TOEIC®の文法問題の対策は?勉強法やおすすめの参考書を紹介

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TOEIC®の文法問題は、リーディングセクションの前半のパートで出題されます。後半の長文読解問題を解く時間を確保するためには、文法問題をできるだけ速く正確に解かなければいけません。

スコアが伸び悩んでいる人の中には、文法問題で点数が取れていなかったり、問題を解くのに時間がかかってしまったりしている人も多いのではないでしょうか。

本記事では、TOEIC®の文法問題の対策方法や解法のコツ、文法問題に特化したおすすめの参考書について紹介します。

TOEIC®で文法対策が大切な理由

TOEIC®でハイスコアを目指すなら、基礎である文法の理解は避けては通れません。曖昧な理解のままだと、文法問題だけではなくリスニングも長文読解も伸び悩んでしまいます。

文法は単語の語順を決める法則です。文法の知識が不足していると、個々の単語を知っていても文全体の意味を理解できないでしょう。

TOEIC®の文法問題を攻略するためには、中学および高校の基礎レベルの文法の知識が不可欠です。基礎文法の知識があれば、文法問題だけではなく、リスニングや長文読解のスキルも同時に伸ばしていけるでしょう。

また、TOEIC®の文法問題には出題パターンがあるため、比較的対策しやすいのが利点といえるでしょう。

TOEIC®で英文法が出題されるパート

文法問題が直接出題されるのはPart5およびPart6です。Part5およびPart6は、リーディングセクションの前半部分にあたります。

Part7の長文読解の解答時間を残すため、Part5およびPart6をできるだけ速く解く必要があります。

ここでは、Part5およびPart6でどのような問題が出題されるのか解説します。

TOEIC®Part5:短文穴埋め問題

TOEIC®Part5は、短文穴埋め問題が30問出題されます。空欄に入る適切な答えを4つの選択肢の中から選びます。

品詞、動詞、関係詞の問題など、毎回ほぼ同じパターンで出題されるのが特徴です。

問題文は簡潔なビジネス文書であるため、あまり複雑な構文や難しい文法は出題されません。

リーディングセクションの試験時間が75分であることを考慮すると、目標スコアにもよりますが、Part5は少なくとも15分以内で解答できるようにしましょう。1問30秒のペースが目安です。

TOEIC®Part6:長文穴埋め問題

Part6は、長文穴埋め問題が16問出題されます。長文に空欄が4つあり、当てはまる語句または文を選択肢から選びます。

出題される文法はPart5とほぼ変わりません。Part6特有なのは、文脈から正解を推測する問題です。

文脈から正解を推測する問題は、空欄の前後だけを読んだだけでは解答できない場合が多いため、飛ばし読みをせずに文章全体を読んで解答する訓練が必要です。

Part6は8~10分以内に解答できるようにしましょう。1問30〜35秒のペースが目安です。

TOEIC®のPart別の文法問題の対策

前述の通り、TOEIC®の文法問題を攻略するためには、中学および高校の基礎レベルの文法の知識が不可欠です。基礎レベルの文法知識が不足していると感じたら、文法の復習から始めましょう。

また、文法だけではなく、主語と動詞を見分ける英語構文や熟語の知識も必要です。ここでは、Part5、Part6それぞれの具体的な勉強方法を解説します。

TOEIC®Part5の文法対策

Part5は、問題文を全て読まずとも空欄の前後のみから解答できる問題もあります。例えば、品詞問題や前置詞問題がそれに該当します。

TOEIC®の出題パターンに慣れると、選択肢を見ただけで出題パターンを判別できるようになります。

全文を読まずに解ける問題は、なるべく空欄の前後のみを見て解答し、文法問題をできるだけ時間をかけずに解けるようにしましょう。

基本的な文法を復習する

Part5は基本的な文法を問う問題が多いため、文法の基礎を理解していなければ解けません。

文法を苦手に感じる人は、中学・高校レベルの文法を見直し、理解できていない文法の項目を洗い出して復習しましょう。

手持ちの教科書や参考書を使って「主語と動詞の一致」「時制の使い分け」「代名詞の使い方」などの基本文法について繰り返し復習することが大切です。

TOEIC®の文法問題を解きながら、自分が理解していない文法に遭遇した際にその都度復習しましょう。

文章からヒントを見つける

文章から解答につながるヒントとなる語句を見つけることも解法のコツです。問題文の中に一緒に用いることの多い単語の組み合わせが見つかれば、問題文全部を読まなくても解答できるケースがあります。

