経済
改革開放政策 ―近代国家設立の足跡―
中国経済の発展―掴めチャイニーズドリームー」の中で述べた改革開放政策について、政治的側面から中身を見ていきたいと思います。改革開放政策は1978年に、事実上、時の中華人民共和国の最高指導者であった鄧小平が実施した政策であることは述べた通りです。

では、この政策は具体的にどういったものであったのか?
それを紐解く1つのキーワードに触れていきたいと思います。

それは「先富論」と呼ばれる考え方です。
この考え方は鄧小平理論として広く認知されています。

意味としては、「先に豊かになれるものから豊かになり、その影響で他のものが豊かになればよい」という考え方です。その考えに基づき、経済発展の原動力ともいえる対外開放政策を打ち出しました。広東省、福建省、海南省に経済特区を設立し、続いて大連、青島、上海等を含む14沿海都市を開放、続々と外資誘致政策を実施しました。

これにより、中国は輸出を拡大させ、先進技術の導入に成功したのです。 進出した外資系企業はコスト競争力と膨大な市場を手に入れることに成功、まさにwin-winの関係を構築したのです。
筆者も上海駐在時代、上海浦東にある経済特区で実務を行っていました。 広大な敷地に多数の外資系企業のオフィスが立ち並んでいる光景は、世界各国の期待の現れであると感じたことを昨日のことのように覚えています。

日本と中国は、歴史的に見ても一衣帯水の関係です。「三国志」の中にある「魏志」の中でも日本の存在は既に登場しており、日中は悠久の歴史を有しているのです。中国との関わり、特に中国の近代史を通して日中関係を知ることは、現在の自分と中国との関わりを知る上で欠かせないものだと思います。中国へ頻繁に出張をしたり、駐在の話が現実味を帯びている、そんな方も増えている事でしょう。
自分の現状を紐解く鍵は実はこういったところに隠されているのかも知れません。

日中間に横たわる新たな発見が、今後の中国ビジネスや中国語の学び方を考える上で大きな役割を果たすのではないでしょうか。


 
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