学習コラムColumn
【 Let’s Rock !!! #4 】 人生は干物のようだ
- 2014.1.31
dried fish
[名] 干物
【例文】 Life is like a dried mackerel.
1994年に劇場大ヒットとなった映画「一期一会」でのキャッチコピーは、
「Life is like a box of chocolates.」となっている。
今回の題は、何もフォレスト・ガンプの名言に対抗しようというわけではなく、
今朝のモーニングバードで紹介されていた、干物職人の方の一言です。
「人生は干物のようだ。塩漬けにされ、さばかれ、干されてしまう。
そんなちょびっとしょっぱい人生経験を重ねて、私はまた一段と旨くなる」
ということだろうと思います。
干物職人といっても、見た目はもういい年のお婆ちゃんなのですが、
魚をさばく速度が、なんと1匹あたり約6秒、日本一早いそうです。
漁師であった旦那様は、先に他界してしまいましたが、それも1つの人生経験として受け入れてらっしゃいました。
彼女はまさしく【一流】の人間だと尊敬の念を抱いた、そんな朝の時間でした。
最近読んだ本の中に、こんな一説がありました。
「高級であることと、一流であることは決して同じではない。」
一流といわれるものの多くは、高級である。
しかし、高級なものでも、一流ではないものもある。
本当に価値のあるものとはなんなのか。
こと人に関して考えてみると、その答えが少し見えてくるような気がする。
今朝のお婆ちゃんは、一流ではあるが、高級なそぶりは窺がえなかった。
日本一を決定する大会での優勝賞金3万円は、孫と焼肉を食べに行くそうだ。
そのお金で魚は食べないという。
なぜなら孫は魚よりも肉が好きだというなんともロックを感じるストーリだ。
逆に、高級な人を考えてみる。
最近話題のある婦人は確かに装いも高級で、身振り素振りも大統領婦人というだけあって気品がある。
では人として一流なのだろうか。
判断材料は確かに少ないが、今回の件をモーニングバードで見る限り、
何かそんな気はしてこないのは私だけであろうか。
人間は、ややもすると先んじて高級志向になりがちだと感じている。
高級はお金で買えるが、一流は買えない。
高級であることよりも、一流であることが先ではないだろうか。
今朝の放送では、もう一人野球のバット職人が紹介されていた。
イチローや松井の専属のバット職人で、野球界では知らない人はいないという。
彼も間違いなく一流だが、一流だからこそ世の中に認められているわけで、
決して彼が作るバットが高級だからではないということが事実としてある。
本当に価値のあるものの正体は、眼に見えないものなのでしょうね。
皆さんも一度【一流と高級】について、考えてみると面白いと思います。
「服は、何を着るのかではなくて、誰が着るのかでしょう」
佐藤