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外資系企業に就職すれば、自分の英語力と専門性を最大限に活かして働き、高い年収を得られる可能性があります。
しかし、外資系企業と日系企業では、企業文化や職場環境だけでなく、社員に求められる能力も異なっていることが多いです。
また、どうすれば外資系企業への就職・転職を実現させられるかについて興味がある方もいるのではないでしょうか。
この記事では、外資系企業で求められる英語力とTOEIC®スコアの目安、知っておくべき外資系企業の特徴、英語力以外に求められるスキルについて解説します。
外資系企業で求められる英語力は「ビジネスレベル」
多くの外資系企業で働く際には「英語で仕事ができること」が求められます。
- ビジネスレベルの英語力とは何か
- 必要なTOEIC®スコアの目安は何点か
- 英語を使う業務にはどんなものがあるか
- 英語力があること+αが大切なのはなぜか
求められる英語力について、上記のポイント別に解説します。
ビジネスレベルとは
「ビジネスレベルの英語力がある」とは、次のことが自力でできることを指します。
- 文章と会話両方で社内・社外の人と円滑にコミュニケーションが取れる
- 業務に関する専門的な内容を、理解・説明できる
- カジュアルな英会話とは違う、ビジネスマナーに沿った英語表現ができる
ビジネスレベルの英語力があるということは、英語を実際の業務に活用できる能力があるということです。
TOEIC®スコアでは目安800点以上
ビジネスレベルの英語力があるとされるTOEIC®スコアの目安はTOEIC®︎800点以上です。
募集要項でTOEIC®800点以上を要求する外資系企業は多いです。
いくつかの例を紹介します。
会社名 | 仕事内容 |
メルセデス・ベンツ日本株式会社 | ITアーキテクト |
P&Gジャパン合同会社 | 消費者市場戦略本部(CMK)アナリスト |
日本ロレアル株式会社 | マーケティング職 |
ただし、同じ外資系企業でも、募集する職種によって求められる英語力が違う場合があります。
もし明確に行きたい外資系企業があるなら、募集要項で必要なTOEIC®スコアを確認しましょう。
参照:メルセデス・ベンツ日本株式会社「IT Application Architect」
参照:P&Gジャパン合同会社「消費者市場戦略本部(CMK) アナリスト(既卒者採用)」
参照:日本ロレアル株式会社「オフィススタッフ 中途採用」
英語力が必要な業務
ビジネス英語を使う業務の内容は業界・業種によって異なりますが、主な業務は次の通りです。
- 社内外とのメールのやりとり
- 電話対応
- 書類作成
- リサーチ
- プレゼンテーション資料作成
- 顧客との打ち合わせ・交渉
- 問い合わせ対応
- 会議
- 海外出張
日本語で仕事をする時と同様にビジネスマナーに沿った言葉遣いが必要なため、ビジネス英語の習得は必須になります。
自身が日本語でできていることを英語に全て変換できる人は「ビジネスレベルの英語力」をすでに持っているでしょう。
英語力があること+αが大切
TOEIC®の必要スコアがあることは、あくまで採用時の前提条件です。
実践的な英語力を持っていないと次のような問題が起きる可能性があります。
- 基本的な仕事をするのに時間がかかる
- 業務内容を正確に理解できない
- コミュニケーションの行き違いが起きやすくなる
- 自分の仕事の範囲が狭くなる
- 本社・海外支社・顧客との交渉時に不利になる
ネイティブレベルとまではいかなくても、専門的な内容を理解した上で適切に業務を遂行できる英語力が必要です。
英語力と仕事力に加え、自分だからこその付加価値を付けることも重要になります。
外資系企業を目指す場合に知っておきたい6つのこと
外資系企業は次の6つの項目において、日本企業と異なる特徴を持っています。
- 給与面・報酬面
- 社内の人間関係
- 仕事のスピード感
- 福利厚生制度
- 企業文化と社風
- 異文化接触
