大学生の英語の勉強法|TOEIC®で高得点を取るための方法も紹介

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「英語を勉強するのは大学生のうちがいいって本当?」
「英語の検定試験にはいろいろあるけど、どれを取ればいい?」
「将来の就職活動のためにTOEIC®で高得点を取る方法を知りたい」

上記のような悩みをお持ちの方も多いでしょう。

本記事では、大学生が英語を勉強することのメリット、TOEIC®とTOEIC®以外の英語の資格試験の違い、目標にすべきTOEIC®の点数と必要な勉強時間、おすすめの勉強方法について解説します。

この記事を読むことで、大学生が英語を勉強すべき理由だけでなく、点数獲得に向けた勉強方法が分かるようになるでしょう。

大学生が英語を勉強するメリット

大学生が英語を勉強するメリットは次の4つです。

  • 勉強時間を確保しやすい
  • 海外の大学への進学が可能になる
  • 就活で有利になる
  • 仕事に活かせる

それぞれのメリットについて見ていきましょう。

勉強時間を確保しやすい

大学生は社会人と比べて自由に使える時間が多いです。

大学の講義は、日によっては午前のみであったり、組み方によっては1日講義が無かったりすることもあります。社会人と違って、大学生は仕事に追われるということがありません。

しかし、いったん社会人になると、平日は8時間労働に加えて場合によっては残業をするという生活スタイルになるため、英語を勉強するための時間を確保するのが難しくなります。

英語力を伸ばすにはある程度の時間が必要です。大学生時代は、まとまった勉強時間を確保でき、英語を集中的に学ぶには絶好の時期といえるでしょう。

海外進学が可能になる

海外の大学や大学院は、入学や留学を希望する学生に対して、特定の英語能力の判定試験の点数を持っていることを要求することが多いです。

大学の成績証明だけでなく、国際的な英語能力判定試験であるTOEIC®やTOEFL®、IELTS™の点数が評価対象になることもあります。

また、十分な英語力が身についていれば現地での生活も余裕ができるでしょう。

海外進学をする場合、英語力は、進学先や受講できる講義を決める上でも重要になります。

就活で有利になる

英語力を身につけることは、自分の市場価値を上げ、就職先の企業や職種の選択肢を増やすことにつながります。

グローバル企業だけでなく、主に国内市場を対象に事業展開をしている大手企業でも、英語力や、一定以上のTOEIC®スコアを募集要項に含めていることは珍しくありません。

大学生のうちにTOEIC®で高スコアを取得しておけば、就職活動を有利に進められるでしょう。

もちろん英語力を必須としない企業もありますので、必ずしも英語力がないことがマイナス評価につながるとは限りません。

しかし、英語力を身につけておけば、グローバルに活躍できる、あるいは主体的に能力を伸ばす意欲のある人材として評価されることが多いです。

さらに詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

関連記事:プレゼンス「就活に英語力は必要?求められるレベルや活かせる業界・職種を紹介」
関連記事:プレゼンス「TOEIC®を就職活動前に受けるべき5つの理由|何点から有利になるか」

仕事に活かせる

大学生のうちに英語力を身につけておくと、就職後の業務に活かすことができます。

ネイティブレベルの英会話力がある人は、海外の取引先との仕事や、英語を多用する職種で活躍できるでしょう。

また、英語力があれば、社内での評価も上がり、海外出張や海外赴任だけでなく、昇進や昇格の可能性が高くなります。

大学生のうちに一定レベルのTOEIC®スコアをあらかじめ取得しておけば、就職後に希望の部署に配属してもらえる可能性も増すでしょう。

英語力は業務だけでなく、転職やキャリアアップなどの今後のキャリアパスを描く時でも役に立つでしょう。

大学生の英語学習で有名な「TOEIC®」と「TOEFL®」の違い

TOEIC®とTOEFL®は、どちらもアメリカの非営利テスト開発機関である「ETS」が作成している試験ですが、試験の目的と内容が異なります。

TOEIC®とTOEFL®の違いを以下の表にまとめました。

項目 TOEIC®︎ L&R TOEFL iBT®︎
受験者 英語が母国語ではない人 海外の大学への入学・留学希望者
受験目的 就職・転職の際に活用、社内での昇進・昇格に必要、海外出張・海外赴任、大学の単位認定など 海外の大学への入学、または留学
出題傾向 ビジネスや生活に関連する内容が多い 大学・大学院などのアカデミックな環境で使われる内容が多い
試験内容 リスニングとリーディング リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング

