学習コラムColumn
NYでの卒業式で感じたこと(自尊心について)
- 2014.6.11
この春に大学院を修了し、卒業式出席のため、先月NYに行ってまいりました。
NYに出発前、普段お世話になっている方から、こんな言葉をメッセージでいただきました。
「存分に楽しんで、ご自分を褒めて褒めて、全身で達成感を味わってくださいませ」
私にはとても新鮮に感じました。
そして今振り返って、非常にありがたいメッセージでした。
謙遜でも何でもなく、
出発前、自分の実感として「卒業!やった!!よく頑張った!!!」みたいなものがあまりなく、
周りの方にそのように言っていただいても、ほとんどピンとこず、
「やらなければいけないことをやっていたら、ここにたどり着いていた」「無事にたどり着いて良かった」
そんな程度の感覚しか、本当にありませんでした。
ですが、
自分にとっての1つの節目である卒業を、
その程度の実感で終わらせることと、
「私、よく頑張れたじゃん!」と自分を認めてあげて迎えることとでは、
その後の自分のメンタルや行動に、大きく影響するのかも、とも感じました。
卒業式での学長のスピーチで(原文を忘れてしまったので日本語で書きますが)、
「キミたちは我が大学の卒業生として、自国のことだけではなく、世界中のGlobal Issuesに立ち向かい、解決する責任がある」
という趣旨の話がありました。
もし私の中に、卒業式前のように「やるべきことをやってきただけ」ぐらいの気持ちしかなかったら、
この言葉を聞いても、ほとんど心が動かなかったかもしれません。
きっと、「またまたー」とか、「ふーん」程度で聞き過ごしていたと思います。
ですが、いただいたメッセージのおかげで、自分を意識的に褒めて褒めてあげていたおかげか、
この学長の言葉によって背筋が伸びました。そして自覚が芽生えました。さらに「きっと自分にも出来るんだ」という気持ちにさえなれました。
その時の自分の心の状態によって、未来が全く違う結果になっていたかもしれないんだなと、今感じます。
謙虚な姿勢も大切ですし、まさに日本人の美学だと思います。
でも時には自分を褒めてあげることも必要なんだと、今回とても感じました。