82%と、多くの人が記載しています。
履歴書に記載しなかった人の中には転職・就職に活用しない人もいるため、実際の記載率はさらに上がるでしょう。
- 記載した人:29人
- 転職・就職に活用しない人:4人
- その他:2人
特に強みにならない等の理由で記載しなかった人は、わずか2人という結果になりました。
900点〜では92%が履歴書に記載
900点〜では13人中12人が履歴書に記載、割合は92%と、ほぼ全ての人が記載しています。
履歴書に記載しなかった人は1人で、理由に「履歴書を書く機会がなく記載していないが、履歴書を書くときには記載する」と回答しています。
- 記載した人:12人
- 転職・就職に活用しない人:1人
第1志望の企業での必須条件がTOEIC®860点以上など、TOEIC®スコアを就職や転職に活用する目的で試験に臨んでいる人が多い印象です。
TOEIC®の点数に関する質問
TOEIC®の点数に関して、下記のような質問がよくあります。
- スコア獲得までに、どのぐらいの期間が必要ですか?
- TOEIC®のスコアを取れば、英語がしゃべれるようになりますか?
- 仕事で英語を使うには、TOEIC®で何点を目指せばいいですか?
- TOEIC®対策のために、普段の学習で注意することは何ですか?
それぞれの質問について回答をまとめましたので、ご参照ください。
スコア獲得までに、どのぐらいの期間が必要ですか?
30歳前後で大学受験の経験のある人を例に説明します。
現在のスコアが450点前後の場合は、2カ月の学習で600~650点を十分狙えます。また、継続して4~5カ月スクールを受講することで、おおよそ750~800点ほどの点数を狙えるでしょう。
そして900点超えを目指すのであれば、6~8カ月の期間受講することで、スコアを十分狙えるようになるでしょう。
TOEIC®のスコアを取れば、英語がしゃべれるようになりますか?
TOEIC®のスコアを取ったからといって、英語がしゃべれるようになるわけではありません。
ただし、TOEIC®の勉強を通して下記の3つの英語力を培うことができます。
- 単語
- 文法
- 英語脳(英語を日本語に変換せず、英語のまま理解できる状態のこと)
これらの3つの英語力が、英会話のベースになることは事実です。
例えば、TOEIC®600点の人とTOEIC®800点の人が、全く同じ英会話のトレーニングを行ったとします。その場合は2カ月後にはTOEIC®800点の人のほうが、スムーズに英会話ができるようになる傾向があります。
英会話とは噛み砕いていえば、迅速に英文の作成ができて話せること、そして相手が話す英文を理解できることになります。
英作文のベースとなるのは単語・文法力です。そして、相手がしゃべることを理解するためには英語脳が必要です。
「英会話をできるようにするために、TOEIC®は必要ない」という声もあります。
しかしながら、英会話もTOEIC®︎も、どちらとも英語の基礎力が必要です。英語の基礎力をつけた上でどちらを学ぶかの違いです。
英語コーチングスクールのプレゼンスのTOEIC®コースカリキュラムは、下記のようになっています。
- 前半:英語の基礎力をつける
- 後半:実戦力をつける
この順番での学習は、短期間で力を伸ばすには非常に効率的です。
プレゼンスのカリキュラムを詳しく知りたい方は、まずは無料でカウンセリングを受けてみましょう。
→プロのTOEIC®コーチによる無料カウンセリングの詳細を見る
仕事で英語を使うには、TOEIC®で何点を目指せばいいですか?
