TOEFL攻略のためのQ&A


回答:試験概要について

  1. TOEFLとは、どういうテストですか?

    TOEFLとは、Test of English as a Foreign Languageの略称で、米国の非営利教育機関であるEducational Testing Service(ETS)が運営している試験です。 英語を母国語としない人の英語力を測るテストとして、世界180カ国で実施されています。

    例えば、アメリカ・カナダなどの大学・大学院が、英語を母国語としない入学申請者に対してTOEFLのスコアを必要としているのに加え、世界中で通用するグローバル基準であることから、政府機関や奨学金プログラムなどでもTOEFLのスコアが必要とされています。

    また日本でも単位の申請や入試優遇、また交換留学などの海外派遣の目安としてTOEFLのスコアが利用されています。

    なお、イギリスの大学・大学院はTOEFLよりもIELTSというテストが主体です。シカゴ大学のMBAなどアメリカのMBAでも一部IELTSのスコアを認めているところもあります。

  2. TOEFLのテスト形式を教えてください。

    日本では2006年7月より、iBT(Internet-Based Test)形式でテストが実施されており、「読む」「聞く」「話す」「書く」という英語の能力が総合的に測られます。

    リーディングセクションとリスニングセクションは、4択の選択形式です。

    スピーキングセクションは全部で6問出題され、うち4問はスピーキングだけではなく、リーディングやリスニング力も併せて測る複合問題です。
    テストは会話形式ではなく、ヘッドセットのマイクに向かって問われたことに英語で答えます。
    その音声がインターネットを通じて米国のETSに送られ、採点されています。

    ライティングセクションは2問です。いずれも筆記式ではなく、キーボードでタイプします。
    2問のうち1問はリーディングとリスニングの複合問題で、もう1問は自分の意見を論理的に書くエッセイです。

    なお、PBT(Paper-Based Test)は、現在日本ではほとんど実施されておらず、ペーパーでのテストは団体対象で行われ、公的な効力がないITPのみとなっています。

  3. TOEICとの違いは何ですか?

    TOEIC(Test of English for International Communication)も世界約90カ国で実施されているテストです。
    しかしTOEFLに比べると国際的な知名度は低く、TOEICのスコアでグローバルに自分の英語力を証明するのは難しいです。TOEICはあくまでも日本国内において就職や転職、昇格試験などで英語力を証明するためのテストと言えます。

    2つのテストの大きな違いは、TOEFLはリーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4技能が試験されるのに対し、TOEICはリーディングとリスニングのみの試験が一般的です。
    TOEICにはスピーキングとライティングのテストもありますが、現状では多くの方がリーディング、リスニングのみの試験を受験しています。

    また、TOEICとTOEFLでは難易度も大きく違います。
    TOEICは超基本問題から難問まで幅広く出題されますが、TOEFLでは超基本問題の出題はなく、最低でもTOEICで650点程度の英語力がないと非常に難しい試験と言えます。

  4. 受験英語との違いは何ですか?

    試験形式や概要は前述の通りです。
    これら以外に、大学受験とTOEFL試験を比較した時に以下の3つの違いがあります。

    1. 英語自体の難易度
      出題される英語は大学受験の問題と比べ、難易度が高いと言えます。
      例えば、リスニングは、1つの会話/レクチャーの長さが約4~6分間です。
      4~6分の間ネイティブスピーカーのスピードで話される英語を聞き続け、かつ内容を記憶し続けなければなりません(メモは可)。高い集中力に加え、英語を英語のまま聞いて内容を理解する「英語脳」が必要と言えます。
    2. 扱われるトピック
      TOEFLが大学や大学院への留学を前提としている受験者を対象としていることから、トピックは学術寄りのものが大半を占めます。
      様々なトピックが扱われますが、例えば、「自然科学」「天体」「地学」「生物」「アメリカの歴史」「文化」等です。

      TOEFLを攻略する上で、これらの分野についての背景知識を知っておくことは、試験を有利に進められるひとつのポイントとなります。

    3. スピード
      前述の通り、英語自体の難易度が高く、トピックも学術的・専門的である上に、膨大な量の問題が課されますので、攻略のためにはクイックに英語を理解し解答していかなければなりません。

    TOEFLは「英語の総合力」+「体力(集中力・持久力)」+「論理的思考力・理解力」
    を求められている試験です。大学受験を経て英語の基礎(特に文法!)を習得している受験者は、これからTOEFL対策をしていく上で大きなアドバンテージがあると言えます。

回答:対策について

  1. 申し込み方法を教えてください。
    インターネット、郵送、電話での申し込み方法がありますが、インターネットでの申し込みが迅速かつ便利。
    詳しくはこちらをご参照ください。
  2. テストはいつ、何回受けるべきですか?

