学習コラムColumn
短期間でTOEIC®のスコアアップを実現することは簡単ではありません。
闇雲に勉強するのではなく、効率的な勉強方法と適切なスケジューリングが重要となってきます。
本記事では、短期間でスコアアップするためのリスニングパート・リーディングパートそれぞれの勉強法、スコアを上げるコツ、おすすめの参考書について解説します。
短期間でTOEIC®スコアがアップするリスニングの勉強法
短期間で英語のリスニング力を上げる勉強法は下記の3つです。
- シャドーイング
- ディクテーション
- スキマ時間の有効活用
日常的に取り組むことで、リスニングのスコアアップを実現させられるでしょう。
それぞれについて解説します。
シャドーイングを行う
シャドーイングとは、聞こえてくる音声のすぐ後を追って復唱する勉強法のことです。英語のリスニングが苦手な人に効果があります。
TOEIC®でシャドーイングを行う手順は以下の通りです。
- まず出題形式を把握する
- 文章を見ずに音声を聞く
- 文章を見ながら音読する
- 文章を見てシャドーイングする
- 音声の発音と抑揚を意識して真似る
それでは、それぞれについて詳しく解説します。
1. まず出題形式を把握する
リスニング試験の出題形式を把握しましょう。TOEIC®の出題形式は一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会の公式サイトに記載されています。
音声は1度しか流れず、メモを取るのも禁止されているため、1度聞いて内容を理解できるだけのリスニング力が必要です。
2. 文章を見ずに音声を聞く
文章なしで音声を聞くことで自分のリスニング力を把握できます。分からない部分があったり自信がなかったりしても、まずは文章を見ずに音声を聞きましょう。
3. 文章を見ながら音読する
文章を読み、自分が音声の内容を正しく理解できたか、どこを聞き逃したかを確認します。
知らない文法と単語は必ず覚え、文章がスムーズに音読できるようになるまで繰り返し練習します。
4. 文章を見てシャドーイングする
音読がスムーズにできるようになったら、次はシャドーイングです。文章を見ながら、問題集の音声を聞き、音声の発音を真似して復唱します。
英文の内容を全て理解できなくても問題ありません。まずは、英語の音に慣れることに集中しましょう。
5. 音声の発音と抑揚を意識して真似る
音声のスピードに慣れたら、今度は抑揚やリズムの変化も真似します。
英語の抑揚とリズムに慣れることで、今まで聞き取れなかったフレーズが自然に耳に入るようになるでしょう。
参照:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「TOEIC® Listening & Reading Test|テストの形式と構成」
ディクテーションを行う
ディクテーションとは、英語の音声を聞き取って書き起こす勉強法のことです。
TOEIC®公式問題集のPart1「写真描写問題」の音声を聞いて、書き起こすのが効率のよい勉強法です。
ディクテーションは下記の手順で行います。
- Part1の音声を聞く
- 聞き取れた英文を紙に書き起こす
- もう1度音声を聞く
- ディクテーションが上手くできなかった部分の音声を集中して聞く
- 音声の台本を見て確認する
ディクテーションをすることで、自分が本当に英文を聞き取れているかがはっきりします。分かっていなかった部分に気付くことが、リスニング力向上につながります。
また、音声の台本を確認した際に、知らない単語があったら、その単語は確実に覚えるようにしましょう。
参照:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「TOEIC® Listening & Reading Test|テストの形式と構成」
スキマ時間を活用して、英語の音声に慣れる
通勤・通学時、お昼休み中などのスキマ時間に単語や文法の音声を聞くこともおすすめです。
英単語を知っていることと、実際に聞き取れることは同じではないので、コンスタントに英語を聞き、音声として知覚する力を身につけることが必要です。
毎日10分聞くだけでも、1カ月で5時間の勉強時間を確保できます。
スマートフォンに音声を録音しておけば、スキマ時間に勉強がしやすくなるでしょう。音声だけで勉強できるので、忙しい人には特におすすめです。
短期間でTOEIC®スコアがアップするリーディングの勉強法
リーディング試験で高いスコアを取るためには、英文を速く正確に読み解けるようになることが必要です。
短期間でリーディング力を身につけるためには、具体的に下記3つの能力を高めましょう。
- 語彙力
- 文法の理解力
- 速読力
それぞれ詳しく見ていきます。
語彙力を鍛える
リーディングの最初の課題となるのは、英単語の知識量です。
言葉が分からないと問題の解きようがないため、リーディング攻略には語彙力の向上が必須です。語彙力の向上には日頃の暗記学習が重要です。
スキマ時間には英単語の暗記に取り組むよう意識しましょう。また、問題を解く中で分からなかった単語を覚えていくのも有効です。
