私たちが学ぶ中国語は北京語?

中国語に関心があるけど、そもそも中国語を勉強する時の「中国語」って、
イコール北京語ですか?

こんな質問を受けることがよくあります。

これについての答えは「NO!」

では、私たちは一体何を学ぶんでしょうか?

私たちが中国語を学ぶ時、一般的に「普通话(普通語)」と言われる言葉を学びます。
「普通话(普通語)」というのは、その名のとおり「全国あまねく通じる言葉」であり、いわゆる標準語のことです。

最初に北京語とは違うと書きましたが、北京語は標準語ではなく、あくまでも一つの方言。
ただ、この標準語(=「普通话(普通語)」)は北京語を基に作られているので、
この2つはとても似てるんですね。

正確には、「普通话(普通語)」は
・北京語の発音を標準発音
・語彙は北方方言を基礎
・文法は代表的な現代口語文を規範 としています。

感覚としてわかりやすく言うと、日本語の標準語と東京の歯切れの良い江戸弁が
似てるけど同じでない、といったイメージです。
(江戸言葉では「ひ」を「し」に近い発音で発したりしますね。)

私たちが学ぶのは「普通话(普通語)」であり、似てはいますが北京語ではありません。

 

(文責:伊地知)