【業界別】企業で求められるTOEICスコアとは?

 

前回の記事では企業で求められるTOEICスコアの代表例」を業界・分野・事業内容などの種類で例を出しながら、説明をしていきましたが、今回はPRESENCEの受講生様に多い商社、製薬、IT、銀行の分野で求められるスコアと英語を使う業務について解説をしていきます。

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■商社【スコア730~】
商社には海外出張や海外赴任がありますが、抜擢には英語力が要件になることが多くTOEIC®︎800点以上は必須でしょう。

国際部門では、物流に関する問い合わせ、クレーム、輸送スケジュールの確認、支払いトラブルなどメールや電話の対応に追われます。英語で手間取っている暇はなく、迅速、かつ正確に対応しなければなりません。最低でもスコア730はクリアしておきたいところです。

投資業務では、スコア800以上でないと難しいかもしれません。英語での条件交渉や膨大な量の契約書類、関係資料をスピーディーに確認しなければならない場面も多いからです。

 

■製薬業界【スコア730~】

製薬業界は海外企業との提携が進んでいて、臨床や治験の結果や分析内容、マニュアルや文献などの英語資料をもとにした業務が増えます。

開発部門でも相手が外国人であれば意思疎通は英語ですし、提携先の権力が大きければ国内オフィスの情報共有が英語のこともあるようです。

市場に海外が含まれれば、営業やマーケティングが海外拠点との協働になるため、英語による話し合いやプレゼンが求められます。

マネージャークラスになると海外企業との提携やM&Aの契約時の交渉、特許申請時の職責も大きいです。各国の薬事や法規制を理解し、英語での各種申請や各国特許庁とのやり取りも発生します。

 

■IT業界【スコア600~】

IT業界の最新情報の多くは英語で発信されていて、キャッチアップするには英語力が不可欠です。

自社が海外に市場展開していれば、営業、販売、顧客サポート、マーケティングなども英語となります。交渉や契約に深く関わるマネージャークラスはTOEIC®︎800点以上を備えておいたほうがいいでしょう。

コンサルティングでは顧客企業の経営戦略に関わる内容も英語で理解、提案しなければなりません。また、開発や制作プロセスの一部を海外に委託していれば、各拠点とのやり取りも英語です。

顧客企業が海外展開している場合は各国拠点の状況・情報を含めたソリューション提供が必要です。問題が発生したときなど、海外拠点の社員と確認を取り合って解決していく場面もあるでしょう。

 

■銀行【スコア800~】

メガバンクと言われる銀行では海外赴任の可能性もあり、高い英語力が求められる傾向があります。昇進や昇格にも影響するでしょう。

金融機関での仕事は情報も数字も「正確さ」が命。貿易、提携、M&A、海外進出支援など法人顧客が海外と関わる場面では銀行も介入します。

投資やM&A部門にも言えることですが、英語で書かれた(作成する)証明書類や契約書を扱うことが多く、それらをスピーディーに正確に処理しなければなりません。

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TOEICのスコアが高い=英語が話せる、という訳では決してないですが、TOEICのスコアが高い=英語が話せるベースを持っている、ということは言えるのでまずはTOEICでベースを固めた後に、実践的な英会話に移っていくことが良いと感じます。

 

グローバル展開をする企業では、抜擢や昇進にTOEICスコアがモノを言う場面も多いようです。TOEICを足がかりにキャリアアップを実現していきましょう。