文法を理解する
英文を読めるようになるためには、まず文法を理解することが重要です。
文法を知ることで、英文の内容を読み解けるようになります。
もし難しい文法がある場合は時間をかけて教科書で学習し、体系的な知識を身につけましょう。
無理に問題を解こうとするよりも、苦手な文法を克服するための勉強に時間をかけたほうが効果的です。
また、リーディング力を鍛えるには、英文精読用の参考書を使うことをおすすめします。
英文精読用の参考書は、文法や単語の使い分け、品詞などのルールについて詳しく解説しています。最初は、1日400語程度の英文を1つ精読するとよいでしょう。
文章を隅々まで読むのは大変ですが、スコアアップに有効な勉強法です。
速読力を高めるために音読をする
TOEIC®のリーディング試験の試験時間は75分間で、出題数は100問あります。制限時間内に全問解答するためには、速読力を身につけることが重要になります。
速読力の向上に有効な勉強法は、英文を繰り返し音読することです。なぜなら、人が文章を黙読するスピードと、音読するスピードはほぼ同じになるためです。
英文の音読を速く正確にできるようになることで、黙読の速さと精度も上がります。音読の練習時間は1日30分から始めるとよいでしょう。
個人差はありますが、効果が表れるまでには1カ月ほど続ける必要があります。
1分間に英文を150語ほど読めれば、リーディング試験全問を時間内ギリギリで解答できるといわれています。200語読めれば、全問解答しても時間に余裕ができるでしょう。
参照:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「TOEIC® Listening & Reading Test|テストの形式と構成」
参照:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「TOEIC® Listening & Reading Test|TOEIC®公式教材の効果的な使い方」
TOEIC®のスコアを短期間で上げる3つのコツ
具体的な勉強法以外でTOEIC®のスコアを短期間で上げるコツとして、下記3つが挙げられます。
- 明確な目標点数を設定する
- 勉強のスケジュールを立てる
- 英語指導のコーチングを受ける
それぞれについて解説します。
TOEIC®の点数を上げるコツ①目標点数を明確にする
TOEIC®は合否ではなく点数で結果が出ます。
そのため、TOEIC®の勉強をする場合、目標とする点数を明確にすることが重要です。最適な勉強スケジュールの策定には、取りたい点数と自分の実力、試験までの期間が明らかになっていることが必要になるためです。
目標点数の設定の仕方と、目標点数の例について解説します。
目標点数を設定には、模試形式の問題集を使うのがおすすめ
TOEIC®の目標点数の設定をするためには、現在の自分の英語力を把握することが必要です。
最初からTOEIC®を受験することもできますが、まずは問題集を解いて自分の英語力を把握するとよいでしょう。
模試形式の問題集は、本番のテストと同じ形式になっており、その場で結果が分かります。
模試や本番の試験で自分の今のレベルが分かったら、次の試験に向けた目標点数を設定しましょう。
一般的に、自分が所持しているTOEIC®スコアが高ければ高いほど、点数を上げるのは難しくなります。
既に高いスコアを所持している場合は、大幅なスコアアップは目指さず、確実に狙える目標点数を設定しましょう。
目標点数の一例
就職や転職の採用条件として求められる点数がある場合は、その点数を目指しましょう。
多くの企業では最低でもスコア600点が求められます。業務で英語を使う会社などは800点以上のスコアを採用基準に設けているところもあるので、一度自身の希望する企業・業界の基準の点数を確認してみましょう。
その他に、自分の現在のスコアから目標点数を決める場合もあります。
現在のスコアが500点以下だった方は、まずは600点を目指すのがおすすめです。基本的な文法などを見直せばスコアがグングン伸びるはずです。
現在のスコアが500〜700点の方は、プラス150~200点を目指しましょう。この点数帯の場合、苦手分野の克服が重要なポイントになります。
→TOEIC®600点のレベル・難易度に関するさらに詳しい情報はこちら
→TOEIC®700点のレベル・難易度に関するさらに詳しい情報はこちら
現在のスコアが700点以上の方は、プラス100点程度を目標にすることをおすすめします。高得点帯では総合的な英語力の高さが必要になるため、地道な努力が必要です。
→TOEIC®800点のレベル・難易度に関するさらに詳しい情報はこちら
→TOEIC®900点のレベル・難易度に関するさらに詳しい情報はこちら
TOEIC®の点数を上げるコツ②勉強のスケジュールを立てる
TOEIC®の点数を上げるためには、苦手分野と得意分野でそれぞれ勉強時間を配分し、スケジュール通りに進めることが大切です。
日頃忙しい方でも無理なく取り入れられる勉強スケジュールの例を紹介します。
