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オリンピックは、モノサシである

DATE:2014/02/06CATEGORY:ブログAUTHOR:
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ソチ冬季オリンピックが、いよいよ開幕しますね!!

 

冬季五輪が話題になると、いつも思い出すことがあります。

フィギュアスケートの荒川静香さんが、2006年のトリノ五輪で金メダルを獲得したことにまつわる話です。

 

フィギュアは、ご存じの方も多いと思いますが、

技術点と、構成点(表現力)の合計で、順位が決まります。

 

技術点は、たとえば各ジャンプに基礎点が決まっていて、

浅田真央選手の代名詞であるトリプルアクセルの基礎点は、8.5点。

女子が跳べるジャンプの中では、一番高い基礎点です。

 

つまり、演技の中身はあらかじめ決まっているため、

本番でのパフォーマンスが良ければ(各要素を美しく決めることができれば)、

自分は何点ぐらいを出すことができるのか、予測が立つということです。

 

トリノ五輪での荒川選手は、

「ベストのパフォーマンスをすれば、誰よりも高い点数が出せる。金メダルを取れる」選手でしたし、ご自身もそれを認識していたそうです。

だから本番では、他のどのライバルの点数も、全く気にならなかったと言います。

なぜなら、他の選手がベストの演技をしても、

ご自身がベストの演技をすれば、その点数を上回ることが出来るからです。

それだけの練習を積み重ね、それだけの技術を磨き、それだけの選手になっていたのです。

 

「敵は自分」。

まさに、この言葉の通りです。

 

 

さて、ここでプレゼンスの話に変わります。

 

ちょうどこの頃(2006年の冬)、

私はプレゼンスコーチとして丸1年という経験の浅さもあって、

他コーチのクラスを積極的にオブザーブしていました。

 

当時プレゼンスには、TOEFLリスニング集中コースという、

今では伝説となっているクラスが開講していました。

 

なぜ伝説なのか。

 

このクラスの受講対象は、TOEFL CBTですでに240点以上(今のiBTで95点以上)持っていて、「あとはリスニングさえ伸びれば、、、」という方々です。

iBTで95点以上というのは、TOEICでは満点が取れるレベルです。

 

非常に高い英語力を持った方々が、人生を懸けてTOEFLの最後の詰め段階に入っている。

ちなみに私がオブザーブしたクラスは受講生が4名。

うち2名がキャリア官僚、1名が弁護士、1名が企業派遣で留学を予定しているエリートさんでした。

 

その緊張感たるや、、、今も忘れられません。

紙をめくる音を出すことでさえ、憚られるような、、、

そんな張りつめた雰囲気がありました。

 

そのリスニング集中コースの最終回で、担当のYコーチが発した言葉が、

これです。

 

「目指すのは、トリノ五輪当日の荒川静香の境地。

本番までに、それだけの準備をするんだ!

自信ではなく、スコアを取れるという確信を持って試験会場に行くんだ!!」

 

分かるような、分からないような、、、かもしれません。

でも当時の私(個人的にトフルの勉強をしていました)には、ものすごく腑に落ちた言葉でしたし、

キャリア官僚や弁護士といった超優秀な方々も、この言葉に大きくうなずいていました。

 

勝負は当日に決まるのではない。準備段階で決まっている、

とは、よく聞く言葉です。

 

ですが、この言葉が本当の意味で納得できるのは、

自分がその境地にいる時ではないかと思います。

 

そんな境地の時以外では、

「ふーん。まぁ、そりゃそうだよね」で通り過ぎてしまうような言葉。

 

 

私にとってオリンピックは、ある意味「モノサシ」です。

 

目標に向けて日々の努力を重ねてきた選手たちが発する言葉やエピソードに、

今の自分はどこまで共感できるか、どこまで腹落ちできるか。

 

腹落ちできなければ、

今の自分は目標に向けた執着が足りない、努力が足りないのかもしれない。

選手たちの言葉が、ただ左耳から右耳に流れてしまっているのであれば、

それは、その時の自分に何かが足りないのだと思っています。

 

その意味では、若い選手ではなく、

自分と同年代の経験を重ねてきた選手の言葉をモノサシにします。

 

今回のソチ五輪であれば、

モーグルの上村愛子さん、ジャンプの葛西さん、

あとはスケートの鈴木明子さん(同年代ではないですが、豊富な経験という意味で)。

 

上村愛子さんは、今晩さっそく予選に登場しますね!!!

今度こそ、メダルに届きますように。

そして試合後にどんな言葉を発してくれるのか、とても楽しみです。

 

ヤマダ

 



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