学習コラムColumn
TOEIC®400点は、初めてTOEIC®を受験する方や、英語学習を始めたばかりの方がまず目標とするスコアとなるでしょう。
本記事では、TOEIC®400点を目指す方などに向けて、必要な英語レベルや勉強方法を解説します。
さらに、400点から履歴書に記載できる600点へスコアアップするコツについても解説していますので、就活にTOEIC®スコアを活かしたい方も参考にしてください。
TOEIC®400点の英語力とは
文部科学省の「各試験団体のデータによるCEFRとの対照表」によると、TOEIC® 400点の英語力は、英検準2級相当です。
TOEIC®400点の英語レベルは、日常会話で最低限の意思の疎通がとれるレベルです。聞き取れない部分は、ゆっくり繰り返してもらうことで理解できるでしょう。
また、2023年7月23日午後に実施された第329回のスコア結果によると、TOEIC®400点台の人は、受験者の中で13%程度です。
TOEIC®400点は就活・転職では評価されにくい点数です。就活・転職でTOEIC®スコアを活かしたい場合は600点以上を目指すといいでしょう。
関連記事:プレゼンス「TOEIC®600点のレベル・難易度は?勉強方法や勉強時間などを紹介」
参照:文部科学省「各試験団体のデータによるCEFRとの対照表」
TOEIC®400点に必要な勉強時間
以下は、オックスフォード大学出版局がTOEIC®︎講師向けに作成した指導ガイドに掲載されている表です。
TOEIC®400点に必要な勉強時間は、現在のスコアによって異なります。
縦:現在の点数
横:目標の点数
項目 | 250点 | 350点 | 450点 | 550点 | 650点 | 750点 | 850点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
250点 | 200時間 | 425時間 | 700時間 | 950時間 | 1,150時間 | 1,450時間 | 1,750時間 |
350点 | - | 225時間 | 450時間 | 700時間 | 950時間 | 1,225時間 | 1,550時間 |
450点 | - | - | 225時間 | 450時間 | 700時間 | 975時間 | 1,550時間 |
550点 | - | - | - | 225時間 | 450時間 | 725時間 | 1,050時間 |
650点 | - | - | - | - | 225時間 | 500時間 | 825時間 |
750点 | - | - | - | - | - | 275時間 | 600時間 |
850点 | - | - | - | - | - | - | 325時間 |
上記表によると、例えば現在スコア650点で、目標スコアが750点でから100点の場合には、225時間の勉強時間が必要です。1日3時間学習すると仮定しても、勉強期間は約2カ月半です。
もちろん、勉強開始時の英語力には個人差があるため、あくまでも勉強時間の目安と考えてください。
TOEIC®400点に必要な単語数
TOEIC®400点を獲得するために習得する単語数は、約3,000~3,500個といわれています。その単語数を習得するためには、中学英語で習う単語だけでは足りず、高校中級の英単語まで学習する必要があるでしょう。
TOEIC®400点レベルの単語帳を1冊購入し、対策しておきましょう。
TOEIC®400点からスコアアップする方法
就活で求められるTOEIC®のスコアは、600点以上といわれています。
TOEIC®400点では、就職・転職のアピール材料としては弱いため、就活にスコアを活かしたいなら、600点以上を目指しましょう。
400点から200点スコアアップするためには、自分の弱点を強化するための適切な勉強が必要です。
ここからは、400点からスコアアップするための4つの方法をお伝えします。
- TOEIC®の目標スコアを決める
- 勉強スケジュールを立てる
- 目標スコアに合った教材・アプリを選ぶ
- 問題集や模試で試験形式に慣れる
TOEIC®の目標スコアを決める
TOEIC®の勉強方法では、学習のモチベーションを保つためにも具体的な目標スコアを設定することが重要です。
400点からいきなり200点アップの600点を目標スコアにするよりも、現在のスコアから50点アップなど、細かい目標を設定し、まずはその目標を目指すとよいでしょう。
スコアアップの目標を細かく設定し、1つずつクリアしながら、着実にスコアを上げる方法をおすすめします。
勉強スケジュールを立てる
TOEIC®400点は、日常会話で最低限の意思の疎通がとれるレベルです。最低限の英語の基礎力はあるということなので、さらに単語と文法を強化していくと良いでしょう。
Oxford University Pressの資料を参考にすると、TOEIC®400点台から600点台を目指す場合、必要な勉強時間はおよそ450時間です。2カ月で目標に到達するなら1日7.5時間、4カ月なら1日3.75時間の勉強が必要です。
特に社会人の場合、毎日7.5時間の勉強時間を確保するのは難しいでしょう。そのため、現在のスコアから200点アップさせるなら、勉強期間は4カ月以上と見た方がよいでしょう。
目標スコアに合った教材・アプリを選ぶ
目標スコアに到達するためには、目標スコアに合った教材やアプリを活用しましょう。
ここでは、TOEIC®400点から600点を目指す場合におすすめの参考書を紹介します。
参考書・問題集
まずは、TOEIC®試験の頻出単語をマスターしましょう。文法や長文読解力を強化する前に、単語が分からなければ、リスニング音声を聞き取ることも、長文を読むこともできません。
TOEIC®400点から600点を目指す場合の、おすすめの単語帳と実践問題集を紹介します。
参考書の種類 | 書籍名 | 書籍の特徴 |
---|---|---|
単語帳 | TOEIC® L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ(TOEIC® TEST 特急シリーズ) | TOEIC®600点を目指す方向けの単語帳。中学レベルの単語も収録されており、現在のスコアがTOEIC®400点以下の方にもおすすめ |