それぞれの項目について見ていきましょう。
給与面・報酬面
外資系企業の給与体系は「基本給+インセンティブ」であることが多いです。
インセンティブとは、仕事の成果に応じた報酬のことです。役職にかかわらず、個人の成果や会社の業績に基づいて支払われます。
外資系企業は成果主義のため、仕事で結果を残せば昇給・昇格が望めるでしょう。
しかし、昇給・昇格をするためには、直属の上司に自分がどれくらいの成果を上げているかを理解してもらうことが必要です。
また、退職金制度や福利厚生制度がない分だけ、給与が高くなっている企業も多いです。
社内の人間関係
外資系企業では、自分が成果を上げてキャリアアップすることが優先される傾向にあるため、人間関係がドライだといわれることがあります。
また、一般の社員だけでなく、会社の管理職が解雇・転職などの理由で頻繁に変わることがあるため、安定した職場環境ではない可能性もあります。
一方で、多くの日本企業であるような仕事の延長の飲み会がないため、公私のメリハリがつけやすいです。
人間関係に煩わされずに、自分の仕事で成果を上げることに集中できることは魅力です。
仕事のスピード感
外資系企業では個人に大きな裁量が与えられており、直属の上司がGOサインを出せば、企画が即座に決定・実行されるということもよくあります。
自分が考えたことが短期間で実行されるので、やりがいを感じられます。
ただし、実行や撤退などの上層部の意思決定も同じようにスピーディーに行われることが多いため、突然行っていた仕事がなくなるなど、振り回されることもあります。
自分のペースで仕事に取り組みたい人は戸惑う可能性があるでしょう。
外資系企業で働くためには、効率よく柔軟に仕事ができることが必要です。
仕事のスピード感、変化の多い職場環境に臆することなく、可能な限り短期間で成果を上げる姿勢を持たないと、ついていけなくなるかもしれません。
福利厚生制度
日系企業と比較すると、外資系企業の福利厚生制度は、手厚くないと感じることが多く、不満に感じる可能性もあります。
手厚くないと感じるのは、住宅手当や社宅制度がない場合や、退職一時金制度(※1)のある企業が少ないといったことが理由でしょう。
しかし外資系企業には有給休暇の消費日数がやや多い企業があったり、企業型確定拠出年金(※2)を導入している企業が多かったりなどの特徴があります。
他にも外資系企業の福利厚生制度は下記のようなものがあります。
- 企業によっては自己啓発支援がある
- カフェテリアプランを導入している企業がある(※3)
日系企業と外資系企業の福利厚生制度には、それぞれ特色があるので、気になる企業の福利厚生制度を確認しておくと良いでしょう。
※1:退職一時金制度とは、企業年金制度脱退時に支給される一時金のこと
※2:企業型確定拠出年金とは、企業から拠出された掛金を加入者(従業員)が運用して自分の 年金として受け取ること
※3:カフェテリアプランとは、一定のポイントを支給し専用福利厚生サイトの指定されたサービス利用や、商品購入ができる制度
参照:企業年金連合会「脱退一時金(退職一時金)」
参照:企業年金連合会「確定拠出年金のしくみ」
企業文化と社風
外資系企業では個人の役割が明確のため、自分のペースで仕事ができる傾向にあります。
日本企業で見るような「付き合い残業」がないことが多く、メリハリのある働き方が可能です。
また、年功序列の概念がないため、仕事で成果を上げれば新入社員でもすぐに昇給・昇格を勝ち取れます。
半面、成果主義のため、結果を出せないと収入が上がらず、最悪の場合は解雇されてしまいます。
ただし、必ずしも「外資系企業=成果主義」ということではありません。
外資系企業でも人材育成に力を入れている企業もあり、企業文化と社風は企業によって異なります。
異文化接触
外資系企業では様々な国籍の社員や顧客と仕事をするため、外国の文化や価値観に触れる機会が多いです。
社会人としても、個人としても、視野が広がり、グローバル感覚を身につけられるでしょう。
様々な国籍の人と交友関係を作ることもでき、外国の文化に興味がある人には魅力的な環境です。
