学習コラムColumn
TOEIC®は毎年多くの方が挑戦する英語能力を判断する試験です。いったいTOEIC®は何点から自慢できる点数なのか疑問に思ったことがある人もいるのではないでしょうか。
もちろん、人に自慢できるスコアを取ることが受験の直接的な目的ではないでしょう。
しかし、「周りから一目おかれたい」「認められたい」と思う気持ちがTOEIC®学習のモチベーションになる人もいるはずです。
本記事では、TOEIC®で自慢できるスコアは何点程度であるのか、アンケート調査結果やTOEIC®のスコア分析から考察します。また、自慢できるスコアを取得するための勉強法についても解説します。
TOEIC®で自慢できる点数は何点?100人にアンケート調査
100人にアンケートを実施し、TOEIC®で自慢できると思う点数を調査しました。調査した点数は以下の2種類です。
- 自分が取得して自慢できると思える点数
- 人から自慢されてすごいと思える点数
それぞれ調査結果を見ていきましょう。
【アンケート概要】
調査時期:2023年6月17日~2023年6月22日
回答数:100件
調査手法:インターネット調査
調査対象:TOEIC®を受験した経験のある方
自分が取得して自慢できると思える点数
アンケート回答者が取得して自慢できると思える点数のアンケート結果は以下の通りです。
自慢できる点数 | 回答者の割合 |
---|---|
400点以上 | 1% |
500点以上 | 2% |
600点以上 | 10% |
700点以上 | 20% |
800点以上 | 39% |
900点以上 | 26% |
990点 | 2% |
全体の約90%弱の人が、700点以上だと自慢できる点数だと思っていることが分かりました。また、最も多かった回答は、800点以上(39%)です。800点以上が人に自慢できる点数である理由として以下のような回答がありました。
- TOEIC®800点以上あると就職に有利だと聞いたことがあるため
- 英語がある程度仕事に活かせる点数が800点以上だと思ったから
- 採用情報などを見ていると、800点程度あれば仕事で英語力を求められる会社にも十分応募できると感じるため
- 資格やビジネスにおいて認められる点数だから
一般的に履歴書に記載して評価されるスコアは600点以上ですが、800点以上であると、海外業務を遂行できる英語力があると判断されるようです。
人から自慢されてすごいと思える点数
次に、人から自慢されてすごいと思える点数のアンケート結果は以下の通りです。
自慢できる点数 | 回答者の割合 |
---|---|
600点以上 | 11% |
700点以上 | 10% |
800点以上 | 35% |
900点以上 | 33% |
990点 | 10% |
その他の点数 | 1% |
アンケート結果から、自分が取得して自慢できると思える点数と、人から自慢されてすごいと思える点数には違いがあることが読み取れます。特徴的なのは、500点以下の点数を回答した人がいないというところです。
最も多かった回答は、900点以上(33%)です。また、900点以上取得した人から自慢されてすごいと思う理由として以下のような回答がありました。
- 身の回りで帰国子女の友達などは900点を軽く超えているため
- 900点以上のスコアを取っている人を数人知っているが、その人たちの英語力が大変高くて英語を十分に使いこなせているから
- よくTwitterで自慢している人の点数が900点台であるから。また私の周りの友達も自慢している人が900点台である人が多いから
900点以上あれば、自慢されてもすごいと認めざるを得ない点数でしょう。
TOEIC®は何点からすごい?
アンケート結果では、自分が人に自慢できる点数は800点以上、人から自慢されてすごいと思う点数は900点以上が最も多い回答でした。しかし、自慢できる点数や、すごいと思う点数は人によって異なります。
一般的に履歴書に記載して評価されるスコアは、600点以上といわれています。600点を目指して勉強中の人にとっては、600点は自慢できる点数かもしれません。
一方で海外留学経験者にとっては、600点はさほど自慢できる点数だと思えないかもしれません。
ここでは、TOEIC®受験者のスコア分布から、自慢できるスコアを考察します。
TOEIC®のスコア分布
2021年度の公開テストの平均スコアとスコア分布を見てみましょう。以下は、平均点611点以上取得している受験者数のスコアの割合です。
自分のスコアが全体のどのレベルに位置しているのか把握しましょう。
スコア | 総受験者数に占める割合 |
---|---|
595~645点未満 | 10.7% |
645~695点未満 | 10.3% |
695~745点未満 | 9.3% |
745~795点未満 | 8.1% |
795~845点未満 | 6.8% |
845~895点未満 | 4.9% |
895点以上 | 4.2% |
全体の上位約20%に入るためには、745点以上の点数が必要です。
なお、アンケート結果では、人に自慢できる点数として800点以上が最多でした。上位10%を切っている845点以上に入ることは至難の技といえるでしょう。
スコア分布からも845点以上はかなり少ない割合ということがわかります。スコア分布からは845点以上が人に自慢できる点数と読み取れるでしょう。
