TOEIC®の伸び悩みの4つの原因を解説|具体的な対処方法は?

付箋が貼ってある本

独学でTOEIC®の勉強を行なっている中で、TOEIC®スコアの伸び悩みを経験する方は多いです。

本記事では、スコアが伸び悩む4つの原因である「勉強法」「勉強量」「教材」「モチベーション」について解説し、それぞれに対する具体的な対処法を紹介します。

本記事を読めば、TOEIC®スコアの伸び悩みの原因について理解でき、スコアアップのために必要な対処をすることができるでしょう。

TOEIC®スコアが伸び悩む原因は?

TOEIC®スコアが思うように伸びないと悩まれている方は、次に紹介する4つの原因のどれに自分が当てはまっているかをまず確認してみましょう。

  • 勉強法が間違っている
  • 勉強量が足りていない
  • 教材が間違っている
  • モチベーションが保てていない

本項では伸び悩みの原因について解説します。各原因への対処法は後半でご紹介します。

勉強法が間違っている

TOEIC®スコアが伸び悩む原因の1つとして、勉強に対するアプローチが間違っていることがあります。

具体的には次の通りです。

  • TOEIC®の出題形式に即した勉強法になっていない
  • パート別対策をしていない

それぞれについて解説します。

TOEIC®の出題形式に即した勉強法になっていない

TOEIC®で出題される英単語や文法には傾向があります。

TOEIC®を意識していない漠然とした「英語の勉強」では、TOEIC®のスコアを効率的に伸ばすことは難しいでしょう。

TOEIC®︎で必要な能力としてはリスニングとリーディングです。もちろん英語力としてスピーキングやライティングも必要な要素ですが、TOEIC®︎のスコアを伸ばしたいのなら、リスニングやリーディングを優先的に勉強すべきです。

英語力を鍛えることは大切ですが、TOEIC®のスコアに必ずしも直結するとは言えません。TOEIC®スコアの伸び悩みを解消するためには、TOEIC®︎L&R以外のスピーキングやライティングに時間を割くのをやめて、TOEIC®のリスニングやリーディング対策用のテキストを使用し、効率的な勉強をしましょう。

パート別対策をしていない

TOEIC®の試験を意識しているものの、パート別対策まで細かくできていないとTOEIC®スコアが伸び悩む原因になります。

リーディング力とリスニング力を鍛えることがまず重要ですが、スコアアップのためには、各パートの出題傾向と解き方のコツをつかんだ上で、対策と学習を行うことが必要です。

TOEIC®対策の勉強では、パート別に求められる能力を身に着けることを意識しましょう。

勉強量が足りていない

目標とするTOEIC®スコア到達に必要な勉強時間を確保していないことも伸び悩みの原因の一つです。

下記の表は、オックスフォード大学出版局がTOEIC®︎の教員向けに出版した冊子に掲載された、目標スコアごとに必要な勉強時間の目安を示したものです。

縦:現在の点数
横:目標の点数

項目 350点 450点 550点 650点 750点 850点 950点
250点 200h 425h 700h 950h 1,150h 1,450h 1,750h
350点 225h 450h 700h 950h 1,225h 1,550h
450点 225h 450h 700h 1,250h 1,550h
550点 225h 450h 725h 1,050h
650点 225h 500h 825h
750点 275h 600h
850点 325h

参照:Oxford University Press「A Teacher’s Guide to TOEIC ® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success」

