HowではなくWhy

「過去の受講生でスコアが伸びた方にはどんな傾向がありますか?」
こちらも受講生さんによく聞かれる質問です。
色々な要素があるので一概には言えませんが、その中のひとつとしては
「分析力」があります。
コースでは毎週の取り組みを振り返ったり、解いた問題について振り返ったり、
自分自身の結果を分析する場面が多く出てきます。
受講生さんとのコミュニケーションの中で、強み・弱み、ご自身の傾向について
振り返りをしてもらいます。
解いた模試の振り返りでは、まずスコアという数字に目がいくことで一喜一憂して
しまいがちです。このスコア、「どうやって」上げよう!「どうにかして」上げなくてはと。
ですが、そのあとの客観的な分析によって、課題の改善点を見出すことが重要です。
さらには、「なぜ?」を追求することで、問題の本質に近づけば他の課題にも応用できますね。
「なぜ?」の思考は、特に英語の学習のみならず、仕事や様々なシーンで無意識的に使っている
思考ではないでしょうか。
このことを考えたとき、私自身のメーカーで購買として働いていた社会人一年目の頃を思い出します。
配属されて数か月経ち、製品やサプライヤーのことも全くわからない状態から四苦八苦しながら
初めて一人で出張に行く日の直前、当時の直属の上司に出張計画の相談をしたところ、
「なぜこの時期にいくのがよいのか?」
「なぜこの目標値に決めたのか?」
「なぜこの目標値が妥当だと考えるのか?」
「データは何を使ったのか?なぜこのデータで良いと判断したのか?」



矢継ぎ早に10個ほどの「なぜ?」を繰り返され、衝撃を受けつつも、
私はいかに自分が考えなしに、行って「どうにかして」実績をだせばいいという意識でいたかを
思い知らされました。
その後毎回のように「なぜ?」を問いかけられ、自分自身にも「なぜ?」を問いかけ、根拠から導くという
プロセスがくせづいたおかげで、得た経験を自分自身に少しずつ「蓄積」することができたと思います。
ためらいなく厳しく疑問を投げかけて続けてくださった上司には、今でも深く感謝をしています。
 
私の個人的な話にずれてしまいましたが、自己学習が中心である英語の学習にも、
この「なぜ」を自分自身に問うことは、とても重要なことだと思うのです。
プレゼンスのコースご受講を通して結果を出していただくことはもちろん、
その先また学習を続けて、ますます飛躍していただきたい、と強く思います。
畠中