企業で求められるTOEICスコアの代表例

 

前回の記事では「TOEIC 730点取ったら何が出来るか」を扱いましたが

今回は「企業で求められるTOEICスコアの代表例」を業界・分野・事業内容などの種類で例を出しながら、説明をしていきます。

 

人材に英語力を求める企業は増えています。

企業でどれくらいのTOEICスコアが求められるのか、その代表例を業種別にご紹介しましょう。
部署や役職などで変わってくるので、希望部署や役職での目安値として参考にしてください。

 

◆製造業では、国内と海外の売上比率が海外寄りになってきている大手が増えています。
顧客対応や資材調達の場面だけでなく、市場開拓、技術開発、海外拠点マネジメント、取引先との契約・プレゼン・交渉などでの英語の必要性も高まっているようです。

【日産】
(730)グローバルIT戦略企画
(730)グローバルアフターセールス
(800)部長補佐/マネージャー事務系

【ソニー】
(700)経営管理/経営企画
(800)国内外パートナー協業での事業開発
(900)M&A/業務提携/コンプライアンス担当

 

◆IT・通信業界の大手では、事業やサービスの多角化が進んでいます。海外企業との提携なども活発に行われており、市場でも業務でも英語を使える人材の必要性が高まっています。社内の英語教育体制がかなり充実しているところも多いです。

【楽天】
(800)ほぼ全職種における入社時のスコア要件
【KDDI】
(800歓迎)グローバル・新規事業多角化戦略法務
(800必須)グローバルコンシューマ事業開発

 

◆商社では、日常的にやり取りする相手が海外というケースが多く、Webでの会議や打ち合わせ、海外赴任や海外出張も高めの頻度で発生します。英語で契約(条件の提示・確認)から、高度な交渉力まで必要とされるため、TOEIC要件の提示がある場合もTOEIC®︎800点以上の企業があるなど比較的高めの設定になっているようです。

【丸紅】730以上
【双日】800以上
【住友商事】730以上
【三菱商事】730以上
(860)M&Aやプロジェクトファイナンス関連

 

◆メディカル/製薬では、新薬開発に向けた治験や臨床などの最新情報の取得が不可欠です。専門用語が増えるだけでなく、外国の研究・技術者、専門家を含めた会議に参加することも多くなります。外国籍メンバーと協働する可能性も高くなり、専門用語まで含めた高度な英語運用力が求められるでしょう。

【武田薬品工業】730以上
(800)三役体制&文書管理担当者ポジション

【ジョンソンエンドジョンソン】
(600)技術職-生産設備計画、導入、技術検討など
(700)サプライチェーン職
(900)ファイナンス職

 

企業の応募要件にTOEICが明記されていたものの中から代表例をご紹介しました。
各企業の求人情報を確認すると、「ビジネスレベル」「グローバルコミュニケーションレベル」などの表記もたくさん見受けられます。
海外の人材も応募対象となる求人もかなり増えてきており、TOEICの目安値言及はされにくくなっているのかもしれません。
さらに高度な英語力が求められるケースもあると予測されます。

大企業は、どの業界もすでにグローバル競争の渦中にあります。700、800に満足せず、
英語でのコミュニケーション能力やビジネスをうまく進める能力を伸ばし続けていく必要がありそうですね。