学習コラムColumn
■コトバmemo:「嘘で褒めない、率直であれ」
- 2013.9.10
■コトバmemo:
「嘘で褒めない、率直であれ」
普段ほとんどテレビを見ることは無いのですが、昨日のNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」はテレビにかじりつくように見てしまいました。
テーマが~育ての流儀スペシャル~とのこと。そして、尊敬する平井コーチの指導方法が取り扱われるとのこと。コーチとしては、これは見逃せない!と時間に間に合うように慌てて帰宅してチャンネルをNHKに合わせました。
学ぶべきポイントは多くあったのですが、特に心に刺さったのは、冒頭の「嘘で褒めない、率直であれ」というコトバです。
平井コーチの言葉は時に厳しい現実を選手に突きつけます。
しかし、一方で、
北島康介選手曰く、
「だからこそ平井コーチにメダルが取れると言われると、本当に取れると信じられる」
のだそうです。
私はPRESENCEのコーチとして多くの受講生と対峙してきて思うのですが、
「嘘で褒めない」ということは、意外に難しいです。
受講生の皆さんは、本当に一生懸命、宿題をこなしてクラスに臨みます。「よくぞやった!」「えらいぞ!」と心底思います。
そして、その彼(彼女)をencourageしたいという思いから、無意識に過剰に褒めてしまいそうになるのです。
でも、コーチに期待されている信頼関係というのは、そんな表面的なものではないはずなのです。
彼(彼女)は、2ヶ月後に目指す成果を獲得するに足る状態なのか。
視点は常にそこにあるべきなのです。彼(彼女)はきっと、密かに心の中では自覚しているはずなのです。例えば、
「あともう少しの詰めが足りていない気がする、、、。」と感じているはずなのです。
となれば、コーチの側がそこから目を背けるべきではないのです。
「10のうち9は出来ていますね、すばらしい!そして、残りの1はどうしますか?」
と問いかけなければいけないのです。
前職の頃、とても厳しい上司のもとで指導を受けました。
私はあまりにも未熟だったのですね、「この意地悪上司め~!」と思ったことも一度や二度ではありません。(笑)
でも、今振り返って確信するのは、社会人としての私の基礎を作ってくれたのは、その上司の厳しい指導です。
誰よりも、私の将来を思ってそのように接してくれていたのだと、今では確信できます。
「表面的なコミュニケーションに逃げない。」
そんな姿勢こそが相手の将来を本当に思っている行動の現れなのです。
職場の上司部下であっても、時には家庭であっても、通ずるものかもしれませんね。
(白井)