学習コラムColumn
TOEFL対策~他試験との違いやお勧めの対策法~
- 2017.9.22
留学するにはTOEFL iBTと聞きますが、他にも英語の試験ってたくさんありますよね。
それぞれがどう違うのか、スコアは比較できるのか、よく受ける質問についてまとめました。
また、TOEFL iBT受験に向けてのTipsもご紹介していきます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■目次
1.TOEFL iBT®・TOEIC®L&R・TOEFL ITP®・IELTS・英検の違い
① TOEFL iBT®
② TOEIC®L&R
③ TOEFL ITP®
④ IELTS
⑤ 英検
2.TOEFL iBT®のスコア換算について(TOEIC®L&R / TOEFL ITP® / IELTS)
① TOEIC®L&Rとの換算について
② TOEFL ITP®との換算について
③ IELTSとの換算について
④ 英検との換算について
3.TOEFL iBT®試験前に知っておきたい事
①試験当日に持参するもの
②試験当日の注意事項
4.国内外大学院TOEFL iBT®必須スコア
①アメリカ
②ヨーロッパ
③日本国内
5.TOEFL iBT®のおすすめサイト・アプリ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
目標を達成した人の体験談はこちらから
1.TOEFL iBT®・TOEIC®L&R・TOEFL ITP®・IELTS・英検の違い
英語の試験には様々な種類のものがありますが、メジャーなものはこの5つです。どれも皆さんが一度は聞いたことのある試験だと思いますが、簡単な試験概要を下にまとめました。
①TOEFL iBT®
TOEFL iBT®は、4技能の試験(Reading / Listening / Speaking / Writing)で、試験時間は約4時間です。受験料は$235で、ひと月に3~4回ほど開催しています。主に留学を目指す時に自分の英語力の証明として受ける試験で、受け入れ側の大学によって入学基準としてTOEFL iBT®のスコアが設定されています。大学・大学院に入学する予定がないのであれば、受験する必要はあまりありません。
②TOEIC®L&R
TOEIC®L&Rは、2技能の試験(Reading / Listening)で、2時間の試験時間です。受験料は¥5,750で、ひと月に1回(2月・8月を除く)開催されます。ビジネス英語能力を測る試験としてとても有名ではありますが、これは日本・韓国・中国あたりのことで、欧米では日本ほど認知度は高くないのが現状です。日本企業に就職する際や、転職・昇進の際に、よく使われるテストで、多くの場合はTOEIC®L&Rのスコアを提示することになります。
③TOEFL ITP®
TOEFL ITP®は、団体で受ける必要のあるペーパー試験で、主催者が受験者を集めて、大学や一般企業にて開催します。試験は2技能(Reading / Listening)で、TOEIC®L&Rと似たような形式ではあるものの、取り扱うトピックはビジネスではなく、一般教養の部類から問題が作られています。大学内のクラス分けや交換留学のため、社員の英語力の測定などを目的として行われています。
④IELTS
IELTSは4技能試験(Reading / Listening / Speaking / Writing)で、Listening / Reading / Writingで2時間40分、また同日、もしくは別日におよそ15分のSpeakingを行います。試験料は¥25,380と5つの中では一番高い試験です。Academic module とGeneral moduleがあり、前者はTOEFL iBT®と同じく大学入学向けの試験で、後者は入社やビザの申請の際に必要となる試験です。
⑤英検
英検は級によって試験形式は異なりますが、4技能試験(Reading / Listening / Speaking / Writing)です。検定料も試験時間も級によって異なるので、詳しい情報は英検のHPをご覧ください。意外にも、留学の際のクラス分けや入学基準に、英検を使うことができますが、高校や専門学校が主たる留学先の場合に限ります。大学や大学院になると、やはりTOEFL iBT®やIELTSの点数が必要です。一般教養レベルのトピックでテストが構成されるので、中学生から大人まで、幅広く英語能力を測ることができるのが英検の良いところです。
こうして5つの試験を並べてみると、どれにも一長一短があるものの、ご自身が何を目的にして試験を受けるかで、受験するべきテストが分かれます。勉強の目的を明確に持ち、試験に挑んでください。
目標を達成した人の体験談はこちらから
2.TOEFL iBT®のスコア換算について(TOEIC®L&R / TOEFL ITP® / IELTS)
よく「TOEIC®L&R / TOEFL ITP® / IELTS で○○点だと、TOEFL iBT®で何点くらいですか?」という質問を受けますが、スコアを換算することは、一概には難しいです。ただ、様々なWebサイトでTOEFL iBT®のスコア換算表を見つけることができるので、そちらを参考にしてください。