    iBTは何度でも受験が可能です。
    ただし、次回の受験日まで 12 日間あける必要があります。

    受験に関して、目標スコアによっておすすめの受験回数が異なるので、対象別に述べていきます。
    目標スコアにかかわらず、TOEFLの勉強を本格的に始める前に、一度受験しておくことをお勧めします。これは、挑む相手を具体的に知ってから対策を始めるためです。

    おすすめは、TOEFLの勉強を本格的にスタートさせる前、実力試しの中間決戦、そしてスコアを狙いにいく本決戦×2回、の4回です。
    ただ、勉強をスタートさせる前の受験以外は目標スコアによって受験回数が多少異なりますので、対象別に述べていきます。

    • 目標スコアが60~70点←スタート時のスコアはTOEICで650点程度
      ボキャブラリーと文法の基礎を固め、リスニングとリーディングの勉強を中心に行います。決戦の2~3週間前を目処にスピーキングとライティングの問題演習を始めましょう。そして本決戦を2回受験することをおすすめします。
    • 目標スコアが80~95点←スタート時のスコアは55~80点
      リスニングとリーディングの勉強を中心に行い、両セクションの合計が45~50点を超えていることが望ましいです。その状態になってから本格的にスピーキングとライティングの対策をスタート。本決戦を2回受験することをおすすめします。
    • 目標スコアが95点~105点←スタート時のスコアが80点以上
      リスニングとリーディングの勉強を中心に行い、1~2カ月後に中間決戦をすることをお勧めします。ここで両セクションの合計が50~55点を超えていることが望ましいです。その状態になってからスピーキングとライティングの対策を本格的にスタート。95点以上になると、問題との相性などもスコアに多少影響を及ぼすので、本決戦は出来るだけ多く申し込んでおくことをおすすめします。
  3. 会場の選び方のポイントを教えてください。

    アール・プロメトリック株式会社のテストセンターのほかに、全国の高校、大学、専門学校などでテストが実施されており、TOEFLテスト日本事務局であるCIEEのサイトで近くの会場を探すことができます。

    会場はたくさんありますが、可能であれば評判の良い会場での受験をおすすめします。
    テスト中に他の受験生のスピーキングの声が聞こえてくるのはどこの会場でも同じですが、環境の良い会場では受験生との間に仕切りがあり、かつスペースも広いため、他の会場と比べると集中しやすいと言えます。このため評判の良い会場は、早めに満席になってしまうケースが多いので、新しい日程と会場がETSから発表されるのをこまめに確認することが必要です。

回答:その他

  1. TOEFL対策の注意点を教えてください。

    TOEFLという難易度の高い試験を攻略するために、ベースとなる考え方は以下の3つです。

    1. 弱点を克服する
      TOEFLは基礎力があることが大前提の問題が出題されます。

      ここで大切なことは、基本文法に抜けがないこと。英文を正しく読む・聞くため、また正しい英文で話す・書くため、基本文法に抜けがあっては高得点を目指すことができません。「勉強しているのにスコアが伸びない」という方は、基本の文法事項の見直しもスコアアップのポイントになります。

      また、弱点がある状態で90点以上を取得することは難しいです。TOEFLで高得点を狙うにあたって、まずは自分自身の弱点を知ることから始めると良いでしょう。

      単語においては、使用頻度の少ない単語に時間をかけて暗記するよりも、まずは基礎単語を徹底して覚えるようにしたほうが、より効率的にスコアアップができると考えています。まずは基礎単語に抜けがないかどうか、TOEFL用の単語本などを利用して、確認すると良いでしょう。

      次に、リーディングやリスニングの正確性を向上させるには、文法がしっかりと理解できているかどうかがカギとなります。英文の内容を曖昧に理解した状態で問題を解いてしまっている場合、どうしてもスコアが伸びません。このような場合、文法の見直しも点数を向上させるポイントになります。専門的な内容まで載っているような、難しい文法の参考書を読む必要はありません。TOEIC750点以上の対策用で使われているような、難しすぎないレベルの参考書で、文法事項を再度見直すと良いでしょう。

      このように、TOEFLの問題を通して、自分の弱点を見極めることから始めると、今後の学習においての自分の課題が明確になります。がむしゃらに問題数をこなすのも悪くありませんが、まずは冷静に自分を分析し、何をやるべきなのかを見定めることが、短期間でのスコアアップには必要です。

