今すぐ使える暗記のコツ【白井】

日々、プレゼンスの受講生の皆さんは英語学習に励んでいます。
今週も、週末が訪れているので沢山の受講生が表参道に集います。みんな、一生懸命に頑張っているのを見ると、純粋に、ああ素晴らしいことだなぁ、と思います。
 
さて、語学学習と暗記は切り離せないものですが、今日は「記憶する」ということについて、コーチとして感じていることなどを書いてみます。
 
以前、ある受講生の方(お医者さん)から、「感情と記憶力には関係性があるんですよ」ということを教えてもらって以来、非常に興味が湧いたのでいろいろ調べてみました。
 
結論を先に言うと、
 

  • 暗記をするときは、なるべく感情やイメージをセットで覚えると、覚えやすいし忘れにくいんですよ

 
となります。
例えば、 embarrassed という単語を覚えるときは、「あちゃー!やっちゃったなぁ」という気持ちを鮮明にイメージしながら覚える、ということですよね。これ、効きますよ、本当に。
 
 
ヒトは進化の過程でなぜ「感情」を獲得したのか
感情豊かであることは人間に特異な特徴といえます。人間は、なぜ感情を感じるように進化したのでしょうか。進化心理学の観点からは、「子孫を残すために必要だったから」。言い換えると「感情を持つ個体が生存競争で有利だったから生き残った」となります。
感情を持つことの優位性は、いくつも挙げることができるでしょう。
 
「愛情」という感情を持てると、自分だけでなく家族や仲間に食料を与えたいと思いやすい(=生存しやすい)となります。
「共感」という感情を持てると集団行動をしやすい(=脅威から身を守りやすい)となります。
 
そして、ここからがポイントですが、感情を感じるとエピソード記憶を鮮明に保持しやすい、という点があげられるます。
例えば、寒空のなか、空腹な状態で食料を探して、ひと山越えて歩き通して、やっとのことで、たわわに実った果実を見つけたら「ああ、嬉しい」という感情を感じるでしょう。
こうして、寒い季節にはひと山越えた所に食料があると、鮮明に記憶されるのです。
 
 
人間の脳は、感情豊かになるにつれてエピソード記憶が得意になったと言われています。
 
やはり、感情の振れ幅と記憶力には大きな相関があるのです。
これを使わない手はありません。
 
淡々と、無機質に暗記作業をすることが苦手だと感じている方、ぜひ、感情や情景やイメージをセットで覚えてみると、一気に暗記が得意になるはずですよ。試してみてくださいね。
 
白井