経済
中国経済の発展 ―掴めチャイニーズドリーム―
中国の経済発展を物語る上で、まず着目すべきはGDPの成長率です。

中国のGDPが日本を抜いて世界第二位になった話は周知の通りであると思います。
中国国家統計局と日本内閣府の発表によると、2010年度にその地位は逆転しました。

ではこの成長、いつから始まったのか?
過去に遡ってみましょう。

中国は1978年の鄧小平の指導体制のもと、改革開放政策を実施。積極的に外資系企業を誘致し、安価な労働力を武器に経済発展を促進しました。この改革開放政策は、中国を「世界の工場」として認知させるにいたりました。
また一方で、この政策には一つの矛盾が存在します。大量の雇用を生み出すといった正の側面と、沿岸部と内陸部間での格差問題といった負の側面です。その是正に対する民衆の不満、政府への改善要求は今なお大きな課題となっています。

今後は格差是正のための人件費引き上げ、社会保障充実化といった動きが加速するとみられています。その中で中国の個人所得が上昇し、中国に対する世界の視線は、「世界の工場」から「世界の市場」へと転換するでしょう。その波はすでに始まっています。

筆者も上海と四川省の成都に滞在しましたが、その怒涛の勢いの経済発展を肌で感じました。続々と立ち並ぶ近代的建造物、地下鉄網の整備、押し寄せる外資系百貨店など枚挙に遑がありません。「チャイニーズドリーム」を掴むために中国に押し寄せる外資系企業の攻勢は目を見張るものがあります。

日経ビジネスの調査によると、上海と北京の平均賃金は2020年に東京(年間約3万8千ドル)の水準を超えると予想されています。こと上海に関しては、ニューヨークと同水準の年間5万ドルに達するとまで言われています。そして、全ての主要都市で韓国のソウル(年間約1万6千ドル)を超えるとまで言われているのです。このチャンスを逃すまいと、中国に対する世界の期待は日に日に増すばかりです。

今後は「世界の市場」としての中国と、どのように付き合っていくのか。
歴史的問題を含めた中国とのサステイナブルな関係構築は簡単なものではありません。

日系企業の熱き戦いは始まったばかりです。


 
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