「仕事で英語を使う」といっても、様々な状況があるでしょう。
まずは具体的に「英語を使って、何をできるようにしたいか」を考えてみましょう。その上で、以下を参考にしてください。
議論や交渉などに英語を使いこなしたい
議論や交渉などに英語を使いこなしたい場合には、TOEIC®950点程度の英語力がベースとして必要だと考えます。
前述の通りですが、TOEIC®のスコアが高いこと、イコール「英語を使いこなせる」ことにはなりません。
TOEIC®950点程度のスコアがあれば、議論や交渉で英語を使いこなすための基礎となる英語力が、間違いなくしっかりできているレベルです。
TOEIC®950点程度の英語力をまず持った上で、専門とする業務内容に加えて、スピーキングやライティングなど、目的に応じたトレーニングを行うとよいでしょう。
社内の同僚や取引先との(日常的な)会話を円滑に行いたい、英語の資料をある程度以上の正確さで読みたい
社内の同僚や取引先との会話を円滑にしたい、英語の資料を正確に読みたいなどの場合には、TOEIC®750点程度が目安として必要になります。
日常的な会話を英語でしたい場合は、TOEIC®750点程度の英語力をベースにして、さらに会話のトレーニングをすることが必要です。
英語の資料を読み解くには、TOEIC®750点程度の英語力をベースに、さらに自分が働く業界ならではの専門用語を理解しておくことで、読むスピードや正確性が高まります。
英語でメールを書きたい
英語でメールを書くためには、TOEIC®650点程度が目安です。
- 英文メールの書き方
- 英文メールでよく使われる表現
TOEIC®650点程度の英語力をベースをつけた上で、上記を学習すると英語のメールも問題なく作成できるようになるでしょう。また、TOEIC®の試験には、ビジネスメールに関連するものが多く出題されています。
TOEIC®の学習を通して、ビジネスメールのテンプレートや表現などを学ぶこともできます。
TOEIC®対策のために、普段の学習で注意することは何ですか?
TOEIC®対策のために、普段の学習で注意することは以下の4点です。
- 時間を計って学習する
- 問題演習の際に、問題や選択肢に書き込みしない
- マークシートに慣れる
- スピーカーでのリスニングセクションに慣れる
時間を計って学習する
TOEIC®のリーディングセクションで時間が足りなかった経験はないでしょうか。
TOEIC®で高得点を目指すにあたり身につけなければいけないことは、75分のリーディングセクションの時間管理です。
リーディングセクションの75分間の時間管理の目安を以下に示します。
- 主に文法や語彙を問われるPart5、Part6を1問当たり30秒以内の計算で解く(計46問で22分間)。
- 長文読解のPart7は、1問当たり1分以内の計算で解く(計54問で53分間)。
上記の時間管理は、いきなり本番でやろうとしても簡単にできることではありません。
練習でできないことは、本番でもできません。普段から問題を解くときに、時間を測り、時間内に問題を解き終えられるようにしていきましょう。
問題演習の際に、問題や選択肢に書き込みをしない
TOEIC®本番では、問題用紙に書き込みをすることができません。
普段の学習の際には主語と動詞に下線を引いたり、文章を理解するために線や矢印を引いたりしてしまいがちです。
書き込むことで問題を理解して解きやすくなりますが、それに慣れてしまうと本番で対応が難しくなるため、注意しましょう。
マークシートに慣れる
TOEIC®の解答形式は全てマークシートです。マークシート方式は慣れるまで時間がかかることもあります。
TOEIC®のテスト開発機関であるETSが発行している公式問題集にはマークシートが付いています。他にも、マークシートが付録として付いている問題集は多くあります。
マークシートでの回答に不安がある人は、普段の学習時からマークシートを使うようにしましょう。
スピーカーでのリスニングに慣れる
試験本番のリスニングセクションは、スピーカーから英語が流れます。
普段、イヤホンを使ってリスニングをしている人は、自宅で勉強するときからスピーカーを使うようにしましょう。
イヤホンを使ったほうが英語が聞き取りやすいので、いきなり本番で聞こえ方が違うスピーカーから聞くと、戸惑ってしまう可能性があります。
