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馬雲(Jack Ma)の英語力

コラム「2014中国一の大富豪、馬雲(Jack Ma)のキャリアの築き方」にも書いた通り、馬雲の大学専攻科目は英語でした。卒業後杭州の電子工業学院で英語教師として教鞭を取った際、学校の生徒などを集めて、西湖を拠点にした最初の英語サークルを作って、それが評判で地元ではちょっとした有名人になった程です。馬雲の英語力は特にニューヨーク証券取引所上場の際に注目を浴びましたが、彼の英語力とこの英語サークルの関係性はどうも密接のようです。

まずここで、英語サークルがなぜ湖を拠点にするのか、不思議に思う方も多いと思いますので、少し説明を付け加えます。一般的に、中国の大学生の多くは受験で山のような読み書きの宿題をこなしますが、スピーキングを軽視する傾向があり、大学入学後も英語を全く話せない学生が多いのです。でも、いざ大学に入学すると、全国津々浦々から優秀な学生が集まっている訳ですから、スピーキングが上手な学生も出てきて、お互い負けじと一生懸命に切磋琢磨したりするのです。

特に語学専攻の学生は、話せないと単位を落し兼ねないので尚必死です。中国の大学はほとんど全員が寮に住んでいて、条件が良くて4人部屋、多い時は10人以上で一つの部屋に住む事もあります。従って、部屋でのスピーキング練習は落ち着かなくて出来ない学生が多く、皆キャンパスには必ずと行っていいほど一つは設えてある、人工湖の周りや、近くの公園で教科書を朗読したり、音読したりするのです。時間帯は授業が始まる前の早朝が多く、周りも静かですが、水は音も吸ってくれるので、大声も出しやすいのです。ですから、朝の6時頃になると、キャンパスの湖の周りには、教科書を片手に一心不乱に音読する学生らの姿が風物詩なのです。

その上、西湖は景勝地ですから、欧米の観光客も多く、話しかけて案内役をかって出たりすると、無料でネイティブとの会話練習にもなります。馬雲もそこに目を付けたのでしょう、しかも、一説には、彼は小学校一年生から西湖の周辺で外国人観光客を捕まえては練習をしていたという訳ですから、彼の英語力は最初から実践をともなって鍛えられたという事になります。それが後のニューヨーク証券取引所上場にポジティブな影響を与えたのは想像に難くありませんし、上場の際に受けたインタビューでも淀みない英語を披露しており、非常に注目を浴びました。

実はその前から馬雲はアイビーリーグのコロンビア大学やスタンフォード大学でも講演しており、中国国内では、英語が上手な有名人として度々英語教材でも取り上げられています。結局アメリカ進出も、こうした馬雲の高い英語力がキーの一つだったかもしれません。

スタンフォードスピーチ動画 : https://www.youtube.com/watch?v=gpFkGT6UE4k
コロンビアスピーチ動画 : https://www.youtube.com/watch?v=_k-s93Hr2dA
アリババ上場会社紹介動画 : https://www.youtube.com/watch?v=313V1J3E724

 
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