苦手分野や得意分野で点数を上げる余地がある部分に時間を割く
効果的な勉強スケジュールを立てるためには、どの分野にどれだけの時間を配分するかが重要です。
自分の苦手分野や、まだスコアを伸ばせる余地がある得意分野に時間を割くと効率的な勉強ができます。苦手を改善することで解ける問題が増えるのはもちろん、得意な分野でミスがある部分を潰していくことで、点数アップが可能になります。
勉強スケジュールの例
仕事や学業で忙しい場合は、通勤や通学などのスキマ時間を有効活用しましょう。電車移動の時間は単語の暗記に充てられます。
また、週に1回は模試を解いて、自分の苦手分野を随時確認することが重要です。
毎日勉強をすることが重要なので、帰宅したら30分は模試の復習と苦手分野の克服に取り組みましょう。
30分ほどの時間であれば、毎日の勉強を上手に習慣化させられるでしょう。
また、余裕のある日に集中して勉強すれば、さらなるスコアアップも期待できます。
TOEIC®の点数を上げるコツ③英語指導のコーチングを受ける
TOEIC®の点数を上げるためには、自分の弱点の把握や勉強スケジュールの作成を含めた様々な準備が必要です。
短期間でのスコアアップ達成には、高いモチベーションを維持することも求められます。
しかし、1人で勉強をすることに対して不安を感じられる方も多いでしょう。独学での勉強に不安を感じる方は英語コーチングもぜひ検討してみましょう。
英語コーチングスクール「プレゼンス」の英語コーチングには次の強みがあります。
- 受講生のモチベーション維持を講師がサポートしてくれる
- 開校20年の歴史に裏打ちされたノウハウを持ち、多くの受講生のTOEIC®スコアをアップさせた実績がある
- 講師が受講生の苦手分野を特定し、効果的な学習法と学習スケジュールを教えてくれる
- 最短2カ月で受講生の英語力を伸ばせる
「プレゼンス」のコーチングを受けることで、短期間でのTOEIC®スコアアップが目指せます。
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短期間でTOEIC®スコアアップを目指す人におすすめの参考書
短期間でのスコアアップには次の参考書がおすすめです。
- 公式TOEIC® Listening & Reading 問題集
- TOEIC® L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ
それぞれの参考書のメリットを解説します。
「公式TOEIC® Listening & Reading 問題集」(国際ビジネスコミュニケーション協会)
「公式TOEIC® Listening & Reading 問題集」(以下、公式問題集)は、TOEIC®テストの開発機関であるETSによって制作されています。
公式問題集と本番の内容はかなり似たものになっています。初心者がTOEIC®︎の難易度を知る上でも、上級者がハイスコアを狙う上でも効果的な参考書です。
また、公式問題集最新版のリスニングは、本番と同じナレーターを使っているので、最新版を購入するようにしましょう。
「TOEIC® L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ」(朝日新聞出版・TEX加藤著)
「TOEIC® L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ」(以下、金のフレーズ)のメリットは下記の通りです。
- テスト問題の正答率を上げるために必要な基礎知識が学べる
- 過去問題の分析を基にした頻出単語を覚えられる
- 全単語とフレーズの発音を無料音声で確認できる
- マイナーな単語や類義語もカバーしている
- スマートフォン用の無料アプリがある
「金のフレーズ」を使って勉強すれば、テスト問題の内容がより理解できるようになるでしょう。
正しい勉強法やコツを理解して、短期間でTOEIC®スコアアップを目指そう
短期間でスコアアップするためのリスニングとリーディングの勉強法、目標点数と勉強スケジュールの立て方、おすすめの参考書について解説をしてきました。
一つ一つを確実に実践することで、さらなるスコアアップが可能になるでしょう。
しかし、仕事や学業とTOEIC®の勉強を両立させるのは大変なことです。独学以外の方法を取ることも選択肢の1つです。
短期間に集中的に勉強をして大幅なスコアアップをされたい方は、英語スクールに通うのが最適です。
短期間でTOEIC®スコアを上げたいなら、コーチングで効率的な勉強ができる「プレゼンス」がおすすめ
独学で短期間のスコアアップを実現させるのは難しいと思われる方もいらっしゃるかと思います。
本気でTOEIC®のスコアを伸ばしたいという方は英語コーチングスクールの「プレゼンス」の利用をご検討ください。
「プレゼンス」には600点・750点・900点と目標スコア別のコースがあります。
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