参照:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「TOEIC® Program DATA & ANALYSIS 2023 2022年度 受験者数と平均スコア」
TOEIC®のスコア別の評価
次に各スコアがどの程度の英語コミュニケーション能力に相当するのか見てみましょう。
以下の表は、TOEIC®を運営している協会が出しているTOEIC®スコア別の英語コミュニケーション能力の指標です。
TOEIC®スコア | コミュニケーション能力レベル |
---|---|
220 | 基本的な単語、文法、構文の理解は不十分だが、ゆっくり話し、繰り返し・言い換えをしてもらえば、最低限の日常会話が可能 |
470 | 日常会話の要点は理解できるが、複雑な場面で的確な応答ができない場合がある。表現力に不足があってもコミュニケーションに必要な基本的な単語、文法、構文を理解している |
730 | 日常会話は完全に理解できるが、文法や構文の正確さには個人差がある。コミュニケーションに支障が出るほどではない |
860 | 専門分野以外のトピックでも単語、文法、構文を正確に把握してふさわしい表現を流暢に駆使できる |
参照:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「PROFICIENCY SCALE|TOEIC® スコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表」
コミュニケーションに支障が出ないとされる730点以上が、英語コミュニケーションが高く自慢できるスコアといえるでしょう。
企業に評価されるTOEIC®スコアレベルについては、以下の記事も参照ください。
関連記事:プレゼンス「TOEIC®を就職活動前に受けるべき5つの理由|何点から有利になるか」
TOEIC®で自慢できる点数を取るためのポイント
アンケート結果では、自分が取って自慢できる点数の目安は800点以上です。
しかし、多くの人が取得できないハイスコアであるからこそ、点数取得のためにはそれ相応の勉強時間を確保しなければなりません。
ここでは、実際にハイスコアを取得した人の勉強方法を紹介します。
目標点数に対応した勉強法を取り入れる
各目標点数別に勉強方法をまとめました。効果が期待できそうな勉強方法を取り入れながら、自分に合った効率のよい勉強方法を確立しましょう。
目標点数 | 勉強方法 |
---|---|
600 | ・基礎知識を身に着けるため、単語・文法・リーディング・リスニングをバランスよく学習する ・600点レベルの単語帳アプリを使う |
700 | ・公式問題集を各パート別に解いて、時間配分を身につける |
800 | ・TOEIC®向けの教材だけではなく、英語のニュース・映画、洋楽から英語に慣れる ・ネイティブスピーカーのPodcastのシャドーイングをする ・英文記事で速読力をつける |
900 | ・現状のスコアが850点で、そこから950点を目指す場合、目安として1日当たり5.5時間程度の勉強を2カ月間行う ・正答率が約92~95%必要なため、苦手分野を特定して徹底的に苦手をなくす ・全問回答が必須であるため、リスニングはシャドーイング、リーディングは精読で問題を解くスピードを磨く ・英語コーチングを受けて高いモチベーションを維持する |
人に自慢できる点数の目安である800点以上のスコアを取るための詳しい勉強方法については、以下の記事も参照ください。
関連記事:プレゼンス「TOEIC®︎800点のレベルは?正答率や就職・転職に十分かを解説」
関連記事:プレゼンス「TOEIC®︎900点のレベルは?何問ミスなのか、転職での活かし方を解説」
リスニングとリーディングのバランスを意識して勉強する
高得点を取得するためには、リスニングとリーディングの両方をバランスよく勉強し、どちらか片方に得点が偏らないようにしましょう。どちらかのセクションに苦手分野があると、点数が伸び悩んでしまいます。
TOEIC®は約2時間で200問解答しなければなりません。時間内に全問解答するための時間配分も重要です。
本番と同じ問題数と解答時間で過去問演習を繰り返し、時間配分を体に覚えさせましょう。
独学で行き詰まったらコーチングも検討する
独学では点数がなかなか伸びない、または、高得点が取れる勉強方法が分からないような時は、コーチングや予備校の活用も検討しましょう。
コーチングでは、コーチが受講者の英語力を把握し、目標スコアまでの学習プロセスを示してくれます。何を学習すればよいかが明確になり、余計なことを考えずに学習に集中できるでしょう。
効率よく勉強してTOEIC®で自慢できる点数を取ろう
TOEIC®で自慢できる点数について100人にアンケート調査を実施した結果、自分が取得して自慢できると思える点数は800点以上、他人から自慢されてすごいと思える点数は900点以上が最も多い回答でした。
800点以上は、多くの人にとって取得が難しいからこそ自慢できる点数です。人の2倍、3倍の勉強時間と努力を要します。
そのためには、目標とする点数を取得した人の勉強方法を取り入れながら、自分に合った効率のよい勉強方法を確立しましょう。
TOEIC®試験対策はコーチングで効率的な勉強ができる「プレゼンス」を使おう
高得点を目標にすればするほど、自分に合った効率のよい勉強方法が必要不可欠になってきます。
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