TOEIC®初心者向けの勉強法とは?効率の良い学習手順について解説!

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TOEIC®のスコアがなかなか上がらず悩んでいる初心者の方は多いです。

TOEIC®のスコアを上げるためには、まず何から始めればいいか、どのように勉強すべきかについて知りたい方もおられるかと思います。

そこで本記事では、TOEIC®初心者の方のために、まず目指すべきスコアや勉強方法を紹介します。

TOEIC®受験のための準備にぜひお役立てください。

TOEIC®初心者が目標にするべきスコアとは?

TOEIC®の勉強を始める前に、まずは目標とするスコアを設定しましょう。

目標は高いに越したことはありませんが、TOEIC®初心者はまず平均点である600点を目指し、その後、より高いスコアの取得を目指してレベルアップしていくとよいでしょう。

TOEIC®初心者が600点を目指すべき理由、就職・転職で役立つTOEIC®スコアについて詳しく解説します。

まずは600点を目指そう

TOEIC®L&Rの平均点は600点前後であることが多いです。2021年度の平均スコアは611点でした。

TOEIC®600点を取得できれば、自分が全受験者の平均よりも高い英語力を持っていることが証明できます。

600点はTOEIC®の運営団体が定めるスコアごとの英語レベルの評価(A〜E)で、Cランクの評価になっています。

レベル TOEIC®スコア 評価
A 860点~ Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる
B 730点~ どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている
C 470点~ 日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる
D 220点~ 通常会話で最低限のコミュニケーションができる
E ~219点 コミュニケーションができるまでに至っていない

 

参照:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「公開テスト 平均スコア・スコア分布 一覧」

参照:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「PROFICIENCY SCALE TOEIC®スコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表」

また、TOEIC®600点は履歴書に書くことができるスコアです。

「英語活用実態調査2019」によれば、企業が応募者に求めるスコアは新卒採用が545点、英語力が求められる部署の中途採用で620点になっています。

TOEIC®初心者はまず、平均点である600点台を目指すところからスタートしましょう。

参照:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「英語活用実態調査2019」

就職・転職で役立つTOEIC®スコア

就職、または転職採用の際にTOEIC®のスコアを評価対象にする企業は多いです。

特に大企業や外資系企業では、TOEIC®スコアの高得点所持者が選考に有利になる傾向があります。

外資系企業では、海外にある本社とのやりとりなど、業務で英語を使用する機会が日常的にあるだけでなく、会社によっては英語が社内公用語になっている場合もあります。

外資系企業で支障なく仕事をするためには、少なくともTOEIC®700点以上の英語力があることが必須です。

また、「英語活用実態調査2019」によれば、日系企業の海外部門で働くためには690点を取得していることが求められます。

TOEIC®が役に立つ・必須の転職先|業界・職種・企業についてご紹介

TOEIC®が役に立つ、または必須とされる業界・職種・企業の例をスコア別に紹介します。

TOEIC®600点

TOEIC®600点以上は、エンジニア・マーケティング職・営業など、幅広い業種で求められるスコアです。

業界 職種 企業 求められるスコア
自動車 ITインフラエンジニア 日産自動車株式会社 600点以上
総合物流機器 海外マーケティング 三菱ロジスネクスト株式会社 600点以上

日系グローバル企業や、職種によっては外資系企業への応募が可能になります。

参照:日産自動車株式会社「キャリア採用情報_募集職種(事務系)|JOB CATEGORY」

参照:三菱ロジスネクスト株式会社「採用情報|キャリア採用」

TOEIC®700点

続いてTOEIC®︎700点以上の場合です。

業界 職種 企業 求められるスコア
経費管理
ソリューション
レポーティング
コンサルタント
株式会社コンカー 700点以上
情報・通信業 法人事業開発担当 PayPay株式会社 700点以上
建設業 営業職 千代田化工建設
株式会社
750点以上

