【点数別】TOEICリスニングの英語レベルの目安を解説!スコアアップの方法もわかる

【点数別】TOEICリスニングの英語レベルの目安を解説!スコアアップの方法もわかる

この記事では、TOEICリスニングの点数ごとの英語レベルの目安について紹介しています。

どれだけスコアを取ればどのくらいリスニングができるのかの目安を理解すれば、具体的なTOEICの目標スコアが決められるので、是非ご覧ください!

TOEICのリスニングは495点満点です。

しかし「今の点数で自分の英語力はどのくらいなのだろう?」「あと何点伸ばせば実践で使えるレベルになるのか?」と疑問に思う方は多いでしょう。

本記事では、リスニングの点数ごとのレベル感をはじめ、TOEIC独自の配点の仕組み、さらにスコアアップのために必要なスキルと効果的な学習法まで、まとめて解説します。

今のスコアを客観的に把握し、次の目標へとつなげるヒントを見つけてください!

この記事を書いた人

英語コーチングPRESENCE 上野 結城

立命館大学法学部卒。卒業後、金融機関にてテラー業務、融資業務に従事。その後、より国際的な環境で働きたいという想いから、外資系航空会社(UAE)で国際客室乗務員に転身。

100ヶ国を超える世界各国から集まるクルーと共に、45ヶ国へフライト。多国籍なクルーと働く中で、多様な文化や価値観が入り混じる環境でのコミュニケーションに難しさを感じつつも、英語が話せることで、それらの文化や価値観に触れられる醍醐味を知る。その後、香港、日系の航空会社と3社にわたって客室乗務員として勤務。

TOEICリスニングの配点の仕組み

リスニングの勉強をしている人の画像

TOEICリスニングは100問で構成され、最低スコアは5点、最高スコアは495点です。

公式問題集にもスコア換算表が付いているので、それを参考にするとよいでしょう。

正解数スコアの目安
91~100問約435~495点
81~90問約370〜470点
71~80問約320〜420点
61~70問約265〜360点
51~60問約215〜310点
41~50問約160〜255点
31~40問約105〜205点
21~30問約60〜145点
11~20問約5〜90点
1~10問約5〜60点
0問約5〜35点

TOEICのリスニングに必要な能力

TOEICのリスニングで高得点を取るには、単に英語を聞き取る耳を鍛えるだけでは不十分です。

音声の内容を正確に理解し、瞬時に意味をつかみ、設問に対応できる力が求められます。

自分に足りない要素を把握することで、効率的なリスニング力アップにつあげていきましょう!

TOEICのリスニングに必要な能力

能力①音声知覚

「音を正しく聞き分ける力」を音声知覚といい、リスニングの土台になります。

音のつながりや省略に慣れていないと、単語を知っていても聞き取れません。

たとえば「I’ll」のような短縮表現、語と語がくっつくリエゾンなどは日本人が特につまずきやすいポイントです。

この力を高めるには、ディクテーションやシャドーイングが効果的。

聞き取れなかった部分を「なんとなく」で終わらせず、しっかり確認する習慣が点数アップの近道になります。

能力②意味処理

リスニングでは、英語を「意味のかたまりごとに前から理解する」ことが重要です。

特に長いセンテンスでは、スラッシュ(/)で区切り、区切った部分ごとに意味をとらえる練習が効果的です。

一語ずつ訳すクセがあると理解が遅れ、文の終わりまで意味がつかめず、正答に結びつけにくくなります。

スラッシュごとに状況や意味をイメージしながら前から処理すると、会話や説明の流れがスムーズにつかめます。

例)How many interns /do we need/ to help us/ with taxes.

  何人の研修生が/私たちは必要か/私たちを助けるために/税に関して

かたまりごとに意味を前から理解する練習を重ねることで、意味処理のスピードをグッと高めることが出来ます。

能力③語彙力

リスニングの点数を上げるには、「語彙力」が欠かせません。

どんなに正確に音を聞き取れても、単語の意味を知らなければ理解できないからです。

これは、音声を聞くときだけでなく、設問や選択肢を読むときにも同じことが言えます。

そのためには、

  • 「聞けない」と感じる前に、まずは語彙を理解できているかを確認する
  • 知らない単語を一つずつ整理して覚えていく

こうした積み重ねが、リスニング力アップにつながります。

リスニングで使える単語を増やすには、覚えるときに 「正しい発音を知っているか」 も意識しましょう。

TOEICリスニングの点数別の英語レベル目安

スコアの画像

スコアだけを見ても「この点数で自分はどのくらいのレベルなのか」「どんな場面なら対応できるのか」はイメージしづらいですよね。

ここでは、リスニングスコアごとにおおよそのレベル感と、できること・苦手になりやすいポイントを整理しました。

今のスコアを正しく理解し、次の目標を立てる参考にしてください。

TOEICリスニングの点数別の英語レベル目安

参考:https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/guide04/guide04_02/score_descriptor.html