    2. 教材を絞りこみ、集中して取り組む
      TOEFL対策として問題演習をたくさん行っている方も多いでしょう。また、多読多聴に取り組まれている方も多いかもしれません。確かに多くの時間を問題演習に費やすことはスコアアップに欠かせません。ですが、プレゼンスでは大量の問題数をこなすことや、多聴多読をお奨めしていません。教材を絞り込み、その1~2冊を徹底的に身につけることが大切だと考えています。
    3. 目標からの逆算思考で勉強する
      目標スコア=100点。これだけでは漠然としすぎています。トータルで100点を取るために、各セクションで何点を目指すのか。それを設定したほうが、より具体的に勉強に取り組めます。たとえばR:29、L:26、S:20、W:25でトータル100を目指すとします。Rで29点を取るためには、大問1題に対して、ミスは0~1問でとどめる必要があります。というように、目指す姿を具体的にしたほうが、現在の自分とのギャップを測りやすく、またギャップを埋めるための対策も見えやすくなります。これまでトータルスコアのみ考えていた方は、ぜひ各セクションの目標スコアまで落とし込み、「目標に対して何が足りないのか」を意識しながら勉強を進めてください。
  2. スクールに行った方がいいですか?

    90点以上のスコアを目指すのであれば、信頼できるスクールに通うことをお勧めします。
    大学受験などで英語が得意だったからと言っても、TOEFLは受験英語と違い、非常に難易度の高いテストですので、自己流で攻略しようとすると時間と労力がかかる上、「やっぱり無理だった」ということになる可能性が高いと言えます。スクールに通うなど、専門家のアドバイスを受けた方が、最短でTOEFLを攻略できるでしょう。

    難易度の高いテストですが、攻略法はあります。
    また、短期間でTOEFLを攻略するための方法もあります。

    勉強の進め方、TOEFLの攻略方法を知った上で勉強に取り組んだ方が、時間と労力を節約でき、かつ目標スコアを獲得しやすくなるのは、言うまでもありません。

  3. 何点を目指して勉強すればいいですか?

    TOEFLのスコアを使って、どの教育機関に出願するのかによって目標とするスコアは異なります。
    たとえばアメリカのトップスクールと呼ばれている大学院(MBA/MPA/LLM)に出願するのであれば、最低100点必要です。

    他にも80点程度以上から出願できる海外・国内大学院もたくさんあります。
    東大の公共政策大学院は、90点程度のスコアを持っていると有利になると言われます。

    自分が目指す大学・大学院を複数ピックアップし、各校のホームページや予備校からの情報収集によって、合格するには各学校で何点必要なのか調べましょう。
    出願までにどのくらいの時間があるかによって、現実的に目標とできるスコアは異なります。
    自分の志望度、残された時間の両方を考慮に入れ、出願先を決めることが大切です。

  4. スコア獲得までに、どのぐらいの期間が必要ですか?

    毎日どのぐらいの時間を勉強に使えるのか、また、スタート時の英語力などによって千差万別ではありますが、一般的なスコアの伸び方を示します。

    TOEIC650点をスタートレベルとして、2カ月間で、まずは60点を目指します。
    そこからさらに2~3カ月で、80点台に乗せます。

    80点から先は、人によって大きく異なります。
    TOEFL初受験で80点程度獲得された方なら、2~3カ月で100点を獲得される方も少なくありません。
    ですが、一般的には80点から100点を突破するのに3~5カ月程度かかります。また、それ以上かかる方もいらっしゃいます。
    一日の勉強時間やそれまでの英語経験によって異なりますので、あくまでも目安として参考にされてください。

  5. どのぐらい勉強する必要がありますか?

    プレゼンスTOEFLコースの受講生の皆様には、週に20~25時間程度の学習量を課題としてお出ししています。
    平日は通勤時間プラス1~2時間、休日は7~10時間程度、勉強される方が一般的です。

    社会人の方々には、仕事をしながら上記の学習時間を確保するのは本当に大変だと思います。
    ですが、難易度の高いTOEFLを突破するためには、このぐらいの学習時間は必要です。

    日々の大変な勉強を支えるのは、絶対に留学したいという強い意志です。
    そのためにも、TOEFL対策を始める前に、なぜ留学したいのかを明確にしておく必要があると言えます。

  6. 教材の選び方のポイントを教えてください。

    数多く並ぶTOEFL対策の教材の中でプレゼンスがおすすめしているのは、問題作成元であるETS監修のOfficial Guideです。

    この1冊をしっかり身につけることが、TOEFL攻略には必須と考えています。

    加えて、ボキャブラリー不足と感じているなら、TOEFL用のボキャブラリー集を買う、など、自分が補強すべき分野のテキストを選んでいきます。

    大切なのは、教材をたくさん買って手当たり次第やることではなく、教材を絞りこんで、それを繰り返し行ってしっかり身につけることです。

  7. 出願のために、TOEFLは何月までに終える必要がありますか?