TOEIC®の点数を上げるおすすめ教材(レベル別)
TOEIC®の点数を上げるためにおすすめな教材を「初心者向け」「中級者向け」「上級者向け」「全レベル向け」の順に紹介します。
教材選びにお役立て下さい。
TOEIC®初級者向けのおすすめ教材
TOEIC®初心者向けの教材を2冊紹介します。
TOEIC®600点取得を目標とされている人には『ゼロからのTOEIC® L&Rテスト600点 全パート講義』がおすすめです。
確実にTOEIC®600点を取得し、さらに730点以上を目指す人には『はじめて受けるTOEIC® L&Rテスト 全パート完全攻略』をおすすめします。
各教材の特徴を紹介します。
『ゼロからのTOEIC® L&Rテスト600点 全パート講義』
TOEIC®初心者が600点を取得するためにおすすめの参考書は、『ゼロからのTOEIC® L&Rテスト600点 全パート講義』です。
テストの各パートの対策、効果的な学習を行うための解説と演習、試験慣れをするための練習・実践問題を含んだ内容になっています。
また、600点取得に必要な、スコアを取りやすい問題を見分ける方法や、正解の仕方についても解説をしています。
これから初めて受験をする人、実際にTOEIC®を受験してみて難しいと感じた人に、特におすすめです。
『はじめて受けるTOEIC®︎L&Rテスト 全パート完全攻略』
TOEIC®初心者が、確実に600点を取得し、さらに730点以上を目指したいとい場合には『はじめて受けるTOEIC® L&Rテスト 全パート完全攻略』がおすすめです。
スコアアップに必要な下記の内容が1冊に網羅されています。
- 目標スコア600点と730点の2レベルごとに合わせたパート別対策
- TOEIC®のスコアだけでなく、英語力のアップにつながる効果的な勉強法
- 本番の試験に向けた時間配分を身につけられるだけでなく、予行演習としても活用できる200問の模試
TOEIC®中級者向けのおすすめ教材
中級者向けの参考書も2冊紹介します。
総合的な学習をしたい人には『TOEIC® L&Rテスト 至高の模試600問』がおすすめです。
パート5の文法問題を特に対策したい人には『TOEIC® L&Rテスト 文法問題 でる1000問』をおすすめします。
各教材の特徴を紹介します。
『TOEIC® L&Rテスト 至高の模試600問』
TOEIC®中級者が、総合的なTOEIC®対策をしたい場合に、おすすめの参考書が『TOEIC® L&Rテスト 至高の模試600問』です。本番のTOEIC®テストと同様に、リスニング問題100問、リーディング問題100問の計200問で構成された模試を3セット収録した参考書です。
全設問がAbilities Measured(項目別正答率)の項目ごとに分類されています。
実際のTOEIC®のスコアシートにもAbilities Measuredで項目ごとの正答率の記載があります。すでにTOEIC®を受験したことがある方にとっては、自分の傾向にあわせて学習することができる参考書です。
自分の苦手分野を発見しやすく、弱点克服のための復習用ツールも充実しています。
また、中級者も含めた全レベルに対応した分かりやすい解説や語注、翻訳が含まれていることも特徴です。
『TOEIC® L&Rテスト 文法問題 でる1000問』
TOEIC®中級者でパート5の文法問題を特に対策したい人には、『TOEIC® L&Rテスト 文法問題 でる1000問』がおすすめです。
リーディングセクションのパート5「短文穴埋め問題」の設問を解くために必要な文法事項を、網羅的に学習することができます。
収録されている問題も1000問以上と多いです。また、不正解の場合の解説があるので、文法についての理解を深められます。素早く、論理的に、設問に解答ができるようになるために役立つ参考書です。
500点〜900点台の全レベルに対応していることもあり、各書店で数年間1位を取っています。
TOEIC®上級者向けのおすすめ教材
『TOEIC® L&Rテスト 990点攻略 改訂版』は、TOEIC®800点台、900点台、さらには、満点である990点を目指す人におすすめの教材です。教材について下記で詳しく紹介していきます。