495~375点

TOEICリスニングで400点前後の受験者は、上級レベルといえます。

短い会話では、応答が間接的で予測しづらい展開であっても、幅広い語彙を使ったやり取りの主旨や目的、文脈を把握できます。

400点台前半では、会話や説明の一部で複雑な構文や難しい語彙が重なると理解に少し時間がかかる場合があります。

しかし、400点台後半から495点に近づくにつれて、理解の精度は一段と高まり、短い会話であれば細部まで正確に把握でき、長文でも情報が言い換えられていてもスムーズに理解できます。

このレベルに達すると、ほとんどの場面で聞き逃しや誤解がほぼなくなり、弱点はごく限られたケースにとどまります。

具体的には、日常ではあまり使われない特殊な文法や語彙が登場したときにのみ理解が難しくなる傾向があります。

実践的な英語運用にも十分対応できる、上級者レベルの力を備えているといえるでしょう。

370~275点

TOEICリスニングで300点前後の受験者は、基礎力はあるが、複雑な会話や文法に弱い中級レベルといえます。

短い会話で語彙が難しくなければ主旨や目的を推測でき、詳細の理解が可能です。

長文でも情報が繰り返されたり言い換えがある場合には、話の流れをつかみ、冒頭や末尾に答えが提示されれば詳細を把握できることもあります。

一方、応答が間接的であったり予測しづらい展開になると主旨や目的を理解できないことがあります。

また、難しい語彙や複雑な構文、否定表現が登場すると詳細理解が難しくなります。

さらに、長文で広い範囲の情報を関連付ける必要がある場合や、繰り返しが少ない場合には情報を取り逃しやすく、言い換え表現や難しい文法構造の理解は不十分です。

270~5点

TOEICリスニングで200点前後の受験者は、基本的な語彙とシンプルな構文なら理解できるが、複雑な表現や情報処理にはまだ不安が残る初級~中級レベルといえます。

短い会話や写真描写では一部の語から詳細を推測でき、長文でも必要情報が冒頭や末尾にあり設問の表現と一致する場合には答えを導けます。

一方で、短い会話で直接的な表現でも主旨や目的を理解することや、やや難しい語や複雑な構文が出ると詳細を把握することが難しく感じられます。

否定構文や言い換え表現も理解の妨げになりやすく、情報が文中に埋め込まれた長文では解答に必要な部分を取り逃す傾向があります。

170点以下ではさらに理解が不安定になります。

TOEICリスニングの点数を上げるためのポイント

TOEICリスニングは単に英語を聞くだけの学習では点数が伸びにくいです。

音声や語彙だけでなく、TOEIC試験特有の対策や集中力の使い方も重要です。

ここでは、英語力だけじゃない点数アップにつながる3つのポイントを紹介します。

ポイント①設問先読みで集中すべき箇所を把握する

音声が流れる前に設問を確認しておくことは、リスニングの正答率を高める効果的な方法です。

余裕があれば選択肢まで見ておくと、答えに直結する情報が明確になり、不要な部分に気を取られず集中できます。

特にPart3・Part4では「話題」「登場人物」「展開」を予測しておくことで、聞き逃しを防ぎ、理解のスピードも上がります。

また、普段から先読みのペースに慣れておくことも大切です。

設問を正しく素早く読み、「何が問われているのか」を意識して聞く習慣をつけることで、必要な情報に集中でき、正答率と安定感が大きく向上します。

ポイント②パターン認識力を身につける

TOEICのリスニングには、毎回異なる音声が出題されるとはいえ、実は頻出の表現や会話の流れが数多く存在します。

たとえば依頼や案内、確認、予定の変更といったやり取りは繰り返し登場します。

こうした典型的なやり取りの流れを覚えておくと、細かい単語をすべて聞き取れなくても、文脈から答えを推測することが可能になります。

そのためには、日常的に模試や公式問題集を使い、「これは依頼の場面だ」「この言い回しはよく登場する」と意識しながら学習することが大切です。

ただ音声を聞き流すのではなく、「この表現はどんな場面でよく出るか」を分析してストックしていくと、次に似た場面に出会ったときの理解が格段に早くなります。

こうした積み重ねにより、リスニングの点数は安定し、大きなブレもなくなります。

ポイント③集中力・メンタル管理で聞き逃しを防ぐ

TOEICのリスニングは約45分間続くため、集中を切らさずに聞き続けることが高得点のカギです。

試験中に雑念が入ったり、前の問題に引きずられると、次の音声を聞き逃してしまいます。

ふだんから「分からない問題はすぐに捨てる」練習をしておくと、本番でも気持ちを切り替えやすくなります。

また、日頃から「毎日10分間集中して聞く」練習を取り入れることで、本番でも集中が持続し理解力や聞き取りの精度は大きく向上します。

TOEICリスニングの点数を上げるおすすめ勉強法

TOEICリスニングで点数を上げるには、単に英語を聞き流すだけでは効果が出にくいのが現実です。

効率よく力を伸ばすためには、目的を持った練習法を取り入れることが欠かせません。

