中国語学習ブログChinese_blog
今回は中国語を学ぶうえで大きなモチベーションとなる、
検定試験について、その概要から対策までをお伝えします。
1.中国語には「HSK」と「中検」の2大試験がある
語学を学ぼうと考えたとき、検定試験を受験することで効率よくレベルアップがはかれたり、また、モチベーションを維持したりすることが可能です。
英語では「英検」や「TOEIC」「TOFLE」などがメジャーな検定試験として挙げられますが、中国語の検定試験ってどんなものがあるかご存知でしょうか?
中国語のメジャーな検定試験としては、
「中検」 と 「HSK」
という2つの試験があります。
まずはこの2つの試験の違いを簡単に説明します。
■中検
「中検」の受験者は中国語を学習する日本人を想定しているので、「この中国語を日本語に訳しなさい」というような翻訳の力を求められる問題も出題されます。
■HSK
「HSK」は中国政府公認の、中国語を学ぶ外国人が受験をするもので、中国語の運用能力が問われるので「〇〇語に訳しなさい」という問題はでません。
そして、中国の大学に留学をしたいと考えた際には、各大学が求める「HSK」の基準をクリアする必要があります。
上記をふまえ、英語の試験にあてはめると、以下のような位置づけです。
「中検」 → 「英検」
「HSK」 → 「TOEIC」「TOEFL」
2.HSKの概要
今回はこの2つの検定試験のうち、最近知名度を上げつつあるHSKについて、その概要と攻略法の一部をご紹介します。
まずこのHSKという名称についてですが、
これは中国語の「漢語水平考試」の「漢語(hàn yǔ)」「水平(shǔi píng)」「考試(kǎo shì)」それぞれの中国語読みの頭文字をとったものです。
意味は「中国語レベルテスト」
HSKというと馴染みが無いですが、意味は結構ストレートですね。
3.HSK筆記の概要
HSK筆記試験(ライティング)と口頭(スピーキング)試験があり,
2016年現在多く普及しているのは筆記試験で,中国の大学に留学する際に求められるのもこの筆記試験の結果であることがほとんどです。
このHSK筆記試験は初級レベルの1級から、上級レベルの6級まで、全6段階にわかれていて、受験するときには何級を受験するのかを決めて受験することになります。
そして、ここからが少しややこしいのですが、
1~4級は6割以上の点数をとるととで合格となります、
が、
5級・6級については獲得スコアのみがわかり、合否判定はされません。
ただ、以前は5級・6級も6割以上の点数獲得が合格ラインで、2013年から変更となった経緯があることから、いまだに一般的には6割以上のスコア獲得で有効とみなすことが多いのが実情です。
4.初受験は何級を受験すべきか
さて、HSK筆記試験を受けたいと思ったとき、何級を受けるべきかですが、中国語を初めて間もない時には2級から受験してください。
なぜ一番初級である1級を受けずに2級から受けるのでしょうか。
HSKは中国語を学ぶ外国人向けの試験です。つまり漢字を全く学んだことのない人たちがたくさん受験するんですね。1級はこの、本当に漢字もはじめて学ぶ人向けのレベルだと考えてください。
なので、漢字を知っている私たち日本人はまず2級からの受験をおすすめします。
5.HSK筆記試験2級の攻略法
HSK2級のレベルとしては、以下の通りです。
HSK2級は、受験生の日常中国語の応用能力を判定するテストです。
「身近な日常生活の話題について簡単で直接的な交流ができ、初級中国語の上位レベルに達している」ことが求められます。
・学習目安
300語程度の常用単語と文法知識を習得している者を対象としています。
大学の第二外国語における第一年度後期履修程度の学習が目安とされています。
・点数と評価
聞き取り、読解の配点はそれぞれ100点、合計200点で評価されます。
2級では6割(120点)以上のスコアが合格基準となっています。
・試験概要
2級の試験は全てマークシート方式の問題となっています。
試験は聞き取りの放送のみ全て中国語で行われます。
HSK日本実施委員会WEBサイト(http://www.hskj.jp/)より抜粋
この2級を攻略するためには、基礎的な文法事項と単語をしっかりと頭に入れる必要があります。
文法については以前執筆した「3ステップで中国語文法を最短ルートで学ぶ方法」をご参照ください。
この他に単語についても初級(本当にゼロからの学習者向け)の教材を1冊選び、音にも意識をおきながら覚えていきましょう。
2級では書かせたり、話させたりという力は試されないため、ここまでの学習をしっかりと実施したうえで、複数回過去問題を解くことで合格可能です。
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(伊地知)
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