就活に英語力は必要?求められるレベルや活かせる業界・職種を紹介

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就活に英語力は必要か、必要になるとしてどの程度のレベルが求められるかを知りたい方も多いのではないでしょうか。

また、英語力を活かせる業界や職種について知りたい方もいるでしょう。

本記事では、就活で英語力は必要なのか、就活で英語力をアピールする方法をはじめ、英語が活かせる・求められる企業や業界は何かについて詳しく解説します。

就活に英語力は必要か

英語力があれば、就活で応募できる企業が増え、英語力を要求・評価する企業の選考で有利になるでしょう。

また、英語力があることを募集要項に含める企業は今後も増えることが予想されています。

就活で実際にどれだけ英語力が必要とされているかについて詳しく見ていきましょう。

採用条件で求められている場合は必要

特定のTOEIC®のスコアや、一定の英語力を持っていることを採用条件にしている企業に応募する際には、当然英語力は必須です。

リクルートの研究機関である就職みらい研究所が2022年2月に発表した調査結果によると、回答企業の11.0%が「語学力」を採用時に重視する項目としています。

参照:株式会社リクルート「プレスリリース|就職みらい研究所『就職白書2022』」

英語力が評価される企業なら必要(推奨)

必須とはしていないものの、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド・ジャパンやANA(全日本空輸)など、英語力やTOEIC®スコアがあることを評価する企業に応募する場合には、英語力が必要です。

英語力やTOEIC®スコアを持っていることで、他の候補者と自分を差別化することができます。

英語力を身につけるために努力した過程や、採用後に英語を活かして活躍できるポテンシャルを評価してくれる企業もあるでしょう。

今後さらに英語力が求められていく見込み

英語力を重視する企業は今後さらに増えることが予想されています。

国際ビジネスコミュニケーション協会が実施した「英語活用実態調査2019」の結果によると、回答企業の82.6%が英語を今後のビジネスパーソンにとって重要なスキルだとしています。

また、社員や職員が今後強化する必要がある知識やスキルとして最も多く選ばれたのも英語でした。

調査の結果からも、新卒採用時に英語力を求める企業は今後増えることが予想されます。

参照:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「英語活用実態調査2019」

就活ではなにで英語力をアピールする?

就活で英語力をアピールできる資格や経験は、以下のようなものが挙げられます。

  • TOEIC®スコア
  • 留学経験
  • 英検

英語力が必要な企業を受ける場合は、就活までに英語力の証明となる資格を取得しておくことが必要です。

それぞれの資格や経験が就活に対して持つ意味と効果について解説します。

TOEIC®スコア

TOEIC®スコアを取得することで、自分の客観的な英語力を採用担当者に伝えることができます。

応募者のビジネス英語の実力を見る上でTOEIC®を採用する企業は多いです。そのため、TOEIC®で高得点を取っている場合はアピールになるでしょう。

取得しておくべきスコアについてですが、TOEIC®の平均点はおよそ600点であるため、履歴書に書くなら最低でも600点以上は取っておきたいところです。

また、外資系企業で問題なく仕事ができる英語力の目安となるTOEIC®スコアは730点以上とされています。

スコアによる英語力の目安は下記表を参照してください。

レベル TOEIC®スコア 評価
A 860点~ Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる
B 730点~ どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている
C 470点~ 日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる
D 220点~ 通常会話で最低限のコミュニケーションができる
E ~219点 コミュニケーションができるまでに至っていない

参照:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「海外部門に期待するTOEIC® Listening & Readingスコアは570~810点」

参照:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「PROFICIENCY SCALE TOEIC®スコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表」

また、中途採用の場合、ビジネスレベルの英語力=TOEIC®800点以上と定義している企業もあります。

会社名 求められる英語力
三菱商事 TOEIC®800点以上、通常のコミュニケーション能力必須
三井物産 800点以上(目安)

参照:三菱商事株式会社「採用情報|キャリア採用条件」

参照:三井物産株式会社「採用情報|キャリア採用条件|鉄鋼製品セグメント」

上記2企業はTOEIC®︎800点以上推奨の企業です。

留学経験

留学経験があるというだけでは英語力がある証明になりませんが、留学経験は英語力の一つの判断基準になります。

留学経験からは英語力だけでなく、留学で培った異文化コミュニケーション能力、グローバルで活躍したいという意欲もアピールできるでしょう。

留学経験にプラスする要素として、TOEIC®などの英語資格を持っておくと、さらに効果的に英語力をアピールできます。

英検

履歴書に書いてアピールになるのは英検2級以上です。英語を使う職種に応募するためには、最低でも準1級以上が必要とされています。

英検の各級の英語力の目安は下記表を参照してください。

英語力の目安 出題形式
2級 履歴書に書くと英語力のアピールになる ・筆記
・リスニング
・面接
準1級 「実際に使える英語力」の証明になる
1級 知識だけでなく、発信力と対応力を兼ね備えた世界で活躍できる実践的な英語力がある人材の証明になる

