話せる言語の数だけ人生のドラマがある。
こんにちは、高木です。
今朝オフィスに出社をすると、担当中のTOEIC 対策コースの受講生さんより、英語の質問メールが。
送信時刻は、早朝5時52分。
平日の学習時間を上積みすべく、こうして早朝に起床し時間を捻出されているのでしょう。
Mさんのような努力家が、情熱を持って授業へ出席して下さるからこそ、クラス全体の士気も高まります。
毎週ベストな取り組みでカリキュラムに応えて下さることに、感謝。
さて、その質問というのがこちらでした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~〜
今週の課題の中で、
英) It would take some time to settle down to a new business.
日) 新しい業務に慣れて落ち着くまで、しばらくかかるだろう。
という文が出てきます。would にはどのような意味があるのですか?「推量」で合っていますでしょうか。。would はwillより可能性が低くなると辞書に記載されていましたが、この推量のwouldは英作文や英会話でどのような場面で使ったらよいのでしょう。(それとも、あまり使わない?)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
助動詞would の用法はとても大切なポイントです。
Mさんへの回答ですが、この would は「推量 (~だろう)」という意味で大正解です。それでは、will と、would の違いは何か?
決定的な違いは、「確信の度合い」です。
will が、自分の主張や意見に対する強い自信を表す場合に用いられるのに対し、would は “自分の主張に確信を持てない場合” や、“断定を避け、その主張が外れた際の逃げ場を作りたい場合” に使われます。
たとえば以下のAという文章。
A) We will be late! We will have to take a taxi!
遅刻するぞ!タクシー使わなきゃならんぞ!
非常に切羽詰っています。ここでタクシー代をケチれば、遅刻は確定だと言わんばかりの口調です。
一方で、これが would に変わると全く意味が違ってきます。
B) We would be late …… We would have to take a taxi.
遅刻しちゃうかも。。。タクシー使わなきゃいけないかも。(でも、タクシー使わなくても、実は間に合っちゃうかも。だからすごーく微妙なところやねんけど、タクシー乗ること賛成してくれへん?)
would を使うことで、断定を避けたいという話し手の感情が見え隠れしています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
よく、「日本語は柔らかく物事を伝え、英語は断定的に物事を語る」と言いますが、必ずしもそうではないのです。
「断定」を好む英語ネイティブといえども、時には 「柔らかな」 表現でいきたい。そんな時もあるのです。
毎朝、バナナスムージーで一日を始める健康志向のあなたが、
時には夜中の2時にハーゲンダッツに手を伸ばす、そんな瞬間。
ガールフレンドの前では弱音を決して吐かぬ、硬派な日本男子が、
時には中島美嘉を聴きながら、海辺の夕日に涙したくなる、そんな瞬間のように。
See you next time!
高木