実践問題集 | 公式TOEIC® Listening & Reading 問題集 9 | TOEIC®試験を作成するETS®が作成した公式問題集。リスニングの話し手も本番試験と同じであるため、試験と近い環境で問題演習ができる。スクリプト音声も付いているため、オーバーラッピングの練習もできる |
実際のTOEIC®の問題を使って制限時間内に解く訓練も必要です。実践問題集を使って本番と同じ試験時間で問題を解きましょう。
アプリ
TOEIC®400点から600点を目指す場合のおすすめのアプリを2つ紹介します。
アプリ名 | 特徴 |
---|---|
英語勉強アプリmikan-TOEIC®/英検/英会話/英単語 | TOEIC®だけではなく、英検などの英語試験に対応する書籍140冊以上に対応する英単語学習アプリ。苦手な単語や1度間違えた単語を独自のアルゴリズムで判別するため、自動的に繰り返し学習できる。 |
TOIEC公式コンテンツ by IIBC | TOEIC®を運営しているIIBCの公式アプリ。「機内アナウンス」「病院への予約電話」「薬局での会話」など、TOEIC®のリスニング問題に出題される日常生活やビジネスシーンの英会話が学べる。 |
公式コンテンツでは、実際の問題を想定して解くことができます。
問題集や模試で試験形式に慣れる
実践問題集などで本番試験と同じ制限時間で解く訓練をしましょう。TOEIC®本番のテストでは合計2時間で200問出題されます。
自宅でも時間を計りながら問題を解くことで、問題を解くスピードや各パートの時間配分を体に覚えさせましょう。特に英文法が問われるPart5は、出題パターンがある程度決まっているため、時間配分が適切にできるようになればスコアアップにつなげやすいパートだと言えます。
また、問題集だけではなく、模試を定期的に受けるのも効果的です。
TOEIC®400点からスコアが上がらないときの対処法
TOEIC®の学習は独学でも可能ですが、独学ではなかなかスコアが上がらないケースもあります。社会人であれば、十分な勉強時間が確保できないかもしれません。
苦手分野を特定できず、非効率な勉強をしてしまうケースも考えられます。
スコアが上がらない場合、英語コーチングスクールの利用も1つの方法です。
就職試験や昇進試験のためにTOEIC®スコアをアップしたいのであれば、有料サービスを活用して、効率よくスコアアップしましょう。
英語コーチングスクールを受ける
英語コーチングスクールも選択肢の1つです。英語コーチングスクールは、英会話スクールとは異なり、授業よりも自主学習がメインです。
カウンセリングを受けると、自分に合った学習計画を立ててくれます。学習中もコンサルタントが学習進捗を管理してくれるので、困ったときに相談しやすいのが特徴です。
「プレゼンス」のTOEIC®コースでは、一人ひとりのレベルに合わせたTOEIC®スコアアップのためのコースを用意しており、あなたの目標スコア達成をサポートしてくれます。
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TOEIC®リスニング・リーディングで400点の英語力とは
これまでTOEIC®リスニング・リーディングあわせて400点の場合の英語力や対策法を見てきましたが、リスニング・リーディングそれぞれで400点を獲得している場合の英語力も見ていきましょう。
- TOEIC®リスニング400点
- TOEIC®リーディング400点
関連記事:プレゼンス「TOEIC®︎800点のレベルは?正答率や就職・転職に十分かを解説」
TOEIC®リスニング400点の場合
第329回(2023年7月23日午後実施)の公開テストの結果によると、TOIEC®リスニングが400点台レベルの方は、受験者の中で上位25%、総受験者21,092人中5,283番目以内に入っています。
TOEIC®リスニングパートで400点を獲得するためには、リスニングパートで80%以上正答しなければなりません。これは、リスニング音声の70%以上が正確に聞き取れていなければ到達できないスコアです。
TOEIC®リーディング400点の場合
第329回(2023年7月23日午後実施)の公開テストの結果によると、リーディングが400点台レベルの方は、受験者の中で上位12%、総受験者21,092人中2,536番目以内に入っています。
TOEIC®リーディングパートで400点以上を獲得するためには、リーディングパートの80%以上を正解する必要があります。解答の時間配分にも留意する必要があり、選択問題形式のPart5の正答率は9割、1問1分程度のペースで解答するようにしましょう。
TOEIC®400点からのスコアアップはまず600点を目標に
就活で求められるTOEIC®スコアは、600点以上といわれています。Oxford University Pressの資料を参考にすると、400点台から600点台を目指す場合、必要な勉強時間はおよそ450時間です。
2カ月で目標に到達するなら単純な勉強時間だけで考えると、1日7.5時間、4カ月なら3.75時間の勉強が必要です。
現実的に勉強時間の確保が難しいと感じる方は、TOEIC®400点からいきなり200点アップの600点を目標スコアにするよりも、現在のスコアから50点アップするなど細かい目標を設定し目指すとよいでしょう。
スコアアップの目標を細かく設定し、1つずつクリアしながら、着実にスコアを上げましょう。
独学ではなかなかスコアが上がらない場合は、英語コーチングスクールなどの英語学習をサポートするサービスを利用し、短期間で効率的な勉強をおすすめします。
TOEIC®試験対策はコーチングで効率的な勉強ができる「プレゼンス」を使おう
TOEIC®400点から200点スコアアップするためには、自分の弱点を強化するための適切な勉強が必要です。
独学でのスコアアップが難しい場合は、英語コーチングスクールなどの英語学習をサポートサービスを利用し、短期間で効率的なスコアアップを目指すことをおすすめします。
英語コーチングスクールの「プレゼンス」には、600点・750点・900点と目標スコア別にコースがあります。
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