    TOEFLの他にGMAT/GREのスコアが必要かどうかによって異なります。

    仮に、11月末日を締切日とする米国のMBAに出願するとします。その場合、TOEFLは4月中には終わっている、もしくは目途が立っていることが望ましいと言えます。MBA出願のために必要なGMATは、TOEFLの100点を取得していて、数学が得意な方でも、3~4カ月の対策期間が必要です。GREは2~3カ月の対策期間が目安になります。
    さらに、合否を大きく左右するエッセイの作成にも、3カ月程度はかけたいところです。特にエッセイは、テスト対策の片手間ではなく、じっくりと腰を据えて取り組むことをおすすめしています。

    従いまして、

    • 4月末までにTOEFLスコア取得
    • 5~8月にGMAT/GRE
    • 9~11月にエッセイ・推薦状

    がモデルスケジュールと言えます。
    LLM出願の場合はGMAT/GREは要求されませんので、出願締切日の3カ月前までがTOEFL対策期間となります。

回答:その他

  1. 会場に入るまでに何をしておくべきですか?

    会場に入るまでにしておくべきこととして、主に以下の3つが挙げられます。

    1. (自宅にて)リーディングの問題をPCで解き、モニター上の英文を読むことに目を慣らしておく
      試験はリーディングセクションから始まります。

      従って、問題集のCD-ROM等を用いてPCの画面上でリーディングセクションを解き、“画面上で英文を読む”ということに対して目を慣らしておくべきでしょう。

    2. (会場までの移動にて)リスニングを行い、英語脳を覚醒しておく
      スコア獲得においてはリスニングが最大のポイントになります。
      会場への移動時には必ずリスニングを行い、耳慣らしをしておきましょう。その際には、初めて聞く題材は避け、普段から聞き込んでいる題材を用いた方が良いでしょう。
    3. (会場近くのカフェ等で)各セクションの目標点と、目標を達成するための戦略を明確にしておく
      試験会場に入る前に

      • 各セクション何点を目標にするのか
      • その点数を達するために、各セクション、何に留意して臨むのか

      など、試験に臨む戦略を明確にして会場に入るようにして下さい。
      自分なりの目標・留意点を明確にすることで、試験でのパフォーマンスが向上します。

  2. 会場に持参すると便利なものはありますか?

    TOEFLを主催しているETSより持参を義務付けられているものは身分証明書(パスポート)のみですが、他に以下のようなものを持っていくと、なにかと便利です。

    • 耳栓:ケースから出してあれば、試験を受ける部屋への耳栓の持込は可能です。リーディングセクションの集中力アップに欠かせません。
    • 保温のための衣類:上着、ひざかけ、靴下など。特に女性には必須。
    • 目薬:PCを凝視するため、目は相当疲れます。リフレッシュにもなります。

    以下の2つは、テストルームへの持ち込みはできませんが、会場に持って行くと便利です。

    • 休憩中に食べる食べ物:バナナ、チョコレートなど、すぐにエネルギーになるものがおすすめ。最後まで集中力を保ち、脳をフル稼働させるため、エネルギーは欠かせません。
    • 愛着のある勉強道具:単語カード、ICレコーダーなど、これまでともに歩んできた"戦友"から、試験直前にパワーをもらいましょう。
  3. 休憩時間の効果的な使い方を教えてください。

    休憩は、リスニングセクション終了後からスピーキングセクションに入る前の10分間で、この時間はテストルームの外に出ることができます。
    休憩中は、身分証明書、ハンカチ、食べ物類以外を手にすることはできません。もちろん、ノートやテキストなどは見られませんし、携帯電話を手に取ることも禁止されています。

    この10分の間に、以下のことをしておきましょう。

    1. トイレに行く
      残りのテストに集中するためにも、必ず済ませておきましょう。
      顔を洗ったり、うがいをしたり、手を冷水で洗ったりするなどして、リフレッシュするのもおすすめです。
    2. 栄養補給する
      休憩時間は、ちょうどお昼のタイミングにあたります。
      朝食を軽めにとっていたりすると、お腹が減ってくる頃です。
      速やかに血糖値を上げられ、消化に負担のかからないものをチョイスして脳と気持ちをシャキっとさせておきましょう。チョコレート、バナナなどがおすすめです。
    3. リラックスする
      前半の出来がイマイチでも、きっぱり切り替えて次のスピーキングに備えましょう。

      スピーキングセクションのTask 1&2は、どんな質問が出ようとも、何かしらの意見と理由を述べなければいけません。リーディング、リスニング時の緻密なモードではなく、瞬時に堂々と意見を言い放つ、ノリノリモードに切り替えて向かいましょう。