TOEIC新問題形式の概要【プレゼンス Newsletter vol.023】より

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2016/3/1配信
学習TIPS TOEIC新問題形式の概要
今回はTOEICテストの問題形式変更についてお伝えします。
もうご存知の方も多いと思いますが、
2016年5月からTOEICテストの問題形式が一部変更となります。
そこで、今回は「何で?」「どんな風に?」変わるのかに加え、
「実際どれくらい変わるの?」という疑問にもお答えしたいと思います。
まず、「何で?」ですが、
変更の理由として、ETSのTOEICプログラム・エグゼクティブディレクターFeng Yu氏は、
次のように述べています。
「英語の使い方は日々進化、変化しています。
その変化に合わせて、テスト問題も進化、変化させる必要があります。
TOEICテストが、現在使われている英語を反映し、
そして受験者が必要とする英語のスキルを確実に測定するテストであるために、
ETSでは、この度TOEICテストの出題形式を一部変更してまいります」
つまり、今の英語使用の実態に合わせてテストを変更するというものです。
 
次に、「どんな風に?」について、
TOEICの公式WEBサイトで発表されているものをもとにまとめると、以下のようになります。
■リスニング(Part1~4)
・Part1写真描写問題 : 10問から6問に減ります。
・Part2応答問題 : 30問から25問に減ります。
・Part3会話問題 : 30問から39問に増えます。
・Part3では3名で会話する設問があります。
・Part4では問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問が加わります。
また、会話やトークの中で話し手が暗示している意図を問う設問が加わります。
■リーディング(Part5~7)
・Part5短文穴埋め問題 : 40問から30問に減ります。
・Part6長文穴埋め問題 : 12問から16問に増えます。
また、従来の単語や句に加え、一つの文を空欄に埋める設問が加わります。
・Part7読解問題 : 48問から54問に増えます。
また、テキストメッセージやインスタントメッセージ(チャット)、
オンラインチャット形式で複数名がやり取りを行う設問が加わります。 など
 
最後に、「実際どれくらい変わるの?」について、
これは私が最新の公式問題集を解いての所感になるのですが、
以下の通りまとめてみました。
■リスニング
・Part1とPart2
問題数が減ったという変化はありますが、形式に大きな変更はありません。
・Part3
リスニングパートの中で、今回最も大きな変更があったのはPart3会話問題です。
従来集中して少し長めの会話を聞く必要があったPart3会話問題ですが、
設問が30問から39問と大幅に増えたことで、今までよりもより一層集中力を
維持することが必要になっています。
(これがリスニング全体の負荷を上げているように感じます。)
これについては、まとまったリスニング時間を毎日確保するなど、
日頃の学習でも集中することをより一層意識することがカギになりそうです。
また、このPart3では
今までは無かった【3人による会話問題】が出題されます。
その場合は、本文が読み上げられる前に、
“Question 〇〇 through 〇〇 refer to the following conversation with three speakers.”
というアナウンスが必ず入ります。
本文を聞き進めていたらいきなり3人目の話者が登場した!ということはありません。
また、単純に話者が増えるものの、会話の難易度は上がっていないので、
特別構える必要はなさそうです。
公式問題集ではこの【3人による会話問題】は各テストにつき1題(3問)のみでした。
・Part4
大きく変わる点は、図などで見た情報を関連づけて解答する設問が加わる点です。
これに関して、図に関する問題については選択肢を見ずに図をみることで時間を短縮するなど、
問題を解く慣れが必要となってきます。
 
■リーディング
・Part5
40問から30問に減りますが、形式で大きな変更はありません。
・Part6
12問から16問に増え、従来の単語や句に加え、
一つの文を空欄に埋める設問が加わります。
従来は空欄の前後のみで解ける問題も多かったのですが、
文の穴埋めも追加になっていることと、問題文全体が短くなっていることから、
空欄の前後だけではなく、全体を読み進めながら解いていく方が解きやすいように感じました。
・Part7
速読力が必要な長文のパート7が増えているので、
今後はより一層速読の力を鍛えていく必要があります。
また、ボリュームが増えているので、Part3同様にまとまった時間集中する習慣も
身に付けていくと効果がありそうです。
形式の点では、テキストメッセージやインスタントメッセージの形式が出題されます。
今までに無い形式なので少し戸惑うかもしれませんが、内容の難易度は高くないので、
形式に慣れて落ち着いて解けるようにしておくことがポイントです。
 
■全体
あくまでも一部の形式変更ということで、
TOEICがガラリと変わってしまうというものではありません。
回答形式は従来通りマークシートで、
リスニング、リーディングそれぞれ100問づつで、時間配分も変更無し。
各パートの主な出題形式にも大きな変化はありません。
(今までTOEICの学習をしていた方について、
その学習が無駄になってしまうということは決してありません。)
プレゼンスでは5月以降のTOEICを受験する方を対象に、
上記の変更点&変更しない点を把握しながら、上手く学習を進める方法を
取り入れたカリキュラムを準備してお待ちしております。
(文責:伊地知)