TOEIC®700点台は、外資系企業だけでなく、海外赴任の可能性がある日系グローバル企業でも求められる場合があります。

参照:株式会社コンカー「採用情報|レポーティングコンサルタント」

参照:PayPay株式会社「採用情報|法人事業開発担当」

参照:千代田化工建設株式会社「採用情報|営業職(エネルギー事業分野)」

TOEIC®800点

続いて、TOEIC®︎800点以上の場合です。

業界 職種 企業 求められるスコア
情報・通信業 全職種(社内の公用語が英語) 楽天グループ
株式会社
800点
(入社するまでに)
化粧品 経営管理
セールスファイナンスアナリスト
P&Gジャパン
合同会社
800点程度以上
製薬業 メディカルリード 武田薬品工業株式会社 800点以上

800点台のスコアがあれば、英語を公用語としている日系企業や、様々な業種の外資系企業に応募することが可能です。

関連記事:「楽天が英語を公用語にした理由と入社に必要なTOEIC®の点数」

参照:楽天グループ株式会社「採用情報|新卒採用」

参照:P&Gジャパン合同会社「既卒者採用|募集中ポジション」

参照:武田薬品工業株式会社「採用情報|Medical Lead/ジャパンメディカルオフィス メディカルリード」

TOEIC®初心者がまずやるべきことは?

TOEIC®を受験することを決めたものの、何から手をつければよいか分からない場合は、以下の手順で進めるとよいでしょう。

  1. 参考書・問題集で実際の出題形式を確認する
  2. 自分のTOEIC®レベルを知る
  3. 試験日程を確認し、スケジュールを立てる

それぞれのステップについて解説します。

①参考書・問題集で実際の出題形式を確認する

TOEIC®初心者は、まず、テストの出題形式を知ることが必要です。

公式のTOEIC®の参考書・問題集を使って勉強をすると、テスト全体の流れや難易度が分かるだけでなく、過去問題を使った実践的な試験対策ができるようになります。

また、実際にテストを受ける際の時間配分や、解き方のポイントを知ることもできます。

②自分のTOEIC®レベルを知る

TOEIC®の出題形式が分かったら、次は、実際のテストと同じ制限時間内で模擬テストを解いてみましょう。

TOEIC® L&Rは、リスニング問題100問を約45分間、リーディング問題100問を75分間で解く形式になっています。

模擬テストを解き終わったら採点をして、スコアを出しましょう。現在の自分のスコア+100が、まずは目標とすべき目安の点数です。

参照:一般財団法人国際コミュニケーション協会「TOEIC® Listening & Reading Test|テストの形式と構成」

③試験日程を確認し、スケジュールを立てる

次に、TOEIC®の試験日程を公式サイトで確認して、受験日を決めます。試験日程はTOEIC®公式サイトより確認してください。

試験は月に1度、午前の回と午後の回に分けて行われていて、約2カ月前から受験申し込みが可能です。

前項で紹介した方法で設定をした目標スコアに基づいて、必要な勉強時間を割り出し、受験日を決めます。

目標スコア到達に必要な勉強時間は、下記記事を参考にしてください。

関連記事:「TOEICの点数を上げるために必要な勉強時間の目安と勉強方法」

TOEIC®初心者の勉強スケジュールの立て方

TOEIC®︎の目標スコアに到達するための勉強期間を2〜3カ月と想定して、勉強スケジュールを立ててましょう。

なぜなら、一般的に、TOEIC®︎のスコアアップを実現するためには、最低でも2カ月の勉強期間が必要と言われているからです。

勉強スケジュールを、苦手分野の克服と模擬テストを解くことを中心に立てると、効率的なスコアアップを実現させられるでしょう。

ここでは、大学生と社会人それぞれで、初心者向けの大まかな学習スケジュールを紹介します。

社会人

社会人は学生ほど勉強時間が取れないため、受験予定日の3カ月前から準備を始めましょう。

期間 対策内容
受験日の3カ月前 ・出題形式と苦手/得意分野を把握する
・目標スコアを設定する
受験日の3カ月前〜2週間前 ・隙間時間に単語と文法を覚える
・時間を取って演習問題を解く
・不正解だった問題は解説を読んで勉強する
受験日の2週間〜1週間前 ・時間を測って模擬テストの各パートを解く
・苦手分野を徹底的に復習する
受験日の1週間前〜 ・本番同様の制限時間で模擬テストを解く
・間違えた問題の解説を読み直して復習する