例えば、600点台から700点台を目指すなら225時間が目安で、1日3~4時間勉強した場合で2カ月程度かかります。

自分の現在のレベルから見た目標スコア到達に必要な勉強時間を確保しましょう。

教材が間違っている

教材選びを間違えるとスコアの伸び悩みにつながってしまいます。

間違った教材とは次の2つのことです。

  • TOEIC®専用の教材ではない
  • TOEIC®専用の教材だが、最新版ではない

それぞれ解説していきます。

TOEIC®専用の教材ではない

TOEIC®専用ではない英語学習のための教材で勉強をしているだけでは、テスト本番を想定した対策とトレーニングをすることは難しいです。

TOEIC®専用の教材を使って、テストの出題傾向とパターン、頻出単語を押さえた勉強をすることがスコアアップのために必要になります。

TOEIC®専用の教材で実践的な勉強をしていきましょう。

教材が古い

TOEIC®の出題傾向は毎年少しずつ変わっています。また、時代の変化に応じた改訂がたびたび行われ、問題の数や出題形式が変わることもあります。

直近では、2016年に問題数と出題形式が一部変更になりました。

古い教材は最新の出題形式と傾向に対応していないため、せっかく勉強をしてもスコアアップに繋がりづらいため、古い教材は使わないようにしましょう。

参照:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「TOEIC® Program|学習サポート・教材|公式教材・問題集」

モチベーションが保てていない

モチベーションが保てないことも、TOEIC®スコアが伸び悩む理由です。

モチベーションが保てなくなる理由として次があります。

  • 現状と目標の乖離が大きい
  • 勉強を続けられる環境が整っていない

それぞれの原因について見ていきましょう。

現状と目標の乖離が大きい

現在の自分のレベルに見合わないスコアを目標にすると、モチベーションを保てない原因になります。

例えば、500点台から800点台を目指す場合、725時間の勉強時間が必要です。1日3時間、8カ月近くも勉強しなくてはならない計算になり、モチベーションの維持は困難です。

現実的な目標スコアを段階的に設定し、成功体験を積み重ねていくと、モチベーションを維持しやすくなります。

勉強を続けられる環境が整っていない

TOEIC®の目標スコアと、目標とする取得時期を明確にしていないと、勉強を続けることは難しいです。

勉強の記録をつけるなど、自分が勉強に費やした努力を実感できるようにしていないと、モチベーション低下の原因になることがあります。

独学でスコアを上げることに限界を感じることによるストレスも、モチベーション維持を妨げる要因になり得るでしょう。

TOEIC®スコアが伸び悩んだ時の対処法

TOEIC®スコアが伸び悩んだ時に有効な対処法を紹介します。

  • 勉強法を見直す
  • 目標スコアを達成するための勉強時間を確保する
  • 教材を見直す
  • モチベーションを保つ方法を実行する

それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。

勉強法を見直す

スコアが伸び悩んでいるパートを確認し、自分の得意・不得意分野を知ることは、スコアアップのためには必要不可欠です。

また、各パートの出題の傾向、ひっかけ問題のパターン、時間配分のしかたを意識しながら問題集を解くことも有効です。

「自分の強みと弱み」「各パートの傾向と対策」「時間配分」を意識して勉強法を見直してみましょう。

目標スコアを達成するための勉強時間を確保する

目標スコアを達成するために必要な時間を知り、勉強スケジュールの設定と、勉強時間の確保をしましょう。

現在の点数から見た目標点数達成までにかかる時間の目安は、前項でも紹介した下記の表を参照してください。

縦:現在の点数
横:目標の点数

項目 350点 450点 550点 650点 750点 850点 950点
250点 200h 425h 700h 950h 1,150h 1,450h 1,750h
350点 225h 450h 700h 950h 1,225h 1,550h
450点 225h 450h 700h 1,250h 1,550h
550点 225h 450h 725h 1,050h
650点 225h 500h 825h
750点 275h 600h
850点 325h

参照:Oxford University Press「A Teacher’s Guide to TOEIC ® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success」

