コカ・コーラって中国語で何て言うの?

中国という国、隣の国なのに知らないことがたくさんありますよね。

 

私が中国に留学した動機のひとつに、

「近いのに知らないことだらけのこの大国について知りたい」

という想いも強くありました。

 

とっても日常的なことですが、

「中国人って家では靴を脱ぐのか?」

からはじまり、本当にわからないことだらけだったんです。

(実際にはスリッパに履き替えるような家庭が多かったように感じます。)

 

こうした気になることは、中国語という言葉においてもたくさんあります。

 

例えば、中国語でコカ・コーラって何て言うか知っていますか?

 

 

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え!?

中国語って基本的には漢字を使うから、

まさか、まさかそんな欧米文化のものまで漢字で表してしまうのか!?

 

そんな声が聞こえてきそうですね。

 

答えはそのまさかで

 

 

 

   可口可乐 kě kǒu kě lè

 

 

 

公式サイトで見てみてください ↓

http://www.coca-cola.com.cn/homepage/

 

 

日本語だと「コカ・コーラ」というように、

Coka-Colaの音をそのままカタカナに当てはめます。

いわゆる外来語といわれる、スプーン、テレビ、コップなど、みんなそうですね。

 

カタカナの無い中国語では、この外来語についても漢字で表します。

その表し方にはいくつかパターンがあるのですが、今回は3つのパターンをご紹介します。

 

1.音を採用!漢字で音を表すパターン!

漢字の音を利用して、もともとの音に似せた並びで使用するというものです。

 

例)

コーヒー → 咖啡kā fēi

(あえてカタカナで発音を表すと「カーフェイ」といった感じです。)

マクドナルド → 麦当劳mài dāng láo

(こちらは「マイダンラオ」、mcdonaldsを英語らしく発音したときと似ている?)

パンクロック → 朋克péng kè

(「ポォンクァ」ということでパンクの音からとっています)

 

2.意味を採用!漢字でそのものの性質を表すパターン!

 

例)

パソコン → 电脑diànnǎo

(電脳、電子の頭脳なので、まあ、確かに!とったところでしょうか)

ホットドッグ → 热狗 règǒu

(これは「熱い犬」という意味で、まさにそのまんまの意味ですね)

ロックンロール →  摇滚yáo gǔn

(「揺れて転がる」まさにロックンロール!)

 

3.音と意味兼ね備えてるパターン!

 

これが正にコカ・コーラ

可口可乐kě kǒu kě lè

音も近いけれど,意味も「口にすべし!楽しむべし!」という意味で、

音にも意味にもどっちにもかかっている秀逸な単語です。

 

 

これらに加えて上記の組み合わせパターンがあったり、

また、近代日本が欧米諸国から取り入れた概念を日本語化して、

それを中国語が取り入れたような日本語借用パターンもあるんです。

(「経済」や「文化」という言葉はその代表例です。)

 

こう考えると、今の日本は外国の概念をそのままカタカナに置き換えてしまいますが、

かつてはその内容を咀嚼して、漢字で表していたんですね・・・

 

話が逸れてしまいましたが、こうした外来語という視点で中国語を覗いてみるのも如何でしょうか?

 

(文責:伊地知)

 

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