苦手な問題や間違えた問題をそのままにせず、復習することが重要です。

またリスニングに関しては、シャドーイングといって聞き取った音声をそのまま復唱する方法や、ディクテーションといって聞き取った英文を書き取っていく方法がおすすめです。

大学生

大学生は勉強に使える時間を取りやすいので、2カ月間集中的に勉強するとよいでしょう。

期間 対策内容
受験日の2カ月前 ・出題形式と苦手/得意分野を把握する
・目標スコアを設定する
受験日の2カ月前〜2週間前 ・単語と文法を覚える
・苦手分野を集中的に勉強する
受験日の2週間前〜 ・時間を測って模擬テストの各パートを解く
・模擬テストで繰り返し勉強をする
受験日の1週間前〜 ・時間を測って模擬テストの全パートを解く
・間違えた問題の解説を読み直して復習する

受験日まで1カ月を切った後は、時間を測って実際のテストを受けるように勉強するのがおすすめです。

TOEIC®の勉強時間を確保するためのコツとは?

忙しい仕事や学業とTOEIC®の勉強を両立させることは、人によっては難しいことでしょう。

そこで、TOEIC®の勉強時間を確保するための3つのコツを紹介します。

  • ・隙間時間を活用する
  • ・日常的に英語に触れる
  • ・コーチングを受ける

それぞれについて見ていきましょう。

①隙間時間の活用

隙間時間を活用すれば、勉強時間を1日で1~2時間は増やすことができるでしょう。

例えば、通勤・通学、昼休みなどの時間は、頻出単語と文法の勉強をしたり、リスニング問題を解いたりすることに使えます。

また、隙間時間に自分の苦手なTOEIC®︎の試験パートを復習することもできます。

模擬テストの演習と復習のために使う時間を確保するためにも、隙間時間を有効に活用することが重要です。

②日常的に英語に触れる

試験勉強のためだけでなく、日常的に英語に触れる機会を持つことも大切です。

TOEIC®︎のためだけに英語を勉強すると、やはりストレスが溜まってしまいます。

英語の映画や音楽などの娯楽を楽しむことで、ストレスなく英語力を伸ばすことができるでしょう。

また、スマートフォンの言語を英語に設定することもおすすめです。英語に触れることを日常生活の一部にすれば、英語に慣れていきます。

③コーチングを受ける

最後におすすめするのが、英語学習のためのコーチングを受けることです。

目標とするTOEIC®スコアを取得するためには、勉強スケジュールの設定や、苦手分野の特定と対策など様々なことを自分でしなければなりません。

また、2~3カ月という短期間に集中的に勉強をして目標スコアに到達するためには、高いモチベーションを保つことも必要になります。

独学で目標スコアを取得できるか不安を感じられる方もおられるでしょう。

勉強スケジュールを立てることや、スケジュール通りに進めるのが難しいと感じられる方は、ぜひ、コーチングサービスの利用を検討してみましょう。

まずは平均点の600点を取り、そこからレベルアップを目指そう!

TOEIC®初心者は、まず平均点である600点を取得し、その後、段階的にスコアアップを目指しましょう。

TOEIC®600点は履歴書に書いてアピールできるスコアです。ただし、外資系企業で働くことが目標である場合は、700点以上を狙って勉強をしていくことが必要になります。

目標スコア達成のためにTOEIC®初心者がまずすべきことは、参考書・問題集を使ってテスト内容と自分の実力を知り、勉強スケジュールを立てて実行していくことです。

TOEIC®の試験勉強は受験日2〜3カ月前の期間に集中して行います。

隙間時間を活用して勉強し、さらに、日常的に英語に触れることが英語力向上のコツです。必要に応じて英語指導のコーチングを利用してもよいでしょう。

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