しかしながら、そのときに頭に置いておいていただきたいポイントをいくつかご紹介します。TOEICコース、TOEFLコースを運営していく中で感じたことです。
①TOEIC®L&Rとのスコア換算について
これまでの経験上、換算表の多くはTOEFL iBT®を簡単に考えている傾向があると言えます。例えば【TOEIC®L&R 900点=TOEFL iBT® 100点】と謳っているところがありますが、このような例はほとんどないと考えてください。
実際にはTOEIC®L&R 900点レベルであれば、TOEFL iBT® 70~80点といった感じが、妥当なラインです。そもそもTOEFL iBT®にはスピーキングやライティングがあり、TOEIC®L&Rにはそれらがないので、点数はその人によって大きくブレます。
②TOEFL ITP®とのスコア換算について
リーディングとリスニングにおいては、相関性が高いように感じます。TOEFL ITP®はリーディングとリスニングのみのテストですし、リーディングではストラクチャーという文法や単語の知識を試されるセクションがありますが、この点を除けば、問題形式はTOEFL iBT®に似ています。ただし、スピーキングやライティングがないので、全体のスコアを正確に換算することは難しいでしょう。
③IELTSとのスコア換算について
IELTSとの換算を気にされる方も非常に多いと思いますが、これにも誤解があるケースが少なくないです。例えば【IELTS 6.5 = TOEFL iBT® 90点】というような感じです。2つのテストは同じく4技能なので、スコア換算の互換性は非常に高いと言えますが、現実はそんなに甘くありません。上の例であれば、【IELTS 6.5 = TOEFL iBT® 75点】ぐらいが、妥当なラインです。
④英検とのスコア換算について
英検とTOEFL iBT®に関して見てみると、この2つの試験には、かなりの相関性があるように感じます。難易度の差はありますが、取り扱っているテーマが似ているので、点数の互換性も高いように感じます。ただし、英検は合格・不合格という判定で、7~8割ほどの正解率が取れれば、その級は合格となります。したがって、TOEFL iBT®のスコアと比べるときには、少し幅をもって考えるほうが無難でしょう。
これから留学を目指してTOEFL iBT®を受験されるのであれば、ぜひご自身の現状を正確に知るために、一度TOEFL iBT®の本番試験を受験されることをお勧めします。特に環境要因が影響しやすい試験なので、最初の1回は点数が出にくい傾向にあります。出願に向けて、1回の試験で点数を出そうと考えずに、少なくとも3回くらいは受験する計画を立てましょう。
目標を達成した人の体験談はこちらから
3.TOEFL iBT®試験前に知っておきたい事
①試験当日持参するもの
身分証明書は有効期限内のパスポートの原本を持参しましょう。もしパスポートがない場合は、以下のリンク先を参考に、身分証明書を2点持参してください。
http://www.cieej.or.jp/toefl/toefl/id.html
ETSウェブサイトのご自身のアカウントより予約の詳細情報をプリントしていきましょう。”My Home Page” – “View Orders” – “Ticket Confirmation” からプリントできます。ここにRegistration Numberが記載されていますが、念のため別のところにも控えておきましょう。
②試験当日の注意事項
試験前
試験開始の30分前までには会場に到着し、登録を済ませましょう。遅刻すると試験を受けられなくなる可能性があります。
機密保持誓約書の書き写しをし、署名をする必要があります。会場によっては、その誓約書の読み上げをする所もあります。
セキュリティチェックがありますので、装飾品は外し、ポケットの中は空にしましょう。基本的に会場内にはID以外何も持ち込むことが出来ません。例外的に所持品を持ち込める会場でも、机の上にはID以外何も置いてはいけません。
試験開始後2時間は休憩がありません。お手洗いや水分補給は事前に済ませておきましょう。
試験中
試験は着席した順で始め、全員が一斉に始めるわけではありません。したがって、各々が違うパートを受験している状況になりますので、自分がリスニングをしている最中に周りがスピーキングをしているということもありえます。イヤホンをしていても、近くの方の声が聞こえてくることもありますので、聞き取りにくいこともあるかもしれません。
何か質問がある場合は手を上げて係員に知らせましょう。
また、リスニングの後に10分間の休憩があります。この時には席を離れることができ、お手洗いに行ったり、軽食を食べたりすることができます。
前半の出来がイマイチでも、きっぱり切り替えて次のスピーキングに備えましょう。
次に行うスピーキングセクションのTask 1&2は、どんな質問が出ようとも、何かしらの意見と理由を述べなければいけません。リーディング・リスニング時の緻密なモードではなく、瞬時に堂々と意見を言い放つ、ノリノリモードに切り替えて向かいましょう。
目標を達成した人の体験談はこちらから
4.国内外大学院TOEFL®必須スコア
①アメリカ
アメリカの大学院受験では、ほとんどの場合でTOEFL iBT®またはTOEFL® CBTのスコアが必要となります。特にアイビーリーグなどのトップ大学では、100点以上のスコアを求められることが多いです。