一方で、文化が異なることによる価値観の違いや、意思疎通の難しさの壁を乗り越えて信頼関係を築かなければならない難しさもあります。
価値観の違いからカルチャーショックを受けることもあり、慣れるまで苦労する可能性があります。
英語力以外で伸ばしておきたい外資系企業向けスキル
外資系企業に勤めるにあたって、英語力以外に身につけておきたいスキルは次の通りです。
- コミュニケーションスキル
- 専門知識・スキル
- タイムマネジメント能力
ここで紹介するスキルは日本企業でも必要になるものもありますが、外資系企業ではより求められる傾向にあります。
それぞれのスキルについて解説します。
コミュニケーションスキル
外資系企業で求められるコミュニケーションスキルには次のものがあります。
- シンプルかつ明確に相手に自分の要求を伝えられる
- 相手に合わせた柔軟な対応ができる
- 相手のニーズ・意図を聞き取れる
- 交渉・調整ができる
中でも、シンプルに自分の意図を伝えられることが重要です。文化の違いがあるため、余分な情報が多いほど誤解される可能性が高くなります。
また、外資系企業では、自分の昇給や昇格についての決定権を持つ上司が外国人であることもあります。
上司から高い評価を得るためには、日頃から行き違いのないコミュニケーションを取り、具体的な成果を示すことが必要になります。
多文化な職場環境でストレスを溜めずに働くためにも必要なスキルです。
専門領域に関する深い知識
日系企業でもそうですが、外資系企業では特に業種・業務に対する専門的な知識とスキルが重視されます。外資系企業の求人は、即戦力のスペシャリストを求める内容であることが多いです。
部署によっては、英語が流暢であることよりも、専門分野における熟練度の高さが重視される場合もあります。
前述の通り、外資系企業は事業展開のスピードが速いため、自分の専門分野の最新情報やトレンドを常時把握し、業務に活かせることが重要です。
外資系企業は仕事に関して個人の裁量が大きいため、自分の専門性を活かして会社に貢献すれば「替えの利かない人材」として重宝されるでしょう。
高い専門性と英語力を兼ね備えることで、自分の市場価値を大きく上げられます。
タイムマネジメント能力
外資系企業では様々な業務を一人で担当することになるため、次のようなタイムマネジメント能力が求められます。
- その日やるべき仕事を全て把握する
- 仕事の優先順位をつける
- 仕事の生産性と効率性を上げて、決めた時間内に終わらせる
外資系企業には、一部の日系企業のように残業を美徳とする文化はありません。時間と体調を管理できない人は評価されないのです。
また、前述の通り、外資系企業の中には自己啓発支援を行っている企業もあります。
適切なタイムマネジメントを行うことで、仕事後の自己啓発に必要な時間と体力を確保することができます。
成果主義の職場環境で、最大限の成果を上げ常に成長し続けるために、タイムマネジメント能力は得ておくべきスキルです。
外資系に行くにはまず英語力を磨こう
外資系企業で働くためには、ビジネスレベルの英語力と、高い仕事力、専門知識とスキルを兼ね備えていることが求められます。
日本企業とは違う仕事のスピード感と企業文化のある職場に順応できること、積極的に自己啓発に取り組むことも必要です。
しかし、TOEIC®スコアが採用時の前提レベルまであることは必須なので、まずはTOEIC®︎800点以上を目指しましょう。
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TOEIC®は世界共通のテストとして高い認知度があり、毎年多くの方が受験しています。
試験結果がスコアで表示されるため、他の語学関係の資格よりも明確に自分の英語力を採用担当者に伝えることができます。
外資系企業の採用の前提条件であるTOEIC®スコアは、800点など高く設定されていることが多いです。
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