参照:公益財団法人日本英語検定協会「英検|各級の目安」

ただし、英検は日常会話に関連する内容が多く出題される傾向にあります。

就活ではビジネス英語のテストであるTOEIC®のほうが重視される傾向にあるので、TOEIC®スコアも取得しておくべきでしょう。

就活で英語が活かせる・求められる業界・企業

英語力は、外資系企業、商社、航空業界、旅行業界、国際機関などの採用試験の際に要求、または、評価される傾向にあります。

上記の業界で求められる英語力を、実際の企業例とあわせて見ていきましょう。

※この章で紹介している業界や企業は採用時に英語力を見られる可能性がありますが、募集要項には具体的な英語力を要件としていないケースがあります。ここでは募集要項と合わせて参考としてまとめています。

外資系企業

外資系企業は採用時にビジネスレベルの英語力が求められると思われがちですが、実際には、会社によって求められる英語力は異なっています。

ビジネスレベルの英語力が要求されるのは、海外の大学を卒業した日本人のみとしている企業もあります。

一方で、採用時に英語力は必須ではないものの、ビジネスレベルの英語力があれば入社後に活躍できる場が多いとしている企業もあります。

マッキンゼー・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド・ジャパン

マッキンゼー・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド・ジャパンの新卒採用で求められる英語力は、日本国内の大学の新卒者と、日本人の海外大学新卒者で異なっています。

項目 募集資格の英語力について
国内大学新卒採用 記載なし
海外新卒採用 ビジネスレベルの英語力があること

日本の大学の新卒者の選考を行う際は、英語力は評価対象に含まれていないとされています。ただ、内定後に各内定者のレベルに合わせた英語研修があります。

海外の大学を卒業している日本人応募者には、具体的なTOEIC®スコアの指定こそありませんが、ビジネスレベルの英会話力が求められます。

参照:マッキンゼー・アンド・カンパニージャパン「採用情報|2024年国内大学新卒採用情報」

参照:マッキンゼー・アンド・カンパニージャパン「採用情報|海外新卒採用情報」

KPMGコンサルティング

KPMGコンサルティングの新卒採用では、国内・海外大学新卒者共通で、採用時に英語力を必須とはしていません。

しかし、ビジネスレベルの英語力があれば、入社後に活躍する場が広がるとしています。

参照:KPMGコンサルティング株式会社「採用情報|新卒採用情報」

商社

商社の新卒採用は、英語力やTOEIC®スコアがあるに越したことはないものの、合否は応募者の総合的な評価で決めるとしているのが一般的です。内定後に英語研修がある企業もあります。

三菱商事と伊藤忠商事の例を見ていきましょう。

三菱商事

三菱商事では、TOEIC®やTOEFL®スコアがあれば選考時の参考にはされますが、特定の資格の有無で合否が決まることはありません。応募者の適性が総合的に判断されます。

また、業務で英語を使用する場合があるため、入社前の準備として内定後に英語力向上のための機会を設けています。

参照:三菱商事株式会社「採用情報|新卒採用:よくあるご質問」

■伊藤忠商事

新卒採用の募集要項には、求められる英語力やTOEIC®スコアについての記載はありません。

しかし、中途採用者に対しては、世界各国で広く事業を展開しているため「一定以上の英語力」が仕事をする上で必要とされています。

また、海外出張や駐在のための社内資格を取る際にも英語力が評価の対象になっています。

入社後には英語力が必要になることを念頭に置いておきましょう。

参照:伊藤忠商事株式会社「ITOCHU RECRUITING|募集要項」

参照:伊藤忠商事株式会社「キャリア採用|FAQ」

航空業界

航空業界では、飛行機に搭乗する客室乗務員とパイロットには一定以上の英語力が求められます。

一方で「地上職」と呼ばれる事務・技術系の職種については、採用時の英語力についての要求事項はありません。

ただし、グローバルな職場のため、地上職の中にも日々の業務で英語が必要になる職種があります。英語力があればアピールになるでしょう。

ANAとJALの例を見ていきましょう。

ANA(全日本空輸)

新卒採用時に職種ごとに求められる英語力は下記表の通りです。

職種 必要な英語力
客室乗務職 TOEIC®600点程度以上の英語力
グローバルスタッフ職(事務) 特定の要求はない。ただし、仕事をしていく上で語学力は必須としている
グローバルスタッフ職(技術) 要求されていない
運航乗務職(自社養成パイロット) 募集要項には記載されていないが、選考過程に英語コミュニケーションテストがある