大学名 TOEFL iBT®
最低スコア 詳細
Harvard University (MBA) 109
Stanford University (MBA) 100
MIT (MBA) 90
George Washington University (全学部) 80
University of Southern California(全学部) 90 全科目最低20点以上
UCLA(全学部) 87 最低 R:21, L:17, S:24, W:25
NYU (MBA) 規定無し
CUNY Baruch (MBA) 規定無し 但し合格者の平均スコアは100
②ヨーロッパ
ヨーロッパの大学でもTOEFL iBT®、またはIELTSのスコアが必要となります。一部の大学院ではTOEIC®L&Rも受け付けています。
大学名 国 TOEFL iBT®
最低スコア 詳細
University of Cambridge イギリス 110 全科目最低25点以上
London Business School イギリス 100
INSEAD フランス 105 TOEICも可
HEC フランス 100 TOEICも可
IE スペイン 100
③日本国内
日本国内ではまだTOEFL iBT®を必須とする大学院はまだ少ないですが、規定の英語試験の代わりとなることがあります。
日本国内 詳細
一橋大学大学院(MBA) 100点以上必須
早稲田・ナンヤン大学 Dual MBA TOEFL iBT®100点必須
東北大学大学院(工学部) 必須
東京工業大学大学院 規定の英語試験の代替となる
九州大学大学院(MBA) 規定の英語試験の代替となる
テンプル大学ジャパン(MBA) 89点以上必須
目標を達成した人の体験談はこちらから
5.TOEFL iBT®のおすすめアプリ、サイト
1.おすすめサイト
①English test.net
とにかく、沢山のテストがあるので、量をこなしたい人におすすめです。リスニング強化したい人にもおすすめです。時間制限のない練習モードや語彙テストも用意されており、復習に役立ちます。
②TestDEN
海外のサイトです。無料でTOEFL iBT®の模擬試験を5回まで受けることができます。メールアドレス登録後に開始し、解答やランキングなどがメールで送られてくる、魅力あるサイトです。
③english stuff
タイマー式のTOEFL iBT®無料のサイトです。タイマーがついているので、20分以内に解答するという癖を身につけることができます。時間管理はTOEFL iBT®において大切なので、タイマー式なのはありがたいですね!
②Exam English
リスニング強化におすすめです。本格的な発音を聞けて、解答形式もわかりやすいです。リスニングは、全ての分野の基本になるので、このサイトを活用してトレーニングをしてみてはいかがでしょうか。
③TED ldeas worth spreading
リスニング強化のために、使って欲しいサイトです。色々な分野の話があるため、聞き飽きずに毎日学習しやすいサイトです。毎日1つずつ、聞いてみてはいかがでしょうか。
2.おすすめアプリ
①英単語アプリ mikan
このアプリには、TOEFL iBT®の出題傾向に合わせた単語を学習できるTOEFL iBT®コースが用意されています。スキマ時間で圧倒的に早く覚えられることをコンセプトに作られた英単語アプリです。
知っていたら右へ、知らなかったら左へカードをめくるだけで、知らない単語のみが繰り返し表示され、発音を確認しながら学習できるようになっています。
②TOEFL Listening Section Skill Tip To Sample Tests
リスニングのサンプル問題が100問以上あります。リスニングで高得点を取るためのコツも入っています。操作がとてもシンプルでわかりやすいです。
③TOEFL Reading Comprehension Practice – Passages & Questions
TOEFL iBT®リーディングセクションの対策ができるアプリです。文章が58題、問題は全部で476問収録されています。解答は自動採点され、自身の正答率を確かめることができます。
TOEFLのリーディングは問題形式がある程度パターン化されています。このアプリによって、そのパターンに慣れることができます。
④SMTT TOEFLR Speaking
TOEFL iBT®のスピーキングセクション対策ができる英語学習アプリです。自分が話した英語を確認できるので、スピーキング力向上に役立ちます。テスト、プラクティス、レビューの3モードが用意されていますので、自身の目的に合わせてスピーキング対策を行うことができます。
⑤TOEFL Practice Test
リスニング、リーディングセクションどちらもさらに細分化されており、自身の苦手などに合わせた学習ができます。また、問題を解き終えるのにかかった時間を確認することができます。
TOEFLは非常に難易度の高いテストであり、
時間管理・
表参道の語学コーチングスクール「プレゼンス」では、
受講生の皆様の時間と労力を節約し、目標スコア獲得へと導きます。
是非一度説明会にお越しください。
説明会お申込みはこちらから。