『TOEIC® L&Rテスト 990点攻略 改訂版』
TOEIC®上級者で、満点を目指す人におすすめの参考書が『TOEIC® L&Rテスト 990点攻略 改訂版』です。タイトルには満点である990点とありますが、800点台、900点台を目指す人にも役立つノウハウが詰まった参考書です。
各パートにおいて、英語上級者にとっても難しい問題や、取りこぼしが起きやすいポイントについて解説をしています。
上級者向けの模試1セットと、イギリス、アメリカ、オーストラリア、カナダのアクセントでそれぞれ収録された音声CDが付いています。
英語力だけでなく、高得点を取るために必要な解答技術も身につけられるでしょう。
全レベル向けのおすすめ教材
最後に、全レベル向けの教材を紹介します。
短期間に集中して勉強したい人には『TOEIC® L&Rテスト 直前の技術』がおすすめです。
公式教材である『公式TOEIC® Listening & Reading 問題集 9』を使うと、本番同様の模試を使った実践的な学習をすることができます。
それぞれの教材について紹介します。
『TOEIC® L&Rテスト 直前の技術』
短期間でTOEIC®の点数を上げたい場合は『TOEIC® L&Rテスト 直前の技術』という参考書がおすすめです。
11日間という短期間で、スコアが上がりやすいパートから順番に効率よく学べることが最大のメリットです。スコアを上げたいが、学習時間の確保が難しいという人におすすめの参考書です。
著者のロバート・ヒルキ氏がTOEIC®対策セミナーで教えている、スコアアップのための48の解答技術が収録されています。
また、完全模擬試験が別冊として付いており、参考書で学んだ解答技術を本番同様の模試で試すことができます。できなかった設問は再度、参考書で復習しましょう。
『公式TOEIC® Listening & Reading 問題集 9』
TOEIC®の点数を上げるために、実践的な学習をしたい場合には『公式TOEIC® Listening & Reading 問題集 9』を使いましょう。TOEIC®テストの開発機関であるETSが、本番と同じ仕様で作成した公式教材です。
本番同様の設問200問で構成された模試を2回分収録しています。また、本番と同じ公式スピーカーのリスニング音声が収録された付属CDで耳を慣らすことができます。
別冊の「解答・解説」には誤答についての解説や語句の意味も記載されているので、効果的な学習が可能です。
公式問題集を繰り返し解くことで、試験慣れし、苦手分野を克服することができます。
TOEIC®の点数を短期間で上げる方法
TOEIC®の点数を7段階に分けて解説しましたが、短期間で点数を伸ばすにはどうしたらよいのでしょうか。
TOEIC®の点数を上げるには、自分の苦手ポイントの把握や学習スケジュールの作成と遂行など、多くのやるべきことがあります。
→TOEIC®の点数を短期間で上げるコツは下記の記事をご覧ください。
参照:プレゼンス「学習コラム| 短期間でTOEIC®スコアがアップする勉強法とは?点数を上げるコツなども紹介」
さらに、短期間で点数アップを達成するとなると、相当高いモチベーションも必要になり、独学で目指すのを困難に感じる人も多いのではないでしょうか。
そんな時には、英語コーチングスクールの「プレゼンス」での受講を検討してみてください。
短期間でTOEIC®の点数を上げたいなら、コーチングで効率的な勉強ができる「プレゼンス」を使おう
「プレゼンス」では、一人ひとりのレベルに合わせたTOEIC®スコアアップのためのコースを用意しており、あなたの目標スコア達成を全力でサポートします。
目標スコア別で600点・750点・900点のコースがあり、あなたの弱点や学習環境に合わせた最適な学習スケジュールの提案・達成のサポートを行います。
今までTOEIC®の勉強が続かなかったという人へも、20年間で27,000人超の卒業生を輩出している「プレゼンス」なら、2カ月で最大限の成果を約束します。
自分に最適な学習プランを知りたい方は、まずは「プレゼンス」の無料カウンセリングにご参加ください。
TOEIC®︎ L&R・TOEFL iBT®︎効果的な英語学習のティップスと最適な学習プランを英語コーチがご提案!