例えば、500点台から600点台を目指す場合、必要な勉強時間はおよそ225時間です。

2カ月で目標に到達するなら1日3〜4時間の勉強が必要です。

表の目安時間をもとに、一から自分でスケジュールを設定するのは難しいですが、自分に必要な勉強時間と勉強期間を設定しましょう。

教材を見直す

TOEIC®のスコアが伸び悩んでいる場合は、自分が使っている教材を見直すことも有効な方法の1つです。

TOEIC®の勉強には下記の教材を使うようにしましょう。

  • TOEIC®に特化した教材
  • 最新の教材

それぞれの理由を解説します。

TOEIC®に特化した教材を使う

TOEIC®に特化した教材を使うことで効果的な勉強をすることができます。

一般的な英語学習のための教材だと、TOEIC®テストの内容に即した勉強まではできません。

TOEIC®専用の教材を使うことで、頻出語句や、リーディング問題・リスニング問題の傾向と対策について知ることができ、実践的な勉強を行うことができます。

また、TOEIC®専用の教材にある模試試験を使って勉強すると、試験での時間配分が身につきます。苦手分野の発見と克服もでき、スコアアップに役立ちます。

最新の教材を使う

TOEIC®の勉強には、最新の出題傾向に対応しているTOEIC®専用の教材を使いましょう。

前項した通り、TOEIC®の出題傾向は年々変わるため、最新の傾向を把握しておく必要があります。

古い教材に出てくる傾向と対策は、現在のテストに当てはまらない可能性があります。

最新の出題傾向と対策、頻出単語を網羅している教材を使うことで、効率的な勉強をすることができます。

勉強には最新のTOEIC®公式問題集などを使うようにしましょう。

モチベーションを保つ方法を実行する

モチベーションを保つには下記の方法が有効です。

  • 勉強する環境を整える
  • 勉強の記録をつける
  • 適切な目標を立てる

それぞれの方法について解説します。

勉強する環境を整える

勉強する環境を整えるためには、次の方法がおすすめです。

  • 目標とするスコアが書かれた紙を貼って毎日見ることで、明確な目標意識を持つ
  • 勉強場所を時々変えることで気分転換し、集中力を高める

また、1人でモチベーションを維持することが難しいと感じるようであれば、TOEIC®のグループコーチング専門のスクールで勉強することを検討してもよいでしょう。

「プレゼンス」のグループコーチングでは同じ志を共にする人々とTOEIC®スコアアップを目指すことができます。仲間と共にコーチングを受けることができるため、マンツーマンの授業ではなし得ない、ともに切磋琢磨できる環境となっています。

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勉強の記録をつける

自分の現状把握と、モチベーション維持のために勉強の記録をつけるとよいでしょう。

勉強時間を記録することができるスマホアプリなどを用いると、自分が勉強をどれだけ続けてきたかを可視化することができます。

自分の努力の記録と、残りの必要勉強時間を確認することは、モチベーション維持に一役買ってくれるでしょう。

また、TwitterなどのSNSで「英語アカウント(英語垢)」と呼ばれる英語学習専門のアカウントを作ることもおすすめです。

他の英語アカウントユーザーと学習状況をシェアし合うことで、自分も頑張ろうという気持ちになり、刺激をもらえます。

適切な目標を立てる

モチベーションを保つためには、目標とするスコアと取得時期を具体的に設定することが重要です。

また、リスニングセクションとリーディングセクション、それぞれの目標点数も設定しておきましょう。

現在の自分のレベルに見合った適切な目標を立て、取得するための学習計画を実行していくことでモチベーションを保ちやすくなります。

適切な目標を立てるというのは、独学ではどうしても難しい場合があります。そういった際には、英語コーチングスクールを頼ってみるのも1つの手段と言えるでしょう。

TOEIC®スコアが伸び悩んだら現状を見直そう

TOEIC®スコアが伸び悩んだら、下記の中から自分の現状に合った対策をしていきましょう。

  • TOEIC®の出題形式に即した勉強法を取れていなければ、勉強法を見直す
  • 勉強量が足りていなければ、目標スコア達成に必要な勉強時間を確保する
  • 教材が間違っていれば、最新のTOEIC®専用教材を使う
  • モチベーションを保つのが難しければ、前項で紹介した保つための方法を実行する

自分の現状を理解した上で必要な対策を行えば、伸び悩みを解消することができ、スコアアップを実現させられます。

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