参照:全日本空輸株式会社「新卒採用|客室乗務職 募集要項」

参照:全日本空輸株式会社「新卒採用|グローバルスタッフ職(事務) 募集要項」

参照:全日本空輸株式会社「新卒採用|グローバルスタッフ職(技術) 募集要項」

参照:全日本空輸株式会社「新卒採用|運航乗務職(自社養成パイロット)募集要項」

募集要項として必要な英語力が掲載されているのは客室乗務職のみですが、他の職種でも働く中で英語力が必要になってくるものもあります。

JAL(日本航空)

採用時に求められる英語力が職種によって異なる点は、JALも同じです。各職種で求められる英語力は下記表を参照してください。

職種 必要な英語力
客室乗務職 TOEIC®600点程度以上、または同程度の英語力があるのが望ましい
地上職全般 応募資格に英語レベルについての指定はない
運航乗務員訓練生
(自社養成パイロット)
選考時にCEFR基準におけるレベルB2相当以上の英語力があることが望ましい

参照:日本航空株式会社「FAQ|よくある質問」

参照:日本航空株式会社「採用情報|職種別募集要項 新卒」

なお、運航乗務員訓練生(自社養成パイロット)で求められている「CEFR基準におけるレベルB2相当以上の英語力」というのは、TOEIC®L&Rスコアに換算すると785点以上です。

参照:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「TOEIC® Program各テストスコアとCEFRとの対照表」

旅行業界

旅行業界は、海外とのやりとりや、訪日外国人客への対応、会社によっては海外駐在や添乗の機会もあるため、英語力があればアピールできます。

JTBと日本旅行の例を見てみましょう。

JTB

JTBでは新卒採用の募集要項に採用時に求められる英語力についての記載はありません。

しかし、世界38カ国にネットワークを持ち、日本を訪れる外国人観光客に特化したグループ会社もあるため、英語力があればアピールになるでしょう。希望する社員には海外グループ各社での勤務に挑戦できる機会があります。

参照:株式会社JTB「求人情報|JTBグループ企業 募集要項」

参照:株式会社JTB「求人情報|よくある質問」

日本旅行

英語力やTOEIC®を含む英語検定の結果のみで合否は左右されません。

しかし、入社後には添乗などで海外に行く機会があり、現地との英語でのやりとりも多いため、英語力は必要です。英語力があれば選考時のアピールになるでしょう。

参照:株式会社日本旅行「採用について|よくあるご質問」

国際機関

国際機関で働くためには高い英語力が必要です。

少なくとも、英語力が「どんな状況でも適切なコミュニケーションができる」とされるTOEIC®730点レベルである必要はあるでしょう。

国連とジェトロ(日本貿易振興機構)の例を紹介します。

国連

国連で仕事をするためには英語が流暢であることが必須です。

32歳以下を対象にしている「ヤング・プロフェッショナル・プログラム」でも、英語、または、フランス語が堪能であることが応募条件になっています。

具体的なTOEIC®スコアは規定されていませんが、英語で十分にコミュニケーションが取れるとされるTOEIC®スコアの目安は860点以上とされています。

参照:国際連合広報センター「国連で働く|国連職員採用-YPP-」

参照:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「PROFICIENCY SCALE TOEIC®スコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表」

ジェトロ(日本貿易振興機構)

英語力や、英語系資格の有無についての要求事項はありません。

しかし、国内、または、国外勤務になるかにかかわらず、外国政府や外国企業と業務を行うための十分な英語力があることは必須です。入構後に週一度のビジネス英語の研修があり、自己啓発補助も受けられますが、入構後2年以内でのTOEIC®L&R730点レベル到達を目指すことが求められます。

参照:独立行政法人日本貿易振興機構「RECRUIT|FAQ よくある質問」

自分の希望の業界・企業への就活で英語力が必要か確認しよう

就活では英語力が求められる場合があり、今後、英語力を必須、または、評価項目とする企業は増える見込みです。

また、社員や職員に英語力が足りない、強化する必要があると感じている企業も多いです。

就活において英語力がプラスになる機会はこれからさらに増えていくでしょう。留学経験や英検の資格でも英語力をアピールできますが、ビジネス英語の実力を実際に証明できるTOEIC®スコアを取得しておくとさらに効果的です。

採用時には英語力が重視されなくても、採用後には必要になる企業もあるので、学生のうちから英語力向上に努めておいたほうがよいでしょう。

就活を有利に進めるためだけでなく、就職後のキャリアアップを見据える上でも、英語力の向上に努めておいて損はないといえます。

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