文化・歴史
双喜字(shuāngxǐzì)
日本では、“June Bride”が花嫁の憧れとなり、華やかな正装に身を包んだ人を多く見かける6月。今回は、結婚式にまつわる中国の文化をご紹介させていただきます。

中国では、この写真にあるような文字をいたる所で目にします。これは、【双喜字(shuāngxǐzì)】といって、結婚式に関係のある飾りです。【双喜字(shuāngxǐzì)】はその名の通り、「喜」という漢字が2つ組み合わさった形をしています。

その由来は古く、約1000年前に活躍した政治家であり文学者でもあった王安石(おうあんせき)が、自身の結婚式で紅い紙に「喜」という文字を2つ続けて書いたことに端を発しているようです。

この習慣が今もなお人々の生活の中に生きているのは、

・左右対称で形が整然とした見た目から、男女が並んで支え合う様子を表す
・文字の中に4つの「口」が存在することから、笑いの絶えない様子を表す
・中国語の発音において、「喜喜 (xǐxǐ)」の音と、笑い声の表現として用いられる「嘻嘻(xīxī)」の音が近しい

これらのように、その形や音から夫婦円満を祈願する心情と重なり合ってきたからなのでしょう。

また、嫁や婿を送り出した家の門には、「喜」の一文字が、
そして嫁や婿を迎え入れた家の門には、「喜喜」と二文字連なった双喜字(shuāngxǐzì)が飾られるようになりました。

北京や上海など大都会のマンションや、新婚旅行に出かけた夫婦が泊まるホテルの部屋でも、この飾りは目に留まるはずです。

出張などの機会にこの飾りを見つけた際は、一つの会話の種として、現地の方とお話されてみるのもよいかもしれません。

 
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