さらに詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

関連記事:プレゼンス「TOEIC®︎とTOEFL®︎の違いは?スコアの換算や勉強法の比較も」

大学生が英語を勉強する際、目標にしたいTOEIC®の点数

企業や団体によって、新卒採用時に要求するTOEIC®平均点は異なります。

国際ビジネスコミュニケーション協会による「2019年度 新入社員 TOEIC ® Listening & Reading 最新データ」の「新入社員の業種別平均スコア比較」では下記表のような結果が出ました。

業種 入社時のTOEIC®平均点
鉱業 670点
石油 578点
商社 537点
マスメディア 647点
公共団体 693点

また、同協会の調査によると、企業が新卒採用時に基準とするTOEIC®の平均点は545点です。しかし、実際には600点以上が求められる業界もあります。

大学生がまず目標にすべき点数は、エントリーシートや履歴書に書くとアピールになるとされている600点です。

TOEIC®600点は、英検でいう2級〜準1級レベルです。高卒〜大学中級程度の基本的な文法や単語が理解できるレベルになります。

そのため、最低でも600点を取ることを目標にして勉強していきましょう。

さらにTOEIC®は、より高い点数を取得すればするほど就活で優位に立てます。

900点以上の点数を取得できれば、外資系企業や、英語でのスピーキング・ライティングスキルが求められる職種に就職しやすくなります。

より詳しく知りたい人は下記の記事をご覧ください。

関連記事:プレゼンス「TOEIC®の大学生の平均点は?目指したい目標点数と勉強方法を解説」

参照:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「英語活用実態調査 企業団体・ビジネスパーソン 2019」

目標点数を取るために必要な勉強時間

現在の点数から650点までスコアアップするのに必要な勉強時間の目安を下記の表にまとめました。

※オックスフォード大学出版局によるTOEIC®スコアの基準が650点のため、600点ではなく650点を目標点数にしています。

現在の点数 必要な勉強時間
250点 950時間
350 700時間
450 450時間
550 225時間

英語が全くできないとされる250点から、650点を取得するまでの勉強時間は950時間です。

また、現在のTOEIC®の点数が550点の方が600〜650点に到達するまでに必要な勉強時間は約225時間です。

3カ月で600〜650点到達に必要な1日の勉強時間の目安は2.5時間とされています。

したがって、500点レベルから600点レベルに到達するために必要な時間は225時間となるため、1日2.5時間の勉強が3カ月必要といえます。

参照:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「2019年度 新入社員TOEIC ® Listening & Reading最新データ」

大学生が英語を勉強する際、目標になるTOEIC®以外の検定

大学生が英語を勉強する際に、TOEIC®以外で目標にできる資格は主に次の3つです。

  • IELTS™
  • 英検
  • TOEFL®

それぞれの資格について解説します。

IELTS™

先ほどの表でも触れたように、IELTS™(正式名称:International English Language Testing System)は、海外留学や海外の大学院への進学、海外移住の際に英語力の証明となる資格です。

IELTSは英語を聞く、読む、書く、話す能力を評価する試験です。受験者のレベルを1〜9までの0.5刻みで、バンドスコアという段階評価で評価します。満点はバンドスコア9になります。

大学生がIELTS™を取得するメリットは下記の通りです。

  • 希望する留学先の学内選考に合格できる可能性が増す
  • 海外の大学院への留学・進学が可能になる
  • 海外の大学卒業・大学院修了後の就労ビザ申請にIELTS™のスコアを提出できる
  • 日本での就職活動の際にも英語力の証明としてアピールできる