正しい方法で学習を積み重ねれば、リスニング力は確実に伸びていきます。

ここでは、リスニング力を着実に伸ばし、試験本番で結果につなげるための3つの基本的な勉強法を紹介します。

勉強法①:ディクテーションで細かい聞き取り力を鍛える

ディクテーションは、リスニング力の基礎をしっかり底上げできる学習法です。

具体的には、音声を聞いて一文ずつ止めながら、聞こえた単語を書き取っていきます。

この作業を通じて、自分が聞き取れていない音や、単語同士がつながって発音される部分、省略される音に自然と気づけるようになります。

特にTOEICでは音の連結や弱音化が頻繁に起こるため、この練習をしているかどうかで、聞き取りの正確さに大きな差が出ます。

始めるときは、短い会話や短文など、取り組みやすい素材から始めるのが効果的です。

慣れてきたらPart3やPart4のような長めの会話・説明文に挑戦すると、実践力が鍛えられます。

また、書き取ったあとは必ずスクリプトを確認し、「どの部分を、なぜ聞き取れなかったのか」を分析しましょう。

聞き逃した原因を意識することが、次につながります。

こうした練習を繰り返すことで、発音やリズムに敏感になり、試験本番でも細かい部分を聞き逃しにくくなります。

勉強法②:シャドーイングでスピード対応力を身につける

シャドーイングとは、音声を聞きながらほぼ同時に声に出して復唱する学習法です。

「聞く力」と「話す力」を同時に鍛えられるため、非常に効率の良いトレーニングといえます。

ネイティブスピーカーの発音やイントネーション、リズムを体に染み込ませることで、自然と耳が慣れていき、音の処理スピードも上がっていきます。

TOEICの音声スピードについていくために、この練習で「速さに対応できる耳」を作ることが重要です。

始めるときは、短めの音声を使い、まずスクリプトを見ながら発音やリズムをまねして声に出してみましょう。

次に、スクリプトを見ずに音声だけを頼りに復唱していくと、より自然なリズムやスピードに慣れていけます。

毎日5〜10分でも続けると、聞いた内容を即座に理解する力が育ち、試験でも余裕を持って対応できるようになります。

勉強法③:模試・公式問題集で実戦慣れする

最終的にTOEICのリスニング力を点数に直結させるには、実際の試験形式に慣れることが欠かせません

公式問題集や模試を使って、できるだけ本番に近い環境で解くことで、問題の出方や会話の展開に慣れることができます。

形式に慣れると余計な不安がなくなり、集中して音声に耳を傾けられるようになります。

さらに重要なのは、解きっぱなしにせず復習することです。

間違えた問題や迷った問題は必ず音声を聞き直し、「単語を知らなかったのか」「スピードについていけなかったのか」「音のつながりを聞き取れなかったのか」を分析しましょう。

その原因を突き止めることで、同じ失点を防ぐことができます。

こうした反復練習を積み重ねれば、実戦力と理解力の両方が同時に伸び、スコアアップがぐっと近づきます。


TOEICのリスニングについてよくある質問

TOEICリスニングの点数については、受験者からよくさまざまな疑問が寄せられます。

「平均点はどれくらい?」や「満点なら英会話も問題ない?」など、気になるポイントをまとめました。

TOEICリスニングの平均点数はどれくらい?

TOEICリスニングの平均スコアは約330点

(参考:https://www.iibc-global.org/toeic/official_data.html#anchor2)

この数値からわかるのは、多くの受験者が実際には会話の一部は理解できても、速い会話の展開や細かい言い回しになると途端に取りこぼしが増えてしまうのが現状です。

つまり、リスニング平均点の330点前後という数字は「聞き取れているつもりでも、実際には多くの情報が抜け落ちている人が大半」であることを示しています。

だからこそ、スコアを伸ばすには「なんとなく聞き流す」のではなく、音声の細部まで正確に理解する力を養うことが欠かせません

聞き取れなかった部分を放置せず、スクリプトで確認し原因を突き止める学習を積み重ねることで、平均を超えて安定した得点が取れるようになります。

TOEICリスニングの点数が満点なら英会話も問題なくできる?

TOEICのリスニング満点は確かに大きな武器になりますが、それだけで必ずしも“会話がスムーズにできる”とは限りません。

たとえば、TOEICリスニングで495点を取れる人は、日常会話やビジネス英語の聞き取り力は非常に高いといえます。

ただし、英会話には「話す力」や「瞬発的に返す力」も必要です。

いくら聞き取れても、返答のスピードや表現力が不足していると会話は途切れてしまいます。

満点はあくまで「聞く力の到達点」であり、そこから先はアウトプット練習を積むことで、ようやく実践的な会話力が完成します。

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