中国は今、世界の〇〇

世界のスーパーコンピューター性能ランキング「TOP500」の最新版が2016年6月20日に発表されましたが、

1位だったのは中国の「神威太湖之光」というスパコンでした。

そして2位も同じく中国の「天河2号」。

 

もちろんスパコンは計算速度以外にも省エネ性など、考えるべき点はありますが、

「神威太湖之光」は2位の「天河2号」よりも約3倍、5位の日本製「京」の10倍もの計算速度とのことです。

(「2位じゃダメなんですか?」という言葉が思い出されますが、今や1位2位どちらも中国のスパコンが占めているんですね・・・)

 

こうしたニュースが流れると先ず感じるのが

 

「いやいや、国産コンピューターであることに意味があって、1位の「神威太湖之光」は中国製じゃないんじゃないの?」

 

ということです。

 

しかし、今回1位を獲得した「神威太湖之光」は中国が自国製のマイクロチップを使用した中国のスーパーコンピューターなんです。

 

 

また、マサチューセッツ工科大学(MIT)が発表した

2016年世界で最も優秀な企業トップ50のトップ10を見ると以下の通り、

トップ10に中国企業が2社入っていて、かつ1つはメーカーです。

中国が今までの「世界の工場」「世界のマーケット」よりも一段上のステージに進んでいることがわかりますね。

 

1.アマゾン(ネット通販、アメリカ)

2.バイドゥ(検索サービス、中国)

3.イルミナ(バイオテクノロジー、アメリカ)

4.テスラ(電気自動車、アメリカ)

5.アクイオン・エナジー(蓄電池システム、アメリカ)

6.モービルアイ(運転支援システム、イスラエル)

7.23アンド・ミー(バイオテクノロジー、アメリカ)

8.アルファベット(複合企業、アメリカ)

9.スパーク・セラピューティクス(ヘルスケア、アメリカ)

10.ファーウェイ(通信機器、中国)

 

 

最近中国語を学ぶ方からも

「最新技術が中国から出てきていて、担当者と中国語で話がしたい」

という声も聞くことが増えてきました。

 

「世界の工場」から「世界のマーケット」へと変貌を遂げつつある中国ですが、

同時に「世界の開発基地」としての顔も見せています。

 

この時勢に乗り遅れないように、また、我々も一段と高いフィールドで活躍するために、中国語が必須のスキルとなる日も遠くなさそうです。

 

 

(文責:伊地知)