主に海外の大学への進学や就労に役立つのはもちろん、日本でも英語力を示すものさしとしてアピールできます。

参照:IDP Education「IELTS™とは|バンドスコア・採点方法」

英検

英検(正式名称:実用英語技能検定)は、日本英語検定協会という民間団体が主催する英語技能の検定試験です。

日本ではTOEIC®と並んで最も知名度の高い英語の検定試験になります。

英検は7つの級に分類されています。

レベル
5級 中学初級程度
4級 中学中級程度
3級 中学卒業程度
準2級 高校中級程度
2級 高校卒業程度
履歴書に書くとアピールになる
準1級 大学中級程度
実践的な英語力がある証明になる
1級 大学上級程度
グローバル人材として十分な英語力がある証明になる

参照:公益財団法人日本英語検定協会「英検|各級の目安」

大学生の就職活動時に評価されるのは準1級以上です。準1級以上を取得していることで、ビジネスシーンで通用する英会話力と文章力があると評価されます。

TOEFL®

TOEFL®︎は非営利教育団体ETSによって開発された世界中で実績のあるテストで、日本でも100万人以上の方が受験している試験です。

TOEFL®︎のスコアとレベルの目安は下記の通りです。

総合点 レベル
40点未満 日常的で簡単な英語ならば、会話ができる程度
40〜50点 趣味や仕事、学校などの話に対応できる
筋を立てて簡単な文章を作れる
50〜60点 40〜50点よりも高い構成力で文章を作成し会話できる
60〜70点 ほとんどの会話に対応できる
50〜60点よりも論点を押さえた文章を書ける
70〜80点 専門分野など複雑な会話や文章でも論点を理解可能
ネイティブスピーカーと緊張せず会話ができる
80〜90点 70〜80点よりも、複雑な文章の理解が明確にできる
90〜100点 長く複雑な文章の文脈や意味を理解できる
複雑な話題でもわかりやすい高い構成力の文章を作れる
100点以上 ほぼ全ての英語の読み書きが簡単に理解できる
読んだり聞いたりした情報から、まとめて文章をわかりやすく再構築できる

100点以上はかなりの難関で、外務省職員の基準ともされています。

大学生におすすめの英語勉強方法

大学生がTOEIC®・IELTS™・TOEFL®で目標点数を取る、または、英検で目標とする級に合格するためには、下記の勉強方法がおすすめです。

  • ①明確な目標点数・合格級数を設定する
  • ②勉強のスケジュールを立てる
  • ③英語指導のコーチングを受ける

それぞれの勉強方法について見ていきましょう。

①明確な目標点数・合格級数を設定する

TOEIC®、IELTS™、TOEFL®なら明確な目標点数を、英検なら合格級数を設定することがまず必要です。

それぞれの検定試験で大学生に求められる目標点数・合格級数を紹介します。

IELTS™

一般的に、大学生に求められるIELTS™のスコアを目的別にまとめました。

目的 スコア
交換留学 5.5〜6.0
大学院進学 6.0〜7.0
国内就職 アカデミック・モジュール 6.0以上
ジェネラル・トレーニング・モジュール 6.5〜7.0

※アカデミック・モジュールは、海外留学希望者向けの試験、ジェネラル・トレーニング・モジュールは海外移住希望者向けの試験

IELTS™は海外留学などでスコアを提出する時に、セクションごとにミニマムのスコアを要求されることが多いです。セクションでスコアの偏りが無いように、きちんと対策をしていきましょう。

なお、大学・大学院・企業によって求められるIELTS™のスコアは異なりますので、確認が必要です。

英検

前項で触れた通り、就職活動時に評価されるのは準1級以上、グローバル人材として評価されるには1級合格が必要です。

TOEFL®

下記に大学生に求められるTOEFL®の目安のスコアをまとめました。

総得点 レベル
45点未満 英検準2級程度の英語力の証明
45〜55点 簡単な日常会話や作文が可能
留学や大学入学にはまだアピールとして不足するレベル
55〜70点 大学入学や留学において参考にできる最低ラインとされるレベル
70〜90点 日常会話だけでなく、英語で意見や主張をしたり、説得したりできるためビジネスで英語を活用できる
一部の大学なら留学の申請も可能なレベル
90〜100点 英検1級に相当するレベル
ネイティブ相手のビジネス会話も可能で留学のみでなく海外でのビジネスにおいて英語を活用できる
100点以上 外資系企業や外務省での勤務が可能なレベル
就職の際も強いアピールポイントとなる