例えば、語法「not only 〜 but also」を知っていれば、問題文にnot only があった場合、その後にbut alsoが続くことが容易に予想できるでしょう。

このように文章中に解答につながるヒントとなる語句を見つけられれば、高い確率で正しい選択肢を選べるでしょう。

TOEIC®Part6の文法対策

Part6で必要な文法知識はPart5と同じですが、文脈から正解を推測する問題が多く出題されます。

このような文脈から推測する問題の選択肢は、同じ品詞や同じ役割を持つ語句など文法的にどれも当てはまる選択肢が並んでいます。

文法の知識ではなく、文脈を理解していないと解答できない問題です。空欄の前後だけからでは解答できないため、文章全体を把握する訓練が必要です。

TOEIC®文法問題でおすすめの参考書3選

TOEIC®の文法問題にはパターンが存在するため、文法に特化した参考書で演習を積みながらパターンに慣れることが効率の良い勉強法といえます。

ここでは、英文法に特化した問題集の中でも特におすすめの3冊を紹介します。どれを選べばよいのか分からない人はぜひ参考にしてください。

TOEIC® L&Rテスト 文法問題 でる1000問

『TOEIC® L&Rテスト 文法問題 でる1000問』は、複数の書店で過去にTOEIC® L&R文法部門で第1位を獲得している実績のある問題集です。

Part5の演習問題が1049問も収録されており、Part5で出題される文法問題はこの1冊で網羅できるでしょう。

著者はTEX加藤さんで、現在もTOEIC®試験で満点を取り続けるTOEIC®を知り尽くしたスペシャリストです。これまでの受験経験から得たノウハウが詰まった1冊で、初心者から上級者までどのレベルの受験者にもおすすめの1冊です。

各問題の解説ページでは、正解の選択肢だけではなく、不正解の選択肢もなぜ不正解なのかが解説されています。

また、各問題の難易度が明記されているため、自分の目標スコアに応じて復習できます。

TOEIC® L&Rテスト 究極のゼミ Part5&6

『TOEIC® L&Rテスト 究極のゼミ Part5&6』では、Part5とPart6を20分で解くことを目標にしており、基礎文法能力がある中級者向けの難易度が高い参考書です。初級者にとってはやや難しいかもしれません。

他の参考書では言及されないような細かいところまで解説しており、「なぜ不正解を選んでしまうのか」や「解き方のコツ」について複数のキャラクターによるユニークな対話形式で解説が展開されています。

また、他の参考書にはないユニークな点は、問題の選択肢(A)~(D)それぞれの選択率が掲載されており、他の受験者がどの選択肢を選んでいるのかが分かることです。

巻末には「ミニ模試」が収録されており、「弱点問題タイプ診断」では自分の苦手な出題タイプを把握できます。

1駅1題 新TOEIC® TEST文法特急

『1駅1題 新TOEIC® TEST文法特急』は、Part5とPart6をより速く正確に解けるようになるためのノウハウが解説されています。スコア別に必要な文法が記載されているため、自分のスコアに沿った学習ができます。

著者は、20年以上TOEIC®を受験し続けており、書籍には最新のトレンドが反映されています。

コンパクトなサイズの本書は、通勤・通学の電車やバスの中でも使いやすいでしょう。著者による参考書の解説音声をアプリで聴くこともできます。

音声を聴きながら解説を読むと講義を受けているような感覚で学習できると評判です。

TOEIC®の文法問題の対策をして高スコアを目指そう

TOEIC®の文法問題Part5およびPart6の勉強方法やおすすめの参考書を解説しました。

TOEIC®でハイスコアを目指すのであれば、前提条件として中学および高校基礎レベルの文法の理解が不可欠です。文法の理解が曖昧なままだと、単語が聞き取れても結局内容を理解できずリスニングもリーディングも伸び悩んでしまいます。

文法を苦手と感じる人は、手持ちの教科書や参考書を使って理解できていない文法を洗い出して復習しましょう。文法問題は出題パターンがあるため、攻略しやすいはずです。

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