TOEFL®︎で注意すべきなのは総得点だけでなく、リーディング、リスニング、スピーキングなどの、それぞれの得点も評価として見られる場合があるという点です。

また、TOEFL®︎のスコアはIELTS™と同様に、大学・大学院・企業によって求められる異なるため、公式サイトなどで確認しましょう。

TOEIC®

企業により求められる点数は異なりますが、一般的に最低ラインとされるのは600点です。ただし、英語を業務で使う企業では、TOEIC®︎800点以上を要求される場合があります。

②勉強のスケジュールを立てる

どの試験にも共通して言えることは、目標の点数・級数に到達するための勉強スケジュールの確立・管理が必要であるということです。

各試験に必要な勉強時間の目安を紹介するので、勉強スケジュールを立てる際の参考にしてください。

IELTS™

一般的に、4技能の総合点を0.5上げるためには、100〜300時間ほどの勉強時間が必要であるといわれています。

英検

現在の英語力に応じて、準1級以上に合格するまでに必要な勉強時間は300〜1,000時間と幅があります。現在、英検2級程度の英語力がある場合でも、30〜60時間の勉強は必要です。

TOEFL®

現在のTOEFL iBT®の点数にもよりますが、ケンブリッジ大学の調査によると100点を目指す場合、現在の点数が40点の方なら1,000時間以上、60点の方なら560時間とされています。

ただしこの調査はヨーロッパ言語話者の場合の数値であるため、英語に触れる機会が少ない日本人の場合は、さらに時間がかかる可能性があるでしょう。

参照:CAMBRIDGE UNIVERCITY PRESS「HOW LONG DOES IT TAKE TO LEARN A FOREIGN LANGUAGE?」

TOEIC®

下記の表は、オックスフォード大学出版局がTOEIC®︎の教師向けに公表している勉強時間の目安です。

現在の自分のレベルから目標点数取得までに必要な勉強時間の目安が分かります。

横軸:目標点数
縦軸:現在の点数

項目 350点 450点 550点 650点 750点 850点 950点
250点 200時間 425時間 700時間 950時間 1,150時間 1,450時間 1,750時間
350点 225時間 450時間 700時間 950時間 1,225時間 1,550時間
450点 225時間 450時間 700時間 975時間 1,300時間
550点 225時間 450時間 725時間 1,050時間
650点 225時間 500時間 825時間
750点 275時間 600時間
850点 325時間

参照:Oxford University Press「A Teacher’s Guide to TOEIC ® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success」

自分に必要な勉強時間を確認した上で、下記に挙げたコツを取り入れてスケジュールを組むと、効率の良い勉強ができるでしょう。

  • 苦手分野の克服と、得意分野でのケアレスミスをなくすための勉強に時間を配分する
  • 通学時間・休み時間などの「スキマ時間」を有効活用する
  • 週に1回は模試を解く
  • 1日30分は模試と苦手分野の復習をする

短期間でTOEIC®︎の点数を上げたい人は下記の記事をご覧ください。

関連記事:プレゼンス「短期間でTOEIC®スコアがアップする勉強法とは?点数を上げるコツなども紹介」

③英語指導のコーチングを受ける

自分で勉強スケジュールを立て、苦手分野の把握と克服をしながら、高いモチベーションを維持して勉強するのは簡単なことではありません。

独学での目標点数・級数到達に不安があるという人は、英語指導のコーチングの利用を検討してみてください。

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大学生にとって英語力は学業と卒業後のキャリアを切り開くための強みになる

大学生は社会人と比べると自由時間が多く、大学時代は英語を集中的に勉強できるチャンスといえます。

大学生が英語を勉強すると、海外留学や海外の大学院への道が開ける可能性があります。さらに、卒業後の就職活動を有利に進められたり、就職後、仕事で英語力を活かしたりすることもできるでしょう。

英語資格にはTOEIC®以外にも、IELTS™・英検・TOEFL®がありますが、就職活動で企業が最も参考にする傾向があるのは、ビジネス英語力の証明になるTOEIC®です。

大学生はまず、TOEIC®600点を目標にするとよいでしょう。

目標とする点数・級数に到達するためには、明確な目標を設定した上で、勉強スケジュールを立てることが重要です。

英語コーチングスクールで指導を受けると、